ヴィンテージのハーレー、インディアンと乗り継ぎ、サーキットでスピードの限界に挑戦する楽しさを知った。今はトライアンフでダートを駆け回るのが最高に楽しいという、「Krafty Tokyo」代表・熱田英明さんに、トライアンフでレースに参戦する魅力をお聞きした。

「レースをやろうと思ったきっかけは’97年のデイトナバイクウイークですね。フロリダのデイトナインターナショナルスピードウェイで、旧車レースを見てはまったんです」
その頃、サイドバルブエンジンのハーレーWLに乗っていた熱田さんは、そびえ立つ壁のようなデイトナのバンクをWLのレーサーが登るのを目の当たりにして感動。自分も走りたいと愛車のWLを、本格的なレーサーにカスタム。タイムトンネルやAVCCなどのレースにのめり込んでいった。

4年前から乗り始め、ぞっこんなのがトライアンフ。大好きな’60年代のレーサー仕様にカスタムし、やはりオンロードレースに出場。最近は趣向を変えてヴィンテージモトクロスなど、オフロードレースをメインに参加しているという。

「’60年代の土の上でレースしているトライアンフがすごい好きなんです。ノーマルでもほぼチューニングされたエンジンなんで速いから面白い。誰かが言ってたけど、オフを制すればオンも制するって。だからダートでもっと上手くなってから、またサーキットを走りたいですね」
町乗りからサーキット、ダートまでこなす相棒【1972 TRIUMPH TR6RV】を拝見!
650㏄バーチカルツインエンジンに最初の5速トランスミッションを搭載した、右側チェンジペダルの最終モデル。1960年代後半、アメリカのダートを走っていたトライアンフのレーサーをイメージしてトライドモーターサイクルでカスタム。町乗りとレースの両方で活躍している。
リアホイールは純正の18インチ。リアタイヤはビーチ用に履かせたMX11。リアサスはアイコン製で、ハーレーのスポーツスター用を使用する。
キャブレターはアマル製コンセントリックプレミアムのリプロをボンネヴィルヘッドを流用してツインで装着。エンジンはハイカム、ARDマグネトーでチューン。
フロントのスポークホイールは19インチの純正。エアスクープつきの純正ドラムブレーキハウジングにレアなAHRMAのステッカーを貼っている。
ブラットスタイルが製作したガスタンク。純正品をチョップして1960年代のガスタンクに近いラインとシェイプになるよう作られている。
モーターサイクル好きに刺さるウエアが並ぶ「クラフティ」。
ヴィンテージモーターサイクルとバイクカルチャーをバックグラウンドに、原宿で1999年から発信しているショップ。オリジナルブランドのIGNITION45、HOLLISTER MOTOR CLOTHESなどのウエアやグッズを筆頭に、さまざまなブランドのユニークなをセレクションを展開する。


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(出典:「Lightning Vol.283」)