保存版! 知らなきゃアメトラ好きとはいえない、アメトラブランド図鑑 A to Z 【V〜Y編】

由緒正しき名門大学の伝統的なスタイルである「アイビー」とそれをベースに着崩した「プレッピー」。“アメトラ”とはこれらのスタイルに衝撃を受けた日本人が、独自の視点を盛り込みながら作り上げた、必ずや後世に伝えていかなければならない、ひとつのカルチャーである。そこで由緒正しきアメトラブランドと、その精神を受け継ぐジャパンブランドをここに網羅。これを知らなきゃアメトラ好きとはいえない。ここではA to ZのV〜Y編を紹介。

VAN (ヴァン) Since1951, Japan|一大ムーブメントを巻き起こした和製アイビーの火付け役。

「石津商店」として創業し、1954年に「VAN」に改組。50年代後半からアイビー路線に舵を切り、創業者・石津謙介氏が制作に携わった雑誌『男の服飾』や『TAKE IVY』などメディアを巻き込みながら一大ムーブメントを巻き起こし、伝説的なブランドとなった。

 

石津謙介は岡山県出身。7年間の中国での勤務を経て培ったビジネスノウハウを活かし、雑誌の編集に携わるなど戦略家としての一面も。93歳で亡くなるまで生涯洒落者であった。

WEELROBE (ウィールローブ) Since2010, Japan|世界中の良質な革を日本の技術で極上の1足に。

創業当初はアメリカの工場での生産を続けていたが、2014年からは生産国を日本に変え、リブランディング。ホーウィン社のクロムエクセルやワインハイマー社のボックスカーフなど、世界の高品質な素材を日本の職人の技術を駆使し、永く履き続けることのできる1足を完成させる。

Willis&Geiger (ウィリスアンドガイガー) Since1902, U.S.A.|名だたる著名人も愛用した米国アウトドアの先駆者。

北極探検家、ベン・ウィリスによって創設。のちにアウトドアファブリックの基準となる高機能ファブリック「コットンブッシュポプリン」の発明や、米空軍のフライトジャケットの製作を請け負った実績を持つなど数多くの逸話が。

薄手のコットンを使用した米国製フライトジャケット。15万4000円(アーチ東京 TEL03-5825-4649)

WOOLRICH (ウールリッチ) Since1830, U.S.A.|190年以上の歴史を誇る世界的アウトドアブランド。

バッファローチェックのシャツやマウンテンジャケットなど、名作は数知れず。デザインのみならず機能性にも優れたウエアはアウトドアマンからも絶大な支持を誇るアメリカ有数のヘリテージブランドだ。

Wrangler (ラングラー) Since1947, U.S.A.|カウボーイのためのデニムブランドとして創業。

カウボーイやロデオライダーのためのジーンを開発したアメリカ3大ジーンズブランドのひとつ。ジーンズをファッションアイテムとして捉えたはじめてのブランドとしても知られる。ヴィンテージ市場でも人気。

「ラングラー」のジーンズの象徴的なディテールである、ヒップポケットのWステッチ。「サイレントダブル」と呼ばれ、「Wrangler」の「W」は発音しないことが呼び名の由来だとか。

YUKETEN (ユケテン) Since1989, U.S.A.|クラフトマンシップ溢れるアメリカンなモカシン靴。

デザイナーのYuki Matsuda氏が、世界中の職人たちから学んだ伝統を軸に再構築したレザーシューズに定評あり。特にオールハンドソーンのモカシンシューズは、アメトラスタイルと相性抜群だ。

2枚の革で構成されたカヌーモック。7万3700円(ハリウッド ランチ マーケット TEL03-3463-5668)

(出典/「2nd 2024年11月号 Vol.208」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

革ジャン職人が手掛ける、経年変化するレザーハット気にならない?

  • 2025.10.31

気鋭のレザーブランド「KLOOTCH」のレザーハットラインとしてスタートした「Brunel & Co.」独学のレザージャケット作りで磨いた革の感覚を、“帽子”という舞台で表現する──。自らの手仕事で理想の革を探求する職人が辿り着いた、新たなレザークラフトの到達点。 革ジャン職人の手が導く、生...

渋谷、銀座に続き、ブーツの聖地「スタンプタウン」が東北初の仙台にオープン!

  • 2025.10.30

時代を超えて銘品として愛されてきた堅牢なアメリカンワークブーツが一堂に会するブーツ専門店、スタンプタウンが宮城県仙台市に2025年9月20日オープン! 東北初となる仙台店は北のワークブーツ好きたちにとって待望の出店となった。 珠玉の銘品たちがココに揃う。 ブーツファンが待ち焦がれた東北エリア初となる...

【Punctuation × 2nd別注】手刺繍のぬくもり感じるロングビルキャップ発売!

  • 2025.10.29

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【Punctuation × 2nd】ロングビルキャップ[トラウト] 温もりのある手仕事が特徴の帽子ブランド「パンク...

宮城県大崎市の名セレクトショップ「ウルフパック」が選ぶ「FINE CREEK」の銘品革ジャン4選。

  • 2025.10.31

宮城県大崎市に、ファインクリークを愛してやまない男がいる。男の名は齊藤勝良。東北にその名を轟かす名セレクトショップ、ウルフパックのオーナーだ。ファインクリーク愛が高じて、ショップの2階をレザー専用フロアにしてしまったほど。齊藤さんが愛する、ファインクリークの銘品を見ていくことにしよう。 FINE C...

「BILTBUCK」の2025年は新素材によって既存モデルを再解釈した革ジャンに注目だ!

  • 2025.11.03

伝統と革新を往来しながら、レザーの魅力を追求するビルトバック。2025年のコレクションは、オリジナルレシピで仕立てた渾身の新素材によって既存モデルを再解釈。質感と経年変化、レザーの本質的な美学を磨き上げ、洒脱な大人たち〈Hep Cats & High Rollers〉へ贈る、進化であり深化の...

Pick Up おすすめ記事

生きたレザーの表情を活かす。これまでになかった唯一無二の革ジャン、「ストラム」の流儀。

  • 2025.10.30

生きたレザーの質感にフォーカスし、“バーニングダイ”をはじめとする唯一無二のレザースタイルを提案するストラム。我流を貫き、その意思を思うがままにかき鳴らすことで、オリジナリティを磨き上げる孤高のレザーブランドだ。デザイナー桑原和生がレザーで表現するストラムのモノ作りの哲学、彼が革ジャンを通して描き出...

「BILTBUCK」の2025年は新素材によって既存モデルを再解釈した革ジャンに注目だ!

  • 2025.11.03

伝統と革新を往来しながら、レザーの魅力を追求するビルトバック。2025年のコレクションは、オリジナルレシピで仕立てた渾身の新素材によって既存モデルを再解釈。質感と経年変化、レザーの本質的な美学を磨き上げ、洒脱な大人たち〈Hep Cats & High Rollers〉へ贈る、進化であり深化の...

【Punctuation × 2nd別注】手刺繍のぬくもり感じるロングビルキャップ発売!

  • 2025.10.29

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【Punctuation × 2nd】ロングビルキャップ[トラウト] 温もりのある手仕事が特徴の帽子ブランド「パンク...

渋谷、銀座に続き、ブーツの聖地「スタンプタウン」が東北初の仙台にオープン!

  • 2025.10.30

時代を超えて銘品として愛されてきた堅牢なアメリカンワークブーツが一堂に会するブーツ専門店、スタンプタウンが宮城県仙台市に2025年9月20日オープン! 東北初となる仙台店は北のワークブーツ好きたちにとって待望の出店となった。 珠玉の銘品たちがココに揃う。 ブーツファンが待ち焦がれた東北エリア初となる...

宮城県大崎市の名セレクトショップ「ウルフパック」が選ぶ「FINE CREEK」の銘品革ジャン4選。

  • 2025.10.31

宮城県大崎市に、ファインクリークを愛してやまない男がいる。男の名は齊藤勝良。東北にその名を轟かす名セレクトショップ、ウルフパックのオーナーだ。ファインクリーク愛が高じて、ショップの2階をレザー専用フロアにしてしまったほど。齊藤さんが愛する、ファインクリークの銘品を見ていくことにしよう。 FINE C...