- 【仕様】
■サイズ/約W600×H980×D180㎜
■所要時間/約2時間
■材料費目安/約8000円(購入先によって金額は変わります)
■難易度/★★☆☆☆(2人で行ったほうがスムーズ)
そこで、今回はブラックの全ネジを使ったボルトラックを制作してみる。いかにもパーツっぽい全ネジをラックの支柱に使い、古材テイストに仕上げた板を組み合わせることで、男らしくざっくりとした仕上がりになる。このラックのよいところは全ネジを使っているので、好きな場所に棚を付けられること。しかも、あとからいくらでも高さを変更できるので、置きたいものの高さが変わっても、簡単に調整できる。
今回最も気を付けるべきは板の開ける四隅の穴の位置。まったく同じ位置でないと、全ネジを通したときに全体が歪んでしまうので要注意だ。
【今回教えてくれた先生は……】
DIYer(s) http://diyers.co.jp
DIYに特化したWEBサービス「DIYer (s)」。ショップの紹介やオリジナルDIYレシピを世界に発信&アーカイブしている。またDIYを通して暮らしを豊かにし、モノの価値を見直すことを提案。
まずは、準備するものをご紹介。
1×8材
今回は3段の棚を制作するので、600㎜にカットした1×8材を3枚用意。設置したい棚の数だけ用意してOK。約1200円
全ネジ
全体がネジになっているネジで、ラックの支柱となる部分。980㎜の長さのものを4本用意。各約350円
各ナットと座金
設置する棚の数によって容易する個数は変わる。今回作る3段の場合下記個数準備しよう。
1.アイナット2個(各約200円)
2.袋ナット2個(各約200円)
3.高ナット4個(各約160円)
4.座金24個(各約100円・4枚入)
5.六角ナット16個(各約100円・4個入)
アルファベットスタンプ
好みに応じてスタンプやステンシルを施せば、よりインダストリアル調の仕上がりになる。
オールドウッドワックス
木材を古材風に仕上げるワックス。一塗りするだけでも、簡単に使い込んだ感を出せるDIYの定番品。約3000円
今回使った道具はこちら!
電動サンダー
木材をサンディングするときに使用する電動サンダー。表面を滑らかにすると同時に、ワックスを染み込みやすくするDIYの必需品。
電動ドリル
木材に全ネジを通すために穴を開けるために使用。今回M10の全ネジを使うので、ドリルビットもM10のものを用意しておこう。
ラバーハンマー
全ネジに木材をはめ込むときにあると便利。穴と全ネジのサイズがぴったりなので、木材の四隅を軽く叩きながら定位置に設置する。
レンチ
棚の位置を六角ナットで挟み込みしっかりと固定する際に使用。締緩作業が簡単にできるので、ひとつあると何かと便利なツールだ。
早速やってみよう!高さを自由に変えられるから、様々な使い方ができる。
1.穴を開ける場所を決める。
1×8材の四隅に穴を開ける。目安は端から25×25㎜。
M10のドリルビットをセットして、印を付けた箇所に穴を開ける。
2.クランプで木材を固定する。
1枚目の板に穴を開けたら、2枚をぴったりと重ねる。クランプで机と板を固定すると、作業がしやすくなる。
3.全ネジが入るか確認する。
3枚目も同じように四隅に穴を開けたら、4本の全ネジが木材に通るか一度確認してみよう。
4.サンディングする。
全ネジが通ったことを確認したら、木材の表面と穴を開けてザラザラになった部分をサンディングしてきれいにする。
5.ワックスを塗布する。
サンディングしたら、オールドウッドワックスを少しずつ塗り、ウエスを使って余分なワックスを拭き取り乾燥させる。
6.一段目をセットしていく。
ワックスが乾いたら、まず一番下の段からセットしていく。穴に座金を合わせ六角ナットをはめた全ネジを板に通す。
全ネジを通したら、先端に高ナットをセットして脚を作りしっかりと固定する。これを4本分行う。
一番下の段をセットして固定した状態。全ネジが長いので、穴に通すとき2人で行った方が効率よく作業できる。
7.2段目をセットする。
2段目の位置を決める。今回は下から450㎜の箇所にマスキングテープで印をつけ、六角ナットと座金をセットする。
マスキングテープによって同じ位置につけやすくなる。
2段目を全ネジに通す。ゴムハンマーで軽く叩きながら少しずつ通していくのがおすすめだ。
全ネジに座金、六角ナットの順に通して、板をしっかりと固定する。固定できたらマスキングテープをはがす。
8.天板を取り付ける。
トップ面をセットする。今回は2段目から420㎜のところにマスキングテープを貼り、先ほどと同じ手順でセットする。
トップは飾り用に袋ナットとアイナットを使用。
レンチを使ってしっかり固定すればラックの完成!
完成!
お店で売っているようなボルトラックがこんな簡単に完成! 板の枚数を増やしたり、色をペイントしても、スタンプでアレンジを加えても◎。活用方法も無限大だ。
(出典/「Lightning 2020年2月号 Vol.310」)
Text/M.Matsumoto 松本めぐみ Photo/A.Ochiai 落合明人
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