東京・神田の男前なバーバー「BARBER KAMITO」に潜入!

感度の高い人が集う場所として徐々に認知されるようになってきたバーバー。東京だけでなく、日本の主要都市、さらにはニューヨーク、ロンドンでも例外ではない。もはやバーバーは、月に1度、整髪をする場所としての機能以上にライフスタイルを豊かにする場所となっているのでは。ここではスタイルのあるオーナーに目を向ける。

ヴィンテージ特有の趣のある佇まいが好きです。

「BARBER KAMITO」村上隼さん|東京・蒲田の銘店として知られる「アドバンストヘアーナカタニ」で長年修行を積み、2008年に神田にて独立。ショップの内装などもすべて村上氏がプロデュースしている

物心ついた頃から地元のバーバーで髪を切っていた村上さん。彼が将来的にバーバーを目指すと決めたのは、意外と早かったという。初めて他人の髪にハサミを入れたのは、13歳の頃。もちろん、学校の義務教育で学ぶことではなく、ハサミやコームの使いかたなど、見よう見まね。徐々に上達することに成功し、友人たちの髪を切るなど、独学で理髪術を磨いた高校卒業後、中央理容美容専門学校へ。

「専門学校は、高校時代に比べると、わりと真面目に通ったほうだと思います。同時にファッションに興味を持ち始めたとき古着が盛り上がっていましたね。デニムとかブーツとかヴィンテージを買っていました」

当時着用していたヴィンテージ類は、ほぼ後輩たちに譲ってしまったというが、いまでも旧いもののほうが好きで、なかには買い直しているものもあるとか。

「決してヴィンテージに固執しているわけではありませんが、モノ自体に趣のある佇まいがあったり、ヴィンテージ特有の形や、フォルムに惹かれるんだと思います」

ヴィンテージ感が心地よい、インテリアと道具。

壁面にはシザーやコームといったバーバーの道具が描かれたアンティークのサインボードが飾られそれを照らす照明もアンティーク。

バーバー定番の回転椅子は、定番のタカラベルモントのものだが、座面をチェスターフィールドソファのようにレザーと鋲でカスタム。

ヴィンテージのドライヤーをモチーフに、ロイヤルナイトがプロデュースするレトロなヘアドライヤー。ヴィンテージ空間にぴったり。

高級革のブライドルレザー製のシザーケースは、バッグや小物を得意とするSLOWとKAMITOのコラボ製品。現在はコードバンで製作中。

「KAMITO」村上さんのライフスタイルもチェック!

購入して2年ほどだという村上さんの愛車は、LAND LOVER社が誇るタフな四輪駆動車、DEFENDER。現在の新型が登場する前のいわゆる最終モデルで、昔ながらのフェイスがお気に入り。

1937年式のTriumph 5T スピードツインは、第二次世界大戦以前のモデルで世界でも超希少な1台。イギリス本国にて、親子3代に渡り大切に乗り継がれてきたコンディション抜群の個体。

お気に入りの腕時計。ROLEXのGMT-MASTER(1960年)とEXPLOLERⅠ(1964年)。いずれも人気急上昇中のスポーツモデル。

ごま塩の愛称で親しまれるBrown’s BEACH JACKETのジャケットとベストは1950年代のもの。ヴィンテージ特有の風合いが好き。

美しいワークブーツの筆頭格でもあるWHITE’S BOOTSのセミドレスは、STUMPTOWNにてコードバンでオーダーした贅沢な1足。

シルバーとゴールドのコンビデザインが気に入って、思わず大人買いをしてしまったというSANTASSÉのバングルとリングは自身の定番。

【DATA】
BARBER KAMITO
東京都千代田区内神田2丁目6-8関野ビル1F
Tel.03 6874 8318
営業/10:30~20:00
instagram:kamito_hayato

(出典/「CLUTCH2022年2月号 Vol.83」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

“黒のコロンビア”って知ってる? オンオフ自在に着回せる、アップデートされたコロンビアの名品を紹介!

  • 2025.10.21

電車や車といった快適な空間から、暑さや寒さにさらされる屋外へ。都市生活は日々、急激な気温差や天候の変化に直面している。実はその環境こそ、自然で磨かれた「コロンビア」の技術が生きる場だ。撥水性や通気性といったアウトドア由来の機能を街に最適化し「コロンビア ブラックレーベル」は、都市生活者の毎日を快適に...

宮城県大崎市の名セレクトショップ「ウルフパック」が選ぶ「FINE CREEK」の銘品革ジャン4選。

  • 2025.10.31

宮城県大崎市に、ファインクリークを愛してやまない男がいる。男の名は齊藤勝良。東北にその名を轟かす名セレクトショップ、ウルフパックのオーナーだ。ファインクリーク愛が高じて、ショップの2階をレザー専用フロアにしてしまったほど。齊藤さんが愛する、ファインクリークの銘品を見ていくことにしよう。 FINE C...

渋谷、銀座に続き、ブーツの聖地「スタンプタウン」が東北初の仙台にオープン!

  • 2025.10.30

時代を超えて銘品として愛されてきた堅牢なアメリカンワークブーツが一堂に会するブーツ専門店、スタンプタウンが宮城県仙台市に2025年9月20日オープン! 東北初となる仙台店は北のワークブーツ好きたちにとって待望の出店となった。 珠玉の銘品たちがココに揃う。 ブーツファンが待ち焦がれた東北エリア初となる...

進化したSchottの定番、冬のレザースタイルはこれで決まり!

  • 2025.10.30

アメリカンライダースの象徴であるSchottが、原点回帰とも言える姿勢で“本気”を見せた。伝統のディテールに、現代的な技術と素材を融合。武骨でありながらも軽快、クラシカルでありながらも新しい。進化したSchottの定番が、冬のレザースタイルを再定義する。 668US SPECIAL HORSEHID...

生きたレザーの表情を活かす。これまでになかった唯一無二の革ジャン、「ストラム」の流儀。

  • 2025.10.30

生きたレザーの質感にフォーカスし、“バーニングダイ”をはじめとする唯一無二のレザースタイルを提案するストラム。我流を貫き、その意思を思うがままにかき鳴らすことで、オリジナリティを磨き上げる孤高のレザーブランドだ。デザイナー桑原和生がレザーで表現するストラムのモノ作りの哲学、彼が革ジャンを通して描き出...

Pick Up おすすめ記事

【土井縫工所×2nd別注】日本屈指のシャツファクトリーが作る、アメトラ王道のボタンダウンシャツ発売!

  • 2025.10.07

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! トラッド派には欠かせない6つボタンのBDシャツ「6ボタン アイビーズB.D.シャツ」 アメリカントラッドを象徴するア...

「BILTBUCK」の2025年は新素材によって既存モデルを再解釈した革ジャンに注目だ!

  • 2025.11.03

伝統と革新を往来しながら、レザーの魅力を追求するビルトバック。2025年のコレクションは、オリジナルレシピで仕立てた渾身の新素材によって既存モデルを再解釈。質感と経年変化、レザーの本質的な美学を磨き上げ、洒脱な大人たち〈Hep Cats & High Rollers〉へ贈る、進化であり深化の...

生きたレザーの表情を活かす。これまでになかった唯一無二の革ジャン、「ストラム」の流儀。

  • 2025.10.30

生きたレザーの質感にフォーカスし、“バーニングダイ”をはじめとする唯一無二のレザースタイルを提案するストラム。我流を貫き、その意思を思うがままにかき鳴らすことで、オリジナリティを磨き上げる孤高のレザーブランドだ。デザイナー桑原和生がレザーで表現するストラムのモノ作りの哲学、彼が革ジャンを通して描き出...

“黒のコロンビア”って知ってる? オンオフ自在に着回せる、アップデートされたコロンビアの名品を紹介!

  • 2025.10.21

電車や車といった快適な空間から、暑さや寒さにさらされる屋外へ。都市生活は日々、急激な気温差や天候の変化に直面している。実はその環境こそ、自然で磨かれた「コロンビア」の技術が生きる場だ。撥水性や通気性といったアウトドア由来の機能を街に最適化し「コロンビア ブラックレーベル」は、都市生活者の毎日を快適に...

【Punctuation × 2nd別注】手刺繍のぬくもり感じるロングビルキャップ発売!

  • 2025.10.29

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【Punctuation × 2nd】ロングビルキャップ[トラウト] 温もりのある手仕事が特徴の帽子ブランド「パンク...