【クルマにこだわるキャンプスタイル②】1995 VOLKSWAGEN VANAGON T4 WESTFALIA

クルマにたくさんの荷物を積み込んでキャンプ場に向かう――。高機能で燃費に優れたクルマもいいが、どうせなら“移動の足”もとことん趣味に突っ走りたい。そんなクルマにもこだわりをもつキャンプの達人の愛車を紹介する。空冷ワーゲン専門店『BASE CAMP VWs』のオーナー並木博行さんの愛車は水冷のT4だ。

ストレスを感じさせない、オールドVW。

FIAMM製のオーニングは、地面ではなく車体にポールを固定するスタイルなので、オーニングを出したままサイト内で若干の移動が可能

人気のフォルクスワーゲン製のヴィンテージ・キャンパー。なかでも“アーリー”や“レイト”と呼ばれる空冷が特に人気。だが、東京都立川市の空冷ワーゲン専門店『BASE CAMP VWs』のオーナー並木さんの愛車は水冷のT4だ。

「アーリー、レイト、T3、T4と乗ってきましたが、『進化とは、こういうことか』と思いました。T3と比べても、です。エンジンとミッションもそうだし、ついているモノ――例えば冷蔵庫もすごく冷えます。マリンバッテリーがふたつ付いていて、滞在中にレベルゲージが減ってきたらエンジンをかけるとすぐに充電できます。

T3もそうですが、走行用バッテリーはエンジンルームにあるので、使い切っても問題はないし、外部電源もあります。水もひけるから中で料理もできる。とにかく安心して遠出ができるクルマです」

前方が大きく持ち上がるポップトップは、車内からアクセス可能。通気性もよく、かなり広いため、車内だけでなくこのポップトップ内で大人2人が就寝可能
ダッシュ周りはリアエンジン時代とは比べものにならないほど進化。もちろん、オートマでパワステも完備する左ハンドル
右側にサイドドアを持ち、家具を備えた車内にアクセス可能

今では13万6000kmを走破した並木さんのT4。最近ではボディのヤレも目立ってきたが……。

「オールペンは100パーセントしません。キャンピングカーですからね。そのままやれた感じで乗りたい。私自身もやれていますから(笑)。そのかわり機関はしっかり治します。子供も大きくなったので、家族でキャンプという使い方はもうしませんが、愛犬と一緒にキャンプに行きたいですね。犬と一緒に泊まれる宿泊施設もありますが、T4なら周りを気にせず一緒に過ごすことができますからね」

ポップトップを閉めてしまえば、左リアクォーターの窓がパネル化されている以外、通常のT4と変わらないスタイル。背面にはサイクルキャリアを装着

完成度の高い老舗ウェストファリア製キャンパー。

リアゲートは跳ね上げ式で、開口部も広い。専用のモスキートネットを貼ることで、ゲートを開けたままでも蚊に刺される心配はない。真夏は就寝時にも有効だという。

T4モデルからフロントエンジンになったため、後部のラゲッジスペースは広くなった。

下段にはウォータータンクが設置されるほか、テントなどを格納可能。積載能力はかなり高いため、キャンプギアをたっぷり収納可能だ。

セカンドシートは座面下部が収納スペースになっているだけでなく、アレンジによってダイニングスペースにもベッドにも変化する優れもの。

シート下に格納されたテーブルをキッチン手前にセットすれば、車内で食事も快適にできる。限られた空間で快適に過ごせるように、上手に活用しているのは老舗ウェストファリアならでは。

空冷なら不安になるシチュエーションも、このクルマなら安心できる。

飲み物や食材を入れる冷蔵庫はコンロの奥にある。深さがあるため、容量はかなりある。

二口のガスコンロとシンクも完備している。

本来ガスコンロはLPガスを使用するが、日本では充填が難しいため、カセットガスを使用できるようにカスタム済み。シンク下にカセットをセットできるようになっている。

通常走行用とは別にバッテリーを搭載し、停止状態でも冷蔵庫や照明を利用できるようになっている。

並木さんが長年愛用しているというかなり古いコールマンのツーバーナー。使っていないVWのホイールを台として活用している。

車内である程度のことができてしまうため、テーブルとチェアがあればキャンプ可能。キャンプギアはいたってシンプルな構成。

ランタンもコールマンをチョイス。こちらも長年愛用しているという。

主に飲み物用に使っているというコンパクトなプラスティッククーラーはコールマン製。

カセットガスを利用して暖を取ることができるコンパクトなストーブはイワタニ製の初期型モデル。こちらも長年愛用している。

大きめのクーラーボックスもコールマン製でこちらはスティールタイプ。

車内にコンロもあるが、調理は主に車外で行うことが多いという。そのためツーバーナーは必需品だという。ポンピングする手つきも慣れたもの。

【問い合わせ】
BASE CAMP VWs
TEL042-534-1103

(出典/別冊Lightning Vol.229「キャンプの本」)

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