モーターサイクル愛好家に捧ぐ! BUCOはライダースジャケットの 最終到達地点だ。

アメリカはデトロイトで生まれ、モーターサイクルアクセサリーを製造するブランドとして生まれたBUCO。そのブランドを知らしめたのはその後に生まれたライダースジャケットの存在が大きい。ライディングのためだけでなく、走る環境も考えたプロダクツは、本格的なレーサーからストリートバイカーにも愛された。現在ではリアルマッコイズがその意志を受け継ぎ、当時以上のクオリティで世に送り出している。究極の機能服でありながら、ファッションとしても圧倒的な存在感を放つプロダクツを、ライダースジャケットの最高到達地点のひとつだと言っても過言ではない。今回はそのラインナップを本誌でもっともレザーにうるさいモヒカン小川の解説付きでお届けする。

1.[BJ21101]BUCO J-24 JACKET

SIZE: 34,36,38,40,42,44,46 COLOR:BLACK PRICE:27万5000円

クラシカルなDポケットや背面にジッパーで開閉できるマップポケットなどを装備したJ-24はBUCOのダブルライダースのなかでも名作と謳われる。1953年に登場したとは思えない完成度。

モヒカン小川の教えてやる!!

「俺にとってBUCOのイメージって「男らしさ」なんだよね。硬派な感じというか。そんなBUCOならではのハードさを存分に味わえるのがこのJ-24。漆黒のレザー+かまぼこスタッズがクールだし、野暮ったさを省いたシルエットなので、身体に吸い付く感覚が味わえる。JH-1に比べて襟も小さくなっているので、襟を立てた時にもカッコいいんだよ。Dポケ仕様も、俺的には嬉しいポイント。着込むうちにDポケ周辺の縫い合わせ部分にパッカリングが出現するので、身頃がダイナミックに見えるわけ。個人的にすごく嬉しいのは、別売りのデタッチャブルムートンカラー(BA21101)。これを付ければ、真冬でも着られるぜ」

J-24のバリエーションもチェック!

[BJ22001]BUCO J-24/BLACK x WHITE

SIZE: 36,38,40,42,44 COLOR:BLACK PRICE:30万8000円

J-24の2トーンモデル。素材にはオイルを多く含んだアニリン仕上げのホースハイドを採用することで、ディアスキンのような柔らかさを持っているのが特徴。ストレスフリーな着心地。

[BJ18102]BUCO J-24L

SIZE: 36,38,40,42,44 COLOR:BLACK PRICE:29万7000円

J-24をアップデートし、着丈を長くすることでファッション性も高めたモデル。襟に装着されるムートンボアは着脱が可能で、2つのスタイルが楽しめる仕様になっている。ホースハイド製。

[BJ17102]BUCO J-22

SIZE: 36,38,40,42,44 COLOR:BLACK PRICE:26万4000円

J-24に似ているがライニングにウールフランネルを採用しているモデル。J-21の後継モデルとして1951年に登場。肉厚なウエストベルトが付属する。

2.[BJ18001]BUCO JH-1 JACKET/BLACK

SIZE: 36,38,40,42,44 COLOR:BLACK PRICE:26万4000円

BUCOが初めて世に送り出したライダースジャケット。1947年に登場したJH-1は、エポレットの無い肩のデザインやスナップ式のウエストベルトなど、アビエイタージャケットのスタイルが色濃く残っている。

モヒカン小川の教えてやる!!

「俺がいま狙ってるモデルがコレ。BUCOのファーストモデルとして知られるJH-1だけど、いま見ても全く古くない。Dポケもなくエポレットやプリーツもないので、すごくシンプルに着こなせる。特にスナップボタンのベルトね。いろいろヴィンテージを見てきたけど、こんなデザインはJH-1だけじゃね? 茶と黒が選べるけど、俺のおすすめは断然ブラウン。ブラックはピグメント仕上げだけど、ブラウンはアニリン仕上げで革のナマの質感も味わえるし、「茶ダブル」って、いかつくなり過ぎずにファッションに取り入れやすいから、ダブル初心者の方にも着やすいはず。若干襟の大きいクラシカルなパターンも泣かせるよね」

JH-1のバリエーションもチェック!

[BJ21001]BUCO JH-1 JACKET/BROWN

SIZE: 36,38,40,42,44 COLOR:BROWN PRICE:27万5000円

JH-1のブラウンモデル。ウールライニングや無駄をそぎ落としたデザインなどはブラックと共通。しなやかなアニリン仕上げのホースハイドを採用する。

3.[BJ21102]BUCO J-31 JACKET

SIZE: 36,38,40,42,44 COLOR:BLACK PRICE:33万円

フロントに輝く8つの装飾ボタンが特徴になる変形のダブルライダース。クラシカルながらデザイン性と高い機能を両立させたデザインながら、ファッションとしてもインパクトがある。

モヒカン小川の教えてやる!!

「数あるBUCOのライダースのラインナップの中でも、最もインパクトが強烈なのがこのモデル。装飾用のフロントの8つボタンが、圧倒的な男らしさを演出してる。そのデザインは、航空黎明期のアビエイターコートのようでもあるし、南北戦争時の軍服のようでもある。1947年にすっきりしたJH-1をリリースし、その2年後の1949年にこいつをリリースしたBUCO って、本当にすごいと思う。ぶっ飛んでるというか(笑)。フロントジップを上まで閉めれば、かなりの遮風性が得られるので、リアルバイカーの人にもおすすめ。それも、旧車乗りの方に着てもらいたいな。ダックのジョッパーズパンツに合わせるのもいいかも」

こちらのライダースも注目!

[BJ19101]J-82 PADDED

SIZE: 36,38,40,42,44 COLOR:BLACK PRICE:29万7000円

モーターサイクルの性能が向上し、レースなどが盛んに開催されるようになると、安全性を考慮したライダースジャケットの需要も生まれた。これはパッドを肩や肘に配したレーシーなモデルになる。

4.[BJ19110]BUCO J-100 JACKET

SIZE: 34,36,38,40,42,44 COLOR:BLACK,D. BLACK PRICE:19万8000円

BUCOを代表するシングルライダース。低めのスタンドカラーと胸ポケットのみといういっさいの無駄をそぎ落としたデザインはバイカーだけでなくファッショニスタからも支持されている。

モヒカン小川の教えてやる!!

「俺もいろいろBUCOのライダースを持ってるけど、いちばん着用頻度が多いのがこのJ-100。まさにシングルライダースの完成形だよね。俺、こんなにシンプルな革ジャン、見たことないもん(笑)。真冬にはこの上にダウンベストを合わせるんだけど、スタンドカラーだから襟元もベストと干渉しないし、着丈もほかのモデルと比べて長めなので、すごく合わせやすい。昔のBUCOのカタログを見てみるとJ-100は「シャツ」と表記されてるんだけど、まさにその通りで、春秋はアウターとして、冬はインナーとして着られるので、実は俺のレザーワードローブの中でも、最も「1年を通じて長く着られる」モデルかも」

J-100のバリエーションもチェック!

[BJ13001]BUCO J-100/CYCLE PHYCHO

SIZE: 34,36,38,40,42,44 COLOR:BLACK PRICE:24万2000円

’60年代になると多くのエンデューロレースなどが開催され、ライダーたちは思い思いのカスタムをオーダーしてレースに臨んでいた。そんなシーンを思い出させるJ-100ベースのカスタムモデル。

[BJ19002]BUCO J-100/PADDED

SIZE: 36,38,40,42,44 COLOR:BLACK PRICE:24万2000円

J-100をベースに肩や肘にキルティングパッドをあしらったコンペティションモデル。当時のBUCOはライダーの要望に合わせるように様々な派生モデルやカスタムモデルを生み出していた。

[BJ21002]BUCO STYLE KING

SIZE:36,38,40,42,44 COLOR:BLACK PRICE:22万円

’60〜’70年代には、様々なカスタムオーダーによるライダースジャケットが登場する。これは上質な馬革に型押しでリザード柄を表現し、機能服がベースにありながら、ファッション性を高めたモデルとして存在する。

【問い合わせ】
ザ・リアルマッコイズ
https://therealmccoys.jp
https://therealmccoys.com

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning2022年8月号 Vol.340」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
この記事を書いた人

モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

ネイティブアメリカンの美しき手仕事。伝統を守りながらもモダンな表現を得意とする現代作家を紹介!

  • 2026.10.08

ネイティブアメリカンのヴィンテージや工芸品を通して、彼らのカルチャーを伝えるCORNERS。今回は伝統的な手法を守りながらも、モダンな表現を得意とする現代作家をピックアップ。もの作りが乏しくなった今の米国だからこそ、余計に強く輝いているのだ。 Pamela Brown 1868年から続くナバホ族の織...

55周年を迎えた「MOTO」。周年を祝うスペシャルなレザー&シルバープロダクツを紹介

  • 2026.10.11

レザーやシルバーを駆使した製品を手がけるMOTO。1971年の創業より半世紀を超えて55年。ここでは、周年を祝うスペシャルプロダクツを紹介する。MOTOや本池秀夫さんが纏う唯一無二の世界観にも注目だ。(写真は「本池美術館」の隣にあるアトリエにて。周年限定のライダースジャケットにコンチョを装着する本池...

武骨な男服に効かす超繊細なメタルフレーム。「ディグナクラシック」の新作に注目

  • 2026.10.09

フライトジャケットやデニムなどの武骨な服に合うメガネで王道として挙がるのはプラフレームの場合が多い。だが、そんな武骨さのなかに繊細さを潜ませギャップを楽しむという意味ではメタルフレームも有用だ。 細かな彫金が施されたディグナクラシックの新作 今季展開されるメタルの新作は計6型で、それぞれにシルバーと...

Pick Up おすすめ記事

毎日のそばに、エル・エル・ビーン。秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツ

  • 2026.10.16

毎日の服に、特別な理由はいらない。気兼ねなく着られて、どんな装いにも自然となじむ。そんな日々のワードローブを支えてくれるのが、エル・エル・ビーンだ。今回は秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツを着て街へ出た。 100年を超えて今日もいつもの日常着 朝、玄関を出るときに手が伸びて、休日にもつ...

「Wrangler(ラングラー)」の名作、スタッズを纏う。レザーラバー垂涎スウェードモデルも登場!

  • 2026.10.19

ワークウエアとしての機能だけでなく、ファッション的視点を取り入れることで独自の立ち位置を築いてきた3大ブランドのひとつでありデニム界の異端児・Wrangler。そんな彼らの受け継がれし不朽の名作に“スタッズ”が施された特別モデルが登場した。 “スタッズ”で作るネオ・ウエスタンスタイル ラングラーとい...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

FINE CREEKを世界でいちばん熱く語る男。

  • 2026.10.07

この男恐るべし、である。北海道・帯広にあるセレクトショップ、...Dannyオーナー、河合裕介さん。彼のセレクトスタイルは一貫している。自分の愛せるものしか、ショップに置かないのだ。「売れるモノ」をセレクトするのではなく、「自分の売りたいモノ」のみを並べる。この時代にあって、その姿勢はまさに「愚直」...