3度の面接の末に手に入れた、「ザ ファットハッター ディレクター」菊地章仁さんの憧れのフィンテイル。

ヴィンテージにはオーナーそれぞれの思い入れの深さや出逢った経緯などさまざまなストーリーが存在する。THE FAT HATTERの代表であり、ディレクターを務める菊地章仁氏が、長年、恋焦がれたとっておきのヴィンテージは、MERCEDES-BENZのW111。その出会いは突然訪れ、いまもなお、初心は忘れていないという。

購入は面接方式! 熱意で手に入れた理想の銘車。

東京・原宿のキャットストリート沿いに自身のショップを構える菊地氏。オールドアメリカンなハットショップを思わせる重厚な店内。彼自身、アメリカンカルチャーに多く影響を受け、クラシカルな空間が好きだという。

そんな菊地さんが長年探し続けていたのがMERCEDES-BENZのW111型。クラシックカーを代表するモデルだが、彼の理想のコンディションとボディカラーの個体に出会うには、実に15年を要したという。

通称ハネベンの呼び名で親しまれるW111のフィンテイル

「青山で食事中に目の前をたまたま通りかかって、すぐに走って追いかけました。ちょうど赤信号で止まったので声を掛けようと近づいたら、なんとバックウィンドウに「売ります」って貼り紙が。すぐに書います! って。

ただ購入は面接方式で、ボクが8番目。もともと由緒正しき家柄が所有し、長く引き継がれてきたクルマだったようで、3代目を探していたそう。転売しないこと、無改造のまま乗ることなどを約束し、3度の面接の末にようやく手に入れることができた夢のフィンテイル。決め手はボクが高齢になったら、同じように4代目を探しますと伝えたこと。その約束を守るためにも大切に乗り続けるつもりです」

15年探し続けてようやく見つけたアメリカンなクラシックカー。1965s MERCEDES-BENZ 220S (W111)

「クラシックカーなのにアメリカンなフィンテイルのフォルムがあまりにも好きすぎて、15年ほど探して、3年ほど前にようやく手に入れたクルマです。ボクはサンドベージュのハットをよく被っているので、ボディカラーもこの色を探していました。ただシフトがコラムマニュアル。都内を走るにはオートマが楽なんでしょうけど、さすがに載せ替えるわけにもいきませんからね」

(出典/「CLUTCH2023年6月号 Vol.91」)

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