1.WW1 NAVY SAILOR UNIFORM SET
1908年の3月に捺されたタグが残るセーラーユニフォーム。コットンとウールの混紡生地で袖付が身頃に被せるように取り付けられ、長く続くセーラーユニフォームの中でも特に丁寧な縫製。まだ糊が効いた未洗いであることもとても希少なセットアップであることがわかる。
2.1930s U.S.NAVY M422 JACKET
U.S.NAVYの航空隊が採用したG-1の原型、M422Aは、比較的知られているモデルだが、それ以前にM-422というモデルが存在していたことはあまり知られていない。短い製造期間を経て、M-422Aに移行したため、流通数が極端に少なく、ライニングの縫製や前たての形状など、細かな違いがある。
3.NAF 1168 AVIATOR AND GROUND CREW JACKET KHAKI (NXs-1404)
空母艦載機のアヴィエーターと、その戦闘機をサポートするクルーたちが着用した初期のNAF1168ジャケット。アヴィエーターとクルーが共有した点が興味深く、37J1の後継モデルとして、1940年代初頭に製造。ライニングはアルパカが使用され、保温性が高いことで後にN-1でも採用された。
4.WINTER JACKET HOOK FRONT NAVY BLUE (NXss 22036)
デッキフック前期のファスナーモデルから変更され、身頃には5つのフック、裾に1つの仕様。オリジナルの背面部にはグラマン機がハンドペイントされ、艦載機クルーが身に着けていたことがわかる。1943年の10月にトラウザーズとセットアップで支給されたモデルで間違いなさそうだ。
5.1940s DECK RAIN PARKA HOOK TYPE
ゴム引きのレインパーカモデル。背面には「NAVY SYMBOL 3065」と大きくステンシルされているが、これは潤滑オイルの意味。艦上に設置された砲台や、様々な機能を持つハードウェアに潤滑油は必須で、このレインパーカの所有者はオイルの番号を間違えないことが至上任務だったのだろう。
6.U.S.NAVY SEA BEES UTILITY SHIRTS
1943年に誕生したN-3と呼ばれるポプリン製ユーティリティシャツ。背面にSEA BEES のステンシルが入れられる。SEA BEES は建設工兵隊。戦場の前線に赴いて基地や道路の建設、防衛を任務とする精鋭部隊として知られる。所有者のネームが三角形を描くようにステンシルされる。
7.1950s U.S.NAVY BLUE DANGAREE PANTS
チノトラウザーズ柄のブルーデニム。U.S.ARMYにおいては1941年はユニフォームの素材としてデニムを使用することを廃止したが、U.S.NAVYでは、引き続きデニムを使用しているため、このディテールのパンツは存在する。海軍での呼び名はデニムでも、シャンブレーでも「ダンガリー」と総称する。
8.U.S.NAVY TRAINING T-Shirts
ユニークデザインが存在することで知られるNAVYのTシャツ。基地やトレーニングセンターで着用するものだけでなく、個人装備として支給されるものには、ステンシルなどでオリジナリティが目一杯表現される。なかでも寄せ書きのように乗組員のネームがステンシルされたデザインは秀逸。
【DATA】
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Tel.03-5457-7899
https://www.ware-house.co.jp
(出典/「CLUTCH2023年2月号 Vol.89」)
Photo by SHINPO KIMURA 木村心保 TAKERU SUGIHO 杉保毅留 Text by Tamaki I takura 板倉環
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