アメリカン・スポーツカーの名車として名高い、2代目コルベットC2型とは?

ヨーロッパのライトウェイトスポーツカーに対抗する形で登場し、アメリカンスポーツカーの金字塔として確固たる地位を確立したコルベットC2コルベット・スティングレイの名前の元祖であり、レーサーをルーツに持つC2 の魅力を紐解く。

▼別の個体の記事もチェック!

元祖スティングレイ!流麗なルーフラインを持つ“C2”コルベットの魅力とは?

元祖スティングレイ!流麗なルーフラインを持つ“C2”コルベットの魅力とは?

2023年07月24日

「C2」とは?レーサーをルーツに持つ、元祖コルベット・スティングレイ。

初代コルベットがデビューしたのは1953年。当時アメリカのクルマは質実剛健な独自の作りを持ってはいたが、ことスポーツカーというジャンルを存在せず、その意味ではヨーロッパに遅れを取っていた。そして、ヨーロッパの2シーターライトウェイトスポーツを意識してシボレーから誕生したのがコルベットというわけだ。

しかし、当初のコルベットの心臓は直列6気筒エンジンのみ。ボディは当時最先端のFRPを使用するなど惜しみない技術が投入されたにも関わらずスペックの非力さは否めなかった。’55年にようやくシボレーでスモールブロックV8が登場するのと同時にコルベットにもV8を搭載。その後、歴代コルベットはいつもその時代のシボレーの最高峰のエンジンを搭載し続けている。

C1時代から積極的にレースに参戦し、レース用のコンセプトカーが生産された。その中でもゾーラ・アーカス・ダントフというメカニックが1959年に手がけた『XP‐87 スティングレイ・レーサー』が直接的なデザインのルーツとなり、’63年にC2が誕生。

オープンモデルのみのC1に対して、C2ではクローズドボディのクーペのラインナップが加えられ、ボディデザインも空気抵抗を意識したシャープなデザインへと生まれ変わった。レーサーの血統を受け継ぎ、名実共にアメリカ生まれの純血なスポーツカーとしての地位を確立したのである。

▼このスティングレイの系譜を継ぐ最新C8もチェック!

次世代“MR仕様”のコルベットC8は“スティングレイ”の名を受け継いだスーパーカー!

次世代“MR仕様”のコルベットC8は“スティングレイ”の名を受け継いだスーパーカー!

2023年07月24日

C2の魅力とは? 取材車両「1963 Chevrolet Corvette C2“Stingray”」のディテールから迫ってみよう。

1963 Chevrolet Corvette C2 “Stingray”

C2はアメリカ車としては珍しく、1962年のパリ・サロンで初お披露目されたが、デビューの舞台にヨーロッパの最先端のスポーツカーがひしめき合う場所を選んだことにもシボレーの自信が伺える。

この取材車両のC2は輸入新規の販売車両でファーストイヤーの’63年式。風を感じながら優雅に街中をクルーズするならやっぱりコンバーチブルは男の永遠の憧れだ。ボディのペイントは純正色の“デイトナブルー” でリペイントされている。

さらに、エンジンはGM車の新品の350クレートモーターにスワップされオーバーホール済みのATミッションを搭載しているから、ヴィンテージ初心者でも安心して乗ることができる抜群のコンディションだ。

エンジンはオリジナルと同様、排気量350cu.in(約5.7ℓ)のクレートモーター。キャブレターはホーリー製、インマニはエーデルブロック製を採用。安心して当時の走りを楽しめる。

C1からの大きな変更点の一つとして、C2はヘッドライトがリトラクタブルになっている。閉めているとシャープな顔つきだが、ヘッドライトを点けるとちょっとかわいらしい顔つきに。

右側のテールに配される『Corvette Sting Ray』のオーナメントが懐かしい。Sting Rayという名前はC2から採用され、最新モデルまで継続されている。

C1からガラリと変わったテールのデザインのC2の魅力。デュアルのラウンドテールがクラシカルな雰囲気だ。

幌は手動でカバーの内側に収納できる。もちろん幌もオリジナルと同色のホワイトで新品に変更されている。

当時はミッションは、4速MTと2速ATが選択可能だった。この車体はオリジナルの2速ATをオーバーホール済み。

都筑のM-SPECではアメリカ車に限らず、オーナー自身が乗りたいと思う世界のスポーツカー、スーパーカーを扱っている。それぞれのジャンルの専門の整備工場と提携し、キッチリと整備された車両を販売してくれる。取材車両は取材当時乗り出し1200万円。

【DATA】
M-Spec
神奈川県横浜市都筑区見花山1-27
TEL045-315-9033
http://www.m-spec.jp/

(出典/「Lightning 2020年2月号 Vol.310」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

横浜発アメカジブランド「HEATH」による、定番アメカジのマストアイテム5選はこれだ!

  • 2026.04.03

横浜を拠点に、定番からちょっとアレンジの効いたアメカジを提案するHEATH。人気ブランドのアイテムをセレクトするだけでなく、オリジナルのモノづくりにも注力しており、そのコストパフォーマンスの高さには定評がある。今回はその中から絶対に手に入れておきたいマストアイテム5選を紹介しよう。 【横濱デニム】デ...

100本限定生産の「エイトG」大戦モデルは、春にぴったりの履き心地とメリハリのエイジング

  • 2026.04.02

無骨なまでに肉厚なデニムで知られるエイトG。その中でも比較的穿きやすく、この時期にぴったりの一本が、第二次世界大戦期のディテールを落とし込んだ大戦モデルだ。特濃インディゴで染め上げた糸ならではの、メリハリの効いたエイジングは、自分だけの一本になること間違いなしだ! ワイドシルエットが生む、クラシカル...

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...

「バンソン」のタフネスを、春夏へ。伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボアイテムにも注目だ

  • 2026.04.02

バイカーブランドの代名詞、VANSON。今春は軽やかな布帛アイテムでイージーな装いを提案。そして伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボレーションも登場。自由なスピリットを、そのまま服に落とし込んだラインナップを紹介する。週末のライドにも、街の散歩にも、着ることで体感できるフリーダムさを、VAN...

Pick Up おすすめ記事

これまでで一番“アイビー”なクラークス誕生! 2026年春夏の新作にペニーローファーやボートシュー ズも登場

  • 2026.04.27

「クラークス」が2026年春夏の新作として発表した「デザートアイビーコレクション」。ブランドのアイコンである[デザートブーツ]や[ワラビー]、[デザートトレック]はアイビーらしい配色に落とし込まれ、アイビーの定番靴であるペニーローファーやボートシューズも顔ぶれに加わる。英国、アメリカ、日本。各国のカ...

「バンソン」のタフネスを、春夏へ。伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボアイテムにも注目だ

  • 2026.04.02

バイカーブランドの代名詞、VANSON。今春は軽やかな布帛アイテムでイージーな装いを提案。そして伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボレーションも登場。自由なスピリットを、そのまま服に落とし込んだラインナップを紹介する。週末のライドにも、街の散歩にも、着ることで体感できるフリーダムさを、VAN...

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

横浜発アメカジブランド「HEATH」による、定番アメカジのマストアイテム5選はこれだ!

  • 2026.04.03

横浜を拠点に、定番からちょっとアレンジの効いたアメカジを提案するHEATH。人気ブランドのアイテムをセレクトするだけでなく、オリジナルのモノづくりにも注力しており、そのコストパフォーマンスの高さには定評がある。今回はその中から絶対に手に入れておきたいマストアイテム5選を紹介しよう。 【横濱デニム】デ...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。