6.牛革以外のレザー
革靴の原料となるレザーには牛革の他にも様々な種類が存在する。
ホースハイド(ウマ)
牛革に比べて繊維の密度や強度は低いが、やわらじゃな手触りと独特の風合いから人気を博す。
コードバン(ウマ)
馬の臀部の中層部分から削り出した希少部位で、牛革よりも耐久性の高い高級素材のひとつである。
シープスキン(ヒツジ)
最大の特徴は柔らかい手触り。色ムラが出にくく加工もしやすい。毛を活かして鞣すとムートンに。
クロコダイル(ワニ)
革の中でも最高級に分類される。ほかの革にはない、独特の凹凸感が高級感を演出してくれる。
オーストリッチ(ダチョウ)
特徴的な斑点はクイルマークと呼ばれ、ダチョウ全体の40%程しかない高級素材。水に弱い。
ピッグレザー(ブタ)
三角形に並んだ毛穴が特徴。堅牢性と通気性に優れる。国内で自給自足できており、輸出も盛ん。
7.加工されたレザー
スウェードやヌバックに代表されるように、加工されたレザーもまた魅力的だ。
ヌメ
鞣しの後に着色などの仕上げを行わないレザーで、経年変化が魅力。
ガラスレザー
牛革に特別なコーティングを施すことで、水や汚れに強いレザーに。
スウェード
鞣した革の裏面をサンドペーパーなどで起毛させた革。上品であり丈夫。
ヌバック
スウェードとは違い、銀面を起毛させた革。繊細な肌触りが特徴だ。
シュリンク
鞣しの工程途中で薬品を加え、銀面を縮小させた革。独特のシボが特徴。
型押し
文字通り模様が型押しされた革。プレス機により加熱・加圧する。
ブライドル
特別な鞣しを施した牛革で、耐久性に優れる。白い粉は薄くなっていく。
吟付き
体毛と表皮を取り除いた、銀面を活かした革。傷が少ないほど高価。
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