1.HEAD LIGHT|WWⅡ WORK COAT
大戦期に作られたヴィンテージをもとに製作した10ozセルビッジデニムを採用。生地巾の中に特にムラの強い糸が数本混ざっているため、ヴィテージさながらの縦落ちが見られるのが特徴。デザインは生地同様、1940年代の大戦モデルを再現。ボタンの数や当て布の規制はあったものの、両胸のポケットや内ポケットは存在。当時、クラウン オーバーオールズ社でしか存在しなかったチェンジボタンを採用した。
【DATA】
HEAD LIGHT(TOYO ENTERPRISE)
Tel.03-3632-2321
https://www.sugarcane.jp
2.EVISU|Hunting Jacket
オレンジとブラックのコットン糸で織り上げたバッファローチェックのハンティングジャケット。フロントにはフラップ付きのスクエアな4つの大きなポケットを配し、左右非対称にシャンブレー生地のサブポケットが付けられ、インディゴを得意とするEVISUらしいデザインに仕上がった。背面にはハンティングジャケットらしく大きなマップポケットも装備され、ホワイトのボタンと共にデザインの大きなアクセントとなっている。
【DATA】
EVISU THE TOKYO
Tel.03-3710-1999
https://www.evisu.jp
3.Trophy Clothing|Pioneer Sport Jacket
クラシックな’30年代のスポーツジャケットをグラデーションチェックでリファインしたアウター。太番の紡毛糸を2本撚り、10番双糸にしたウールメルトン素材を使用。 双糸にすることに加えて、アルパカをブレンドすることで整理加工での樹脂の染み込みがよく、よりハードな仕上がりになり、歪みない真っ直ぐなチェックと、 ヴィンテージライクな発色を実現。 ウール織物の聖地である尾州で織りと整理加工を一貫して仕上げている。
【DATA】
Trophy General Store
Tel.03-6805-1348
https://trophy-clothing.com
4.BLACK SIGN|15oz Black Denim Pleats Jacket
1890年代から1920年にかけてディテールを再現したショート丈のデニムジャケットは、ほどよくヘビーな15ozブラックデニムを使用。ボタンはアンティックブラックのワンスタードーナツボタンを使い、トップボタンのみハンドソーイングのボタンの仕様となっているのも注目。旧き良きワークウエアの意匠を駆使しながらも、ソリッドなブラックに仕上げているので、汎用性が高く、様々なコーディネートで使えるのも魅力のひとつである。
【DATA】
BLACK SIGN Main Lodge
Tel.052-734-6914
https://blacksign-lodge.jp
5.Pherrow’s|Ranch Jacket
サックスブルーのライトオンスデニムのライニングにアクリルボアを装備したランチジャケット。ポケットのフラップには、ベージュのコーデュロイを使用した1960年代から1970年代頃にアメリカのストアブランドからリリースされたランチジャケットを彷彿させる。4カラー展開でサックスの他、グレー、ベージュ、インディゴと同じデニムでもカラー違いで揃えた。裏ボアは共通でフラップのカラーがそれぞれ異なる色を使用している。
【DATA】
Pherrow’s
Tel.03-5725-9577
http://www.pherrows.com
6.AT-DIRTY|WORKERS JACKET
ハリと光沢が特徴の太畝のコーデュロイをマテリアルに小ぶりのボタンと襟がフレンチワークを思わせる。旧くは1800年代から見られるデザインで、前身頃が脇を跨り、後身頃まで続く、いわゆるサックコートのパターンを踏襲しつつ、ヴィンテージカバーオールに見られるアームホール、脇、袖、肩など巻き縫いで縫製。シングルニードルで家内制手工業的に縫製してきた工場が巻き縫いによる大量生産へと変わる過渡期のモデルをイメージした。
【DATA】
NO name!
Tel.078-333-1341
https://noname-web.jp
7.JELADO|24/7 Leather Sports Jacket
マイナーブランドながら、裾のハトメや背面のプリーツなど、変わり種なディテールを持つ1930年代のジャケットをベースに製作。革はGaucho(ガウチョ)と名付けたJELADOオリジナルのホースハイドを採用。約1.2 ~1.3mm厚のフルベジタブルタンニン鞣しの欧州産ホースハイドに軽くサンドペーパーを掛け、銀面を擦ることで、独特な革の表情が魅力だ。さらに着込むことで馬革らしい上品な経年変化をさらに楽しみむことができる。
【DATA】
JELADO FLAGSHIP STORE
Tel.03-3464-0557
http://www.jelado.co.jp
8.Soundman|Birmingam Jacket
1930年代に英国で稼働していた鉄工場にて、毎日のように働くワーカーたちが着用するユニフォームをイメージしてデザインされたSoundman定番のワークジャケット。袖付けやカッティングは、テーラードのパターニングの要素を取り入れているため、着こなしの幅を広げられ、またフィッティングの良さと同時に着用時のシルエットの美しさもこのジャケットの特徴。フロントボタンはエイジング加工を施したチェンジボタンが付けられる。
【DATA】
Sound
Tel.03-5725-1520
https://www.soundman.jp
9.Post O’Alls|De Luxe Railroader
’90年代中頃に数シーズンのみリリースされたDe Luxe Railroaderを存在感のあるゴートスキンで再構築。’10年代頃のレイルローダー用のデラックスなカバーオールを、Post O`Allsらしく再編集したデザインである。特別に製作された良質なゴートスキンは、レザー特有の表皮が冷えると寒さを感じるデメリットを克服するため、薄手ながら抜群の保温性を発揮する小松精錬製のインターライニングを使用しているのも特筆すべき点である。
【DATA】
Post O’Alls NAKAMEGURO
Tel.03-6303-2160
https://postoveralls.com
10.WAREHOUSE|Lot 2169 SHORT TYPE LEATHER CAR COAT
エイジングが楽しみな渋鞣しのホースブラウンレザーを使ったカーコート。当時は舗装されていない道も多く、土埃から身を守るために、ロング丈が主流の中、希少なショート丈仕様。とはいえ4つのポケットを装備し、カーコートとして必要な要素はすべて兼ね備えている。運転から制動、燃料補給、オイル点検までこなすレイルローダーが、カーコートをワークウエアとして着用していた実績があり、作業着としても優れているのだ。
【DATA】
WAREHOUSE&CO. TOKYO
Tel.03-5457-7899
https://www.ware-house.co.jp
※情報は取材当時のものです。
(出典/「CLUTCH2022年12月号 Vol.88」)
Photo by Masahiro Nagata 永田雅裕 Text by Tamaki Itakura 板倉環 Text by Shuhei Sato 佐藤周平
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