すべてD.I.Y.によって生み出されたアメリカンヴィンテージの理想郷。|「THE HIDEAWAY Inc.」代表・森下直哉さん

  • 2023.03.17

自分の好きなモノに囲まれ、特別な毎日を過ごす、そんなライフスタイルを送る趣味人たち。35歳という若さながらレストラン経営、店舗デザイン、内装、輸入家具販売、そして、趣味としてホットロッドを7台所有するという森下直哉さんもそんな人物のひとりだ。アメリカンカルチャー業界に旋風を起こす注目人物の仕事ぶりと遊び方を拝見させてもらった。

「THE HIDEAWAY Inc. 」代表・森下直哉さん|滋賀県出身。22歳で上京し都内の飲食店で経験を積み30歳で独立。その後、内装・店舗デザイン業も始め現在までに手がけた店舗は40件以上。さらに新事業も展開 する注目の実業家

楽しいと思えることを追求したら、それが仕事にもつながった。

店内に入ると巨大な丸太をカウンターとして利用したレジ受付がお出迎え。想像を超える大きさに驚く人続出

名神栗東ICとJR草津駅からも程近くにある倉庫街に佇むカフェレストラン「ザ・ハイダウェイ・ファクトリー」。

150坪という倉庫を改装した国内最大級の店舗の広さ、1920年代の禁酒法時代のアメリカの隠れ家酒場をイメージした内装、カジュアルなイタリアンベースのメニューなど「映え」要素満載でSNSを中心に話題を呼び、休日ともなると遠方からのお客さんで賑わう人気店だ。

名神栗東ICから車で約7分。関西方面のドライブ途中に立ち寄るスポットとしてもオススメ。滋賀県栗東市小柿3-9-27 TEL050-5487-1249 営業/11:30~15:00 / 18:00~23:00

訪れる人を非日常の世界へと誘ってくれる内装は、すべてオープン前は内装業など素人だったオーナー・森下直哉さんはじめスタッフによる手作りだそう。

「独立の時に借りられた融資でホットロッド(フォード・モデルB)を一括で買っちゃったんです。そしたらお金がなくなってしまって、それなら手作りしよかって。もちろん勉強することばかりでしたけど、内装もできるやんってなって、店舗デザインや内装の会社も立ち上げて。そうなると家具も扱うようになるし家具の輸入なんかも始めてそれも仕事になったりとか。

とりあえず僕は楽しいと思えることならできるかどうかは考えずにどんどん始めていって、困ったら周りの人たちに助けてもらいながら形にしていくと、またやりたいことが見つかってくるかなって。僕はこれをずっとしたいと言うのがないんですよ。だから周りは大変やと思いますけどね(笑)」

店内で使用されている家具類はほとんどがアメリカやヨーロッパから輸入してきたアンティークの家具。すべて家具好きの森下さんのチョイス

”カッコいいモノ” を組み合わせて作ったオリジナル空間。

改装時は内装経験ゼロだった森下さん。「自分が “カッコイイ” と思った海外の空間のエッセンスや家具を組み合わせて作りました」

様々なスタイルのヴィンテージソファが使用されている。テーブルは自作だが、本物を並べておくことでリアルな雰囲気を演出。

看板もアンティーク加工。現在はこうした看板作りなども仕事で請け負っているという。

最近スタンダードとなったチョークアートもヴィンテージライクな空間作りに一役買っている。

全体の雰囲気に統一感をもたらすようインテリアとして並べられている小物たちにも気が配られている。

元々家具好きの森下さん。

「基本的に何かで使えるやろって感じでクルマも家具も考えずに買っちゃいますね。いつか家具屋もやりたいですね」

貴重なホットロッドをコレクションを拝見。

左から’53シボレーベルエア(’22ホットロッドショウ出展)、’35シボレー4ドアセダン、レストア予定の’22フォード、レンタカーとしても貸し出ししていたが最近買い手がついた’35フォード。

「そこまで詳しくないけど堀口さんとか任せられる人もいるんで、とりあえず台数集めようかなと。同世代でいちばん台数を所有しようと思ってます」

こちらはエンジンから外装までほぼオリジナル状態の1923年フォードモデルT。

「手でエンジンをかけてみたくて買いました(笑)。ただ、遅すぎるのでこれにジムニーのエンジン乗せよかなと。それの方が毎日乗れるし面白いかなと思って。好きですけどオリジナルにこだわるとかはないので」

森下さんのクルマをケアするのはアメリカ車・ホットロッド専門店「ハイストローク」(滋賀県大津市)の堀口さん(写真左)。

「スタッフや周りの人たちにはホンマに恵まれてると思いますね」

こちらは京都市内にある事務所兼倉庫。300坪という広大な敷地にある倉庫にはこちらにも自身のホットロッドやスタッフのアメリカ車が停まるほか、内装業から派生して集め始めたという輸入家具やアンティークの建材がぎっしり。

図面は一切描かず、作りながら浮かぶアイデアを具現化させる。

倉庫の一角にあるフリースペース。図面は描かずに作りながら思いつくアイデアを具現化させていく。

「図面があるとその通りにしないといけなくなるからキライなんです」

こちらも倉庫一角のフリースペース。海外のオシャレなカフェなどを参考にアイデアを組み合わせていくという。

こちらは草津駅近にある姉妹店「THE HIDEAWAY WARDROBE」。よりラグジュアリーで隠れ家感のあるイタリアンバル。もちろん全てD.I.Y。

【問い合わせ】
THE HIDEAWAY FACTORY
TEL050-5487-1249
https://thehideawayfactory.gorp.jp

(出典/「Lightning2023年3月号 Vol.347」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

Lightning, CLUTCH Magazine, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

ランボルギーニ三浦

Lightning

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

杉村 貴行

2nd(セカンド)

ブランドディレクター

杉村 貴行

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部