食材に旬があるように、革ジャンにも旬がある。

  • 2021.11.25

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 

今回は、「いま、リッチモンドULS 66を着ながらこの原稿書いてます。せっかくのTバックなので今回はちょっと大きめの42インチをチョイス。この薄さ、マジで癖になっちゃいそうっす」と語る、革ジャン評論家・モヒカン小川がお届け!

革ジャンの“旬”は、いつですか?

俺のような酒飲みは、旬のものに敏感である。今の時期(これを書いたのは春)の旬の野菜は、たけのこ・新タマネギ・セロリ・そら豆。魚なら、鰆サワラ、鯵アジ、鰈カレイの煮付けなんかもたまらないよね。旬のものを食うにつけ、季節の到来を肌で、舌で感じるというもの。革ジャンだって、全く同じこと。

革ジャンの旬は、11月〜3月。旬の到来を告げる北風が吹き始めると、「あぁ、革の季節がやってきたね〜」と、居酒屋で秋刀魚を見つけた時のような感慨にふけってしまうのだ。しかし、人間とは実に勝手な生き物である。旬で満足しておけばいいものを、人間
の欲望は、とどまるところを知らない。あんなに美味かったんだから、旬じゃない時でも、また食いたい……と、思ってしまうわけ。そんな人間の身勝手かつ切実な欲望が、テクノロジーの進化を推進してきたのも、また事実。遂に人類は、冬にトマトを、夏に白菜を、1年中秋刀魚を食えるようにしてしまった。

では、革ジャンはどうか。どんなにテクノロジーが進化しても、世の中が5Gになったって、夏に革ジャンは着られない。だって暑いんだもん。でも着たいぜ……そんな俺の欲望を満たしてくれる、“進化系”革ジャンが、遂に登場した。しかも、あのファインクリークレザーズから。

このリッチモンドUL S66は、渋鞣しの茶芯仕様の馬革を、なんと0.7㎜の薄さに漉いて革ジャンにした、まさに春夏用の革ジャン。ULとは、ULTRA LIGHTを意味している。着用感はとんでもなく軽いけど、着込むと身体に馴染み、擦れれば茶芯が出現する。夏のバイクシーンやアウトドアでも、活躍してくれること間違いなしだ。

こんなに「薄さ」に喜んだのは、下関で、ふぐの旬である冬に“てっさ”を食った時以来かも……ん? そういえば、ふぐの旬も秋の彼岸から春の彼岸まで。お、革ジャンとほとんど一緒じゃん(笑)。

FINE CREEK LEATHERSのRICHMOND UL S66

人気モデル「LEON」で使用する1.8㎜厚の渋鞣し・水性染料仕上げ・茶芯仕様の馬革を0.7㎜という薄さに漉いて、ファーストの大戦モデルに再構築。とにかく軽く、気軽に羽織れる。気になるエイジングは、着込むほどにジャバラが刻まれ、皺が走り、擦れれば茶芯が出るのでご安心を。自社サイトでの限定発売※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。15万9500円

デザインモチーフはファーストタイプの大戦モデル。フロントボタンは4つでポケットフラップは無し。背中はヴィンテージファンには嬉しいTバック仕様
フロントボタンはすべてブラックアウトされる。着込むうちに表面の黒の塗料が剥がれ、地の銀色が現れる。そんなエイジングも◎

【問い合わせ】
ファインクリークレザーズ
TEL050-3390-2470
http://www.finecreek.jp

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning 2021年6月号 Vol.326」)

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