【LA】歴史を刻んだ名機を展示。「サンタモニカ航空博物館」に潜入!

  • 2021.10.26  2020.04.01
ロサンゼルスを拠点に活動するフォトグラファーMaikoがおすすめのスポットを紹介! 今回は、飛行機好きにはたまらない、穴場の博物館をピックアップ!

サンタモニカ空港に隣接する、「航空博物館」は飛行機好きの天国だ。


大きな飛行機のモニュメントが出迎えてくれるこちらが「サンタモニカ航空博物館(MUSEUM OF FLYING)」。あのハリソンフォードがセスナ機を保管し、利用しているというサンタモニカ空港に隣接している博物館です。

南カリフォルニアの航空史に焦点を当てて、航空の歴史を展示しているこの博物館は、1974年にオープン。2002年には一度閉館し、2012年に再オープンしました。50以上のヴィンテージ航空機が展示され、その多くが南カリフォルニアで製造されたもので、今すぐにでも飛べるコンディションのものばかりなのが特徴です。

こちらは「Lockheed Vega」。1927年にロサンゼルスから初飛行したロッキードの民間用飛行機です。これはレプリカですが、映画「Night at the Museum」で使われたもの。見た記憶がある人もいるのでは? 「20th Century FOX」から寄贈され、現在はここで間近に見ることができます。

この「ベガ」は、4席+パイロットの計5人乗りで1927年Lockheed社によって製造されたものなのですが、有名な女性飛行士アメリア・イアハートも乗り、ベガで女性初の大西洋単独横断飛行に成功したことでも知られています。
またWiley Post はこのベガで世界一周を二度も成功。飛行距離24,945kmを8日と16時間ほどで、初期の早周り世界一周の記録を作りました。1933年には単独で世界一周飛行を行い7日と19時間弱で飛行。輝かしい歴史を刻んだ名機ですが、そもそも旅客機として設計されたにも関わらず、座席数が少なかったことから旅客機には向かなかったそうです。

続いてこちら。面白い形をした不思議な乗り物ですが、「The Trautmann RoadAir」という名の「飛べるクルマ」です。1959年にHerbert L. Trautmannによる設計で作られ、四輪が機体の前方に付いていたり、安定板のデザインも画期的だったりと、従来のデザインとは違いかなりユニークなものでした。

内部はこんな感じ。確かにクルマのようです。



真っ赤な機体が目を引くこちらは「The Waco GXE model 10」。3人乗りのオープンコックピットが特徴で、「Advance Aircraft Company」後の「the Waco Aircraft Company」によって作られた飛行機です。1927年に初飛行してから、エンターテイメントとしてバーンストーミング(トリック飛行)やジョイライドによく使われました。

貴重な「Allison J33-A-23」のエンジンもこんな間近で見ることができます。
ほかには旧い航空会社のユニフォームの展示も必見。



1970年代の「Trans World Airline」のキャビンアテンダントの制服。ヴァレンチノやラルフローレンがデザインしていただけあって、かなりおしゃれですよね。


「Concair CV-240」は1940年代の機体。切り離された胴体部分からコックピットを除くことができ、最新の液晶パネルが並ぶコックピットとの違いを見ることができます。


こちらは「Rutan VariViggen」。アメリカの航空技術者であるバート・ルータンが最初に開発した小型航空機です。学生時代から自宅のガレージで機体の製作を始めたというバートは、特異な形状の航空機を数多く生み出したことで知られています。



ユニークな顔の描かれたボディに何やら不穏な文字と物体が付いている「Ryan Navion」。これは、もともと1940年代にかつて存在した航空機メーカー「North American Aviation(ノースアメリカン・エイヴィエーション)」によって設計、製造されました。

米国のシングルエンジン、無加圧、格納式ギア、4人乗りの航空機。1946年にロサンゼルスのイングルウッドで製造が開始され、そして、第二次世界大戦から帰還したパイロットに、個人用の航空機として売られたものなんです。

こんな展示も。この人何をしているかというと……

はい、こちら。歴史的な飛行機のレプリカです。なんだかわかりますか? 1903年に世界初の有人飛行を達成したあのライト兄弟が作った飛行機を再現したものです。12秒で120FEETという記録を打ち出しました。こちらも映画「Night at the Museum」で使われたもので、「20th Century FOX」から寄贈されました。


大きな機体ほかにも、飛行用の帽子やブーツなどの展示もあり、飛行機好きにはたまらない空間になっています。


また建物の外にもセスナ機などがズラリと並び、見応えのある展示が続く。
すぐ隣にあるサンタモニカ空港には、個人所有のセスナ機が多く保管され、空を見上げると颯爽と空の旅へと出かけるセスナ機が多く見受けられます。サンタモニカの爽やかな風と真っ青な大空の下、歴史ある航空機の数々を見学してみてはいかがでしょうか?
【DATA】
MUSEUM OF FLYING
3100 Airport Ave, Santa Monica, CA 90405
開館/10:00~17:00
休み/月・火曜
https://www.museumofflying.org/

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

CLUTCH Magazine, Lightning, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

モヒカン小川

Lightning, CLUTCH Magazine

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning, CLUTCH Magazine

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

おすぎ村

2nd(セカンド), Lightning, CLUTCH Magazine

ブランドディレクター

おすぎ村

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

CLUB HARLEY 編集部

Dig-it, CLUB HARLEY

ハーレー好きのためのマガジン

CLUB HARLEY 編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部