コレクターアイテムとしても人気の企業のキャラクターグッズの市場価値を知る!

  • 2023.02.21  2022.09.30

ジャンルを問わず様々な企業のアイコンとして作られるキャラクターグッズ。個性的でポップなキャラクターは、コレクタブルアイテムとしても最適。今回は数あるなかから第一弾として厳選した6ブランドを紹介しよう。

「ルームサービス」代表・木下綾子さん

ファイヤーキングなどアメリカの古いキッチンウェア好きが高じて2004年にウェブショップ「キノショップ」、2008年に大阪西区に実店舗「ルームサービス」をオープン。定期的にアメリカに直接買い付けに訪れて、自身がピンとくる雑貨やトイなどを販売する。https://kino-shop.com

アメリカンな雰囲気作りにピッタリのキャラクターグッズ。

会社のPR用のマスコットとして生み出されたキャラクターグッズ。どれも個性的でポップな出立ちだから、ひとつ置くだけでもアメリカンな雰囲気を演出してくれる。膨大な種類があるのでひとつのジャンルに絞ってコンプリートを目指すもよし、灰皿やカップなどアイテムを絞ってさまざまなキャラを集めるのもまたよし

アメリカには何かの特定のキャラクターを見るだけで、「ここのブランドだ」と思い出せるほど、個性的なキャラクターがいるブランドは実に数多い。

元々はブランドの知名度アップや特定の商品のマーケティング用に作られたモノだが、今ではブランドや商品が消滅してしまってもキャラクターだけが生き残っていることも少なくなく、キャラクターは知っているけど、多くの人がその元ネタを知らないというケースも少なくない。

アメリカにおいていわゆる「キャラモノ」の歴史は実に古く、100年以上続くブランドにもキャラクターグッズがいるほどで、しかも、人気のキャラモノになると、それぞれにコアなコレクターが存在し、それだけで1冊のコレクターズアイテムブックが作られるほどだ。こうした状況を見ても、やはりアメリカは商売のなかにも遊び心があるというか、懐の深さを感じさせてくれる。

一口にキャラクターグッズといっても、食品メーカーからレストラン、エネルギー関連会社、一般企業まで実に幅広く、全体の傾向を語ることはとてもできないので、今回はまず手始めにアメリカではファンが多い6ブランドのキャラクターを紹介しよう。

数あるキャラクターモノのなかから今回は6種類を厳選ピックアップ。

有名無名を問わずアメリカ国内でキャラクターを擁するブランドは数えきれないほどあって、とても1度では紹介しきれないが、今回はその中でも、アメリカではメジャーながら日本国内ではそこまで知名度はない6社の会社のキャラクターグッズを紹介しよう。

エッソボーイ

石油メーカー・エクソンモービル社のブランドであるエッソの企業キャラとして、1940年代にデンマーク支社で誕生。別名ドロップボーイ、いってきくんとも。モーター系愛好家には知られた存在

レディキロワット

1926年にアラバマ州のサウスウェスタンパワーカンパニーという電力会社が作ったマスコット。稲妻の体にゴムの手袋とブーツ、電球の鼻とコンセントの耳が特徴。復刻も少なく貴重な品が多い

カリフォルニア・レーズン

1912年創立のサンメイド社より1986年に登場したカリフォルニアレーズンのキャラクター。これらをR&Bグループに見立ててCMを放送したところ大ブレイク。実際に4枚のアルバムも制作した

ビッグボーイ

日本でも展開されているハンバーガーレストラン「ビッグボーイ」のマスコットキャラ。ぽっちゃり体型とリーゼントが特徴で日本でも人気が高い。年代によって体型や色合い、ロゴに変化がある

ドゥボーイ

アメリカでパン生地やお菓子ミックスなどを販売する有名な食品会社・ピルズベリー社の看板キャラクターとして1965年にCMでデビュー。ドゥボーイの他に奥さん、息子、娘、犬、猫などもいる

Mr.ピーナッツ

1910年代頃にアメリカのプランターズ社の企業キャラクターとして誕生。アメリカではピーナッツといえばコレという人気キャラ。歴史も古く様々なグッズも展開されているのでコレクターも多い

市場価格を知る!

キャラクターによって価格はまちまち。一概に人気キャラクターだから値段が高いかというと、人気キャラの場合は製造数も多かったりするので意外と安いこともある。また、同じキャラクターでもアイテムによってレア度が異なり、飛び抜けて高いモノがあったりするので、コンプリートを目指すとなると大変だが、コンプリートを目指さなければ割と安価に楽しめるジャンルといえそうだ。

エッソボーイ

1960年代製造のレアなサーモスボトル(水筒)。表面はメタルで中はガラス製。エッソボーイがアメリカ観光するイラストが描かれる。1万9800円
1940年代製。重厚なガラスで存在感抜群の貯金箱。取り出し口がなく入れたコインは破壊しない限り取り出せないのが難点? 1万7600円
ユニークな形状のグラス。エッソボーイの” オイルのしずく” を表現した形でキャラクターをプリント。1950 ~ 70年代。1万6500円

レディキロワット

ファーストエイドキット。鉄製のボックスにバンドエイドや薬など中身も当時のまま残っているレアアイテム。箱としても使える。1950 ~ 70年代。2万4200円
帽子や鞄などにワンポイントで使える小ぶりで可愛らしいピンズ。どちらも1955年製で未使用箱付きのデッドストック。各5060円

カリフォルニア・レーズン

’80年代後半にテレビCM以来大ブレイクし、レコードまで出した人気キャラがバンドマンに扮したシリーズのPVCフィギュア。左から2番目は1540円だが、左の「Mom」は激レアで1万7600円、右から2番目のは5280円、右は3960円と同じように見えるが価格は全く異なる。
ネジを回すとトコトコ歩くオモチャ。パッケージ付き。一度開封されているがホッチキスで留められている。1988年製。3520円
パッケージもそのまま残っているキーチェーン2種。デッドストック。1987年製。それほどレア度は高くないお買い得品。2200円

ビッグボーイ

1960年代製造の貯金箱。胸のBIGBOyの文字が青く、yが小文字なのは’60年代のごく初期のモデルでレア度も高い。1万3200円
貯金箱の胸に描かれたBIG BOYの文字が筆記体からブロック体へと変わった1970年代製。同じ年代でも表情やカラーも異なる。7700円
来店する子供たちに配られた小冊子でコミックとゲームのミックス作品で人気を呼び500号以上発行。アメリカ史上最も長く続くコミック作品でもある。1760円

ドゥボーイ

陶器製のスタンド(小物入れ)。ペン立てや紙ナプキン、キャンディやスティックシュガーなどお好みでどうぞ。1997年製。5060円
1979年製造のプラスチック製カップ。深底なのでカップとしてだけでなくペン立てや小物入れとして使える。4180円
プラスチック製のソルト&ペッパーシェイカーセット。1974年製。食卓やキッチンはもちろんディスプレイとしても。8800円

Mr.ピーナッツ

1930年代製造というアンティーク品のレアなガラスジャー。容器だけでなく蓋もガラスで作られている。存在感抜群。3万3000円
プラスチックマグカップタイプの塩コショウ入れ。塩コショウ入れはそれだけのコレクターがいる隠れた人気アイテム。1万3200円
プラスチック製のマグカップ。1960年代製らしいポップな色合い。ほかにもカラバリはいくつも存在しているそう。各3300円

アメリカでは古くからマーケットが確立されていて、よほどのニュースでもない限り、市場での価格に大きな動きはない模様。ただ、最近の円安傾向から国内価格は今後上昇することが予想される。日本ではそれほどコレクターも多くないので、あまり人と被らないグッズを集めたいコレクター初心者にもおすすめかも?

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning2022年8月号 Vol.340」)

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