2007年 EFI採用でパワフルに
燃料供給システムをキャブレターからフューエルインジェクションに変更。それに伴って、883モデルには高トルク型カムシャフトを採用。プライマリーギヤ比も見直して、あらゆる条件下でもスロットルレスポンスの向上を実現した。
2009年 フェンダーの取り付け位置を修正
フロントフェンダーの取り付け位置を見直し、フェンダーとタイヤのクリアランスを狭めたほか、シフターとブレーキペダルをブラック仕上げに変更。見た目を引き締めたほか、リアショックの減衰力を見直して操縦性も向上している。




2010年 ECMの位置を変更
2009年まではリアフェンダーの上にECM(電子制御モジュール)を設置していたが、これをエンジンの背面に移動。これに伴ってオイルタンクが仕様変更されたほか、ヒューズブロックを見直し、腐食しにくくする対策が行われた。


2011年 リアディスクを変更
ロッカーボックスのガスケットを変更してシーリング性能を向上させたほか、クラッチケーブルを延長。さらにサイドスタンドのマウントを変更して停車時の傾斜角を見直した。リアディスクローターも「XR1200」と共通になった。

2014年 前後のブレーキを一新してBCMを採用
従来の径292mmから300mmにローターを大径化し、キャリパーもピストン径25mmから34mmに拡大するなどブレーキをすべて刷新。制動力が向上した。また、灯火類などの電装部品を制御するBCMの採用でイグニッションやほかのスイッチにかかる高電流負荷を緩和。メーターにエンジン回転数やギヤポジションを表示可能になった。



2015年 グラフィックを一新!!
一貫してXR750風のグラフィックを採用してきたスポーツスター883Rだが、ファイナルとなった2015年モデルでデザインを刷新。従来までのデザインを受け継ぎつつ新しいイメージに生まれ変わった。また、ガスキャップにはタンク専用のカギを使って開閉するロック機構が備えられた。
調査結果
価格帯は60~130万円台と幅広く、2ケタ万円台の個体は2010年以前のモデルがほとんどを占める。2010年以降のモデルは100万円台を超えるが、価格と比例して車体の状態もよくなる傾向。市場のタマ数も潤沢なので、ビギナーでも比較的選びやすいだろう。リジッドマウントのモデルは極端にタマ数が少ないものの、価格は120万円ほどで落ち着いている。
プレミア度:★★☆☆☆
お買い得度:★★★★☆
審美眼必要度:★★★☆☆
(出典/「CLUB HARLEY 2025年4月・5月合併号」)
text/T.Amemiya 雨宮武 photo/T.Masui 増井貴光
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