「TOTONOE」のキャリーボードは、屋外でメモをとる機会のある人にうってつけ。

小社発刊のムック『趣味の文具箱』の編集部から離れてそろそろ10年くらいだろうか。万年筆やノートなどの文房具を扱ったムック本で、毎日のように新作のステーショナリーをチェックし、時間があればいろいろな文具店を訪れ、面白いモノがないかと物色していた。今は当時ほど文具店に行くことはなくなったが、たまに発作を起こすように、無性に文房具を物色したくなる。ほとんど病気だな。

さて今回も見事に発作が起こり、ウワサで聞いていた東京・表参道にある文房具カフェを訪れてみた。正直「カフェ」と聞いていたのであまり期待はしていなかったのけれど、いわゆる文房具店で扱っているラインナップではなく、デザインと機能性を併せ持った今どきのデザインステーショナリーのセレクトショップだった。

TOTONOEのキャリーボード

A4普通紙が10枚収納できるキャリーボード。W235×H316×D4㎜とバッグにもすっぽり入り携 帯しやすいのが魅力。984円(コクヨMVP http://www.totonoe-tottori.com)

見ていてどれも面白く、欲しいモノがたくさん見つかったのだが、その中でも特に私の心を射貫いたのがTOTONOEのキャリーボード。たまに街でアンケートを書いてもらっている風景を目にするが、そのアンケート用紙をはさんでいるボードをもっとおしゃれにしたのがコレ。

裏面には書き終わった用紙や予備の書 類などを収納できるポケットを装備。× 型になっているため、奥と手前の2カ所 で分けて収納することも可能だ
名刺やカードも収納できる。ここに予備 の名刺を入れておけば、名刺入れを忘 れてしまったときや、即座に名刺を取り 出したいときに便利だ

革のような質感のビニール素材に張りのある紙を組み合わせたデザイン。クリップがないから見た目も使用感もスマートなのもいい。DIY連載の撮影のとき、手順を追いながらメモをするため、立ったまま書き込めるこのボードがかなり活躍している。しかも、裏面にポケットを装備するという気の利いた仕様もポイントが高い。私の編集七つ道具のひとつに認定しちゃいました。

用紙を下部のストッパーに挟むだけ。バ インダーならではのクリップがないから 見た目を書き込みもスマート。立ったま までもしっかり書けるのもGOOD

外でメモをとることのある人がこの世の中で編集者以外にどんな職業があるのかわかりませんが、そんなお仕事や研究などしている方におすすめです。

【問い合わせ】
コクヨMVP
http://www.totonoe-tottori.com

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning 2019年月6号」)

この記事を書いた人
めぐミルク
この記事を書いた人

めぐミルク

手仕事大好きDIY女子

文房具、デザイン、ニッポンカルチャーなどのジャンルレスな雑誌編集を経てLightningへ。共通しているのはとにかくプロダクツが好きだということ。取材に行くたび、旅行するたびに欲しいものは即決で買ってしまうという散財グセがある。Lightningでは飲食、ハウジング、インテリアなどを担当。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

19世紀から英国紳士に愛され続ける世界最高峰のハンドメイド傘

  • 2026.10.19

年間を通じて降水頻度が高い英国において傘は必需品。ひいては英国紳士を象徴するプロダクトのひとつだ。その中でも、旧くから英国王室や上流階級の紳士たちに愛されてきたFOX UMBRELLAS(フォックス アンブレラズ)は最上級の存在である。 手作業から生まれる圧倒的な造形美 真のトラッド好きは服だけでな...

原毛から生地まで。一貫生産を守る英国生地の名門「ムーン」とは?

  • 2026.10.19

服を突き詰めていくと辿り着くのが生地。トラッド好きなら一度は耳にしたことがあるであろう英国の名門が「ムーン」だ。羊毛から紡績、染色、織布を一貫して行う英国最後の生地メーカーが誇る伝統のモノづくりに迫る。(写真は、生地の製造において重要な“織り”の工程。タテ糸とヨコ糸をゆっくりと交差させ、チェック柄が...

遊び心とヘビーデューティ! 「ジムマスター」のアウトドア&ミリタリー

  • 2026.10.18

ほどよく力の抜けたカジュアルウエアを展開するカナダ生まれの「ジムマスター」。その真骨頂は、実は骨太なアウトドア&ミリタリーにある。ヘビーデューティな機能美を日常着へと昇華させる秘訣は、「ジムマスター」らしいほんのすこしの遊び心! カラフルな配色の裏に確かな実用性あり! 【右】主役は厚手のボアジャケッ...

気鋭のアイウエアブランド「CUBITTS」が描く、クラシックとモダンの共鳴

  • 2026.10.19

18世紀から20世紀にかけて眼鏡産業の世界的な中心地であったものの戦後、衰退の一途を辿ったロンドン。この地で2013年に創業した「キュービッツ」は当時を彷彿とさせるクラシックスタイルをモダンに昇華させた独自の世界観を築く気鋭のブランドだ。 伝統と現代とを繋ぐアイウエアの研究所 「キュービッツ」は伝統...

「BEORMA」140年の伝統を受け継ぐ、英国屈指のレザークラフト

  • 2026.10.21

英国トラッドを語るうえで欠かすことのできない存在がレザークラフトだ。140年の歴史とクラフトマンシップを受け継ぎ、現代のスタイルにも馴染む唯一無二のプロダクトを生み出す〈べオーマ〉は、その筆頭となりうる存在だ。 熟練職人の魂宿る伝統のレザークラフト 英国中部の小さな町・ウォルソール。革加工・馬具産業...

Pick Up おすすめ記事

東京・入谷にできた靴づくりの新聖地「THE ZINE FOOTWEAR CLUB.」にメディア初潜入!

  • 2026.10.18

「ブラザーブリッジ」や「シュアブーツ」を手がける「ザ ジン フットウェア」。店舗と企画・縫製工場がひとつになったいわば“本拠地”を入谷に新設した。メディア初公開となる、その全貌に迫る。 メーカーでもあり店舗でもある新拠点 弊誌の読者であれば、おそらく「ブラザーブリッジ」という革靴ブランドはご存知であ...

世界最高峰のニットメーカー「JOHN SMEDLEY」が編むもの。

  • 2026.10.20

イングランド中部、リーミルズの自社工場で240年以上前からニットウエアを作り続ける〈ジョン スメドレー〉。1784年に創業した同ブランドが編んできた歴史と伝統が息づく場所で彼らが編むものとは。 240年の伝統と魂が息づくファクトリー 英国のトラッドブランドとして群を抜く歴史を持つのが〈ジョン スメド...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

原毛から生地まで。一貫生産を守る英国生地の名門「ムーン」とは?

  • 2026.10.19

服を突き詰めていくと辿り着くのが生地。トラッド好きなら一度は耳にしたことがあるであろう英国の名門が「ムーン」だ。羊毛から紡績、染色、織布を一貫して行う英国最後の生地メーカーが誇る伝統のモノづくりに迫る。(写真は、生地の製造において重要な“織り”の工程。タテ糸とヨコ糸をゆっくりと交差させ、チェック柄が...

「BEORMA」140年の伝統を受け継ぐ、英国屈指のレザークラフト

  • 2026.10.21

英国トラッドを語るうえで欠かすことのできない存在がレザークラフトだ。140年の歴史とクラフトマンシップを受け継ぎ、現代のスタイルにも馴染む唯一無二のプロダクトを生み出す〈べオーマ〉は、その筆頭となりうる存在だ。 熟練職人の魂宿る伝統のレザークラフト 英国中部の小さな町・ウォルソール。革加工・馬具産業...