どうなる? どうする!? 明日、あなたや親が認知症になったら

民俗や地域伝統文化のあれこれに没頭しがちなエディターが、あなたの日々の暮らしに、とても小さなときめきをお届けしましょう。言葉だけは知っている作法や行事、未来をひらく温故知新、興味はあるけどよくわからない民俗のことなどについてわかりやすく紹介します。

大事な分岐点にいるのに、あなただけ気付けない

すでに、とても大事な分岐点に踏み込んでいるのに、あなただけ気付けない。いや、心のどこかでそれとなく気付いていたかもしれない。くっきりとした輪郭の往年の世界に戻りたくても、意識をもって踏み出したその明快な一歩から、どこか曖昧になっていくようだった……。

「同じことを何度も言う・聞く」、「同じものを何個も買ってくる」、「約束を忘れる」、「しまい忘れや置き忘れが増え、探しものばかりする」、「慣れた道で迷うことがある」、「食べこぼしが増える」……。

こういった症状が現れたとき、あるいは他者から指摘されたとき、「認知症」を発症させたのかもしれません。

認知症は、誰でもかかる可能性のある病気

認知症とは、加齢による「もの忘れ」とは異なっていて、さまざまな脳の病気によって脳の神経細胞の働きが徐々に低下し、記憶力や判断力などの認知機能が低下して社会生活に支障をきたした状態のこと。

穏やかに発症し徐々に進行するアルツハイマー型認知症や、脳血管障害が原因で急性発症し階段的に進行する脳血管性認知症などの種類がある病気です。あなたやあなたの大切な人が認知症を発症したと思われる場合、まず近隣の医療機関や相談機関に相談をしてみましょう。

高齢者に関わらず、誰でも、かかる可能性はあります。

高齢者の約5人に1人が発症。若年性認知症も社会の課題

高齢者(65歳以上)の認知症の発症者数は、2012年は462万人(高齢者の約7人に1人)。2025年には約675〜730万人(高齢者の約5人に1人。有病率18.5~20.0%)に増加すると予測されている(出典:「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」2015年)。

また、高齢者だけでなく65歳未満で発症する例もある。これは「若年性認知症」と呼ばれ、働き盛りの世代での発症となるため、一家が突然の生活困窮に陥ってしまうなど家族への影響も大きくなりやすいといわれている。

このような推計が示される現在、あなたやあなたの大切な人が近い将来、認知症を発症し意思能力を欠いてしまう(=判断ができないとみなされる)と、暮らしにまつわるさまざまな問題が生じます。

5年に一度実施される「住宅・土地統計調査」の速報を伝えている『じゃぱとら』最新号では、「認知症と空き家」にも着目し、財産管理の方法についてもリポートしています。ぜひご一読ください。

この記事を書いた人
中川原 勝也
この記事を書いた人

中川原 勝也

民俗と地域文化の案内人

エディター。地域伝統文化のこと、民俗のあれこれ、古民家・民藝・暮らしのこと、などを当サイトでは担当。これまで日本カルチャーを主なフィールドにしながら、国内の法人・自治体・商品のブランディングにまつわるメディア等を手掛けてきた。温故知新好きが募って、ただいま、月刊古民家誌『じゃぱとら』編集長。
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