ネオクラシックを代表する銘車。「1995 MERCEDES-BENZ E320(S124)」

クラシックカー連載が始まって以来、1970年代前後の世界的銘車を紹介してきたがネオクラシックと呼ぶにふさわしい1990年代の銘車。’90年代とはいえ、すでに30年ほど前の個体。クラシックカーと言うには少々早いが、世界的に認知され、いまも世界中で走るMERCEDES-BENZ 124型を紹介する。

Eクラスの歴史はこのモデルから始まった。

1976年から1985年まで生産され、MERCEDES‐BENZのエントリーモデルとして人気を誇った123型に変わり、初代Eクラスとして登場した124型。実質、123型の後継とされるが、体感的にはワンランク上に相当するかのような優雅な乗り味と上質なインテリアから、同時、バブル期だった日本では圧倒的な人気を誇り、大量輸入されたモデルでもある。

とはいえ、四半世紀以上も前のクルマ。クラシックカーと言うには、少し気が引けるが、ネオクラシックの王道車種と言っても過言ではない。ここ数年、中古車市場でも一気に人気が上昇し、相場価格が上がった車種でもある。なかでも最近の傾向として人気を博しているのがステーションワゴンだろう。

角張った硬派なフォルムに大容量のラゲッジスペース。見た目良し、使い勝手の良し、趣味性高しと、セダンに比べて輸入車数も少ないはずなのに、街で見かけるのはステーションワゴンのほうが多く感じてしまうほど。ただ確実に個体数は減りつつあるため、次の購入リストに入っているのであれば、じっくりと探す必要があるだろう。

1995 MERCEDES-BENZ E320(S124)

1985年~1995年の10年間にわたり続いた初代Eクラスの124型。ステーションワゴンらしからぬ上質な乗り味とMERCEDES-BENZ特有の安定した走り。この初代Eクラスが銘車と呼ばれる所以は、見た目も走りも圧倒的な存在感だ。のちに2代目Eクラスである210型、丸目4灯のフェイスにモデルチェンジとなるが、同ブランドが誇る高級感、クラシカルの要素はこのモデルで1度、終焉を迎える。

ウッドパネルをふんだんに使用したインパネまわり。クラシカルながらも高級車としての誇りが垣間見える上質なインテリアがEクラスの人気を支えた。

左右非対称のドアミラーは、124型のエクステリアの特徴。

ステーションワゴンならではのラゲッジスペースの有効活用法。ラゲッジの床内にはサードシートが収められており、最大7人まで乗車することができる。

角張った直線的なヒップラインは、いかにもステーションワゴンらしいフォルム。

【DATA】
VINTAGE SHONAN
Tel.045-300-3750
http://www.vintage-shonan.co.jp

(出典/「CLUTCH2023年2月号 Vol.89」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

今季ワードローブに加えたいアイテムを厳選紹介! 「EIGHT-G」で秋支度。

  • 2026.10.04

秋の装いが楽しくなる季節。ミリタリーやワークといったアメリカ由来の実用服をベースに、素材やディテールへこだわりを詰め込んだエイトジーの新作から今季のワードローブに加えたいアイテムをピックアップ。 (右)ジャケット110,000円(TMJ2615)、シャツ23,100円(8LS-81)、ジーンズ24,...

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

名作[ハリケーントップ]誕生から40周年! 「CHUMS」の「ハローウェア」が再登場

  • 2026.09.23

「チャムス」の名作[ハリケーントップ]の誕生から40年を迎える今年、「ハローウェア」が再登場する。そのコレクションを紹介する前に、まずはブランドが歩んできた歴史を紐解いていこう。これまでの歩みを知れば、「ハローウェア」をもっと楽しめるはずだ。 ハロー、懐かしくて新しいチャムス サングラスを川に落とさ...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

Pick Up おすすめ記事

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

無垢の金属、輝く伝統。純金や純プラチナを使った「市松」の究極の逸品

  • 2026.09.25

純金や純プラチナなど、純度100%の軟らかい金属をアクセサリーにするためには非常に高い技術が必要だ。それを可能にするのが「市松」。約30年にわたって培った“叩く”技術が可能にする唯一無二のリングの輝きに迫る。 熟練の技なくしては完成しない究極の逸品 原材料高騰の影響もあって、希少性が高まっている純金...

時間を重ねて、ヴィンテージになる。「RAGGY CLOTHING」の何年先も、格好いいと思える服

  • 2026.10.02

時代が変わっても、色褪せない格好よさがある。「ラギークロージング」が大切にするのは、流行に左右されない普遍的さ。アメリカンカジュアルの王道を、いまの時代に自然に着られる1着へと仕立てる。 旧きよき服を現代の日常に アメリカンカジュアルの王道を見つめながら、現代の日常に馴染む服を作る「ラギークロージン...

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...

全16色! 10年以上のロングセラーを誇る「HEATH」の名作ネルシャツが超人気なワケ

  • 2026.09.30

秋冬のアメカジ服の定番、ネルシャツ。横浜のセレクトショップHEATHが手がけるオリジナルブランドBLUE PORTのネルシャツが10年以上のロングセラーを誇るとのことで、その人気の秘密に迫る。 【理由①】優れたコストパフォーマンス ディテールやシルエットにもこだわった高いクオリティに対して、なんと税...