品よく、しかしキマりすぎないよう気をつけています。
「ジャケット、シャツ、スラックス、革靴と、定番のトラッドアイテム同士を組み合わせていながら、色やちょっとしたバランスで随所にハズしを加えています。たとえばニートのリネンパンツも、もう少し股上が浅いと艶っぽい印象になってしまいますが、この股上の深さやシルエットにはどこか抜け感がある。
僕の格好はあくまでカジュアルトラッドなので、アイテム自体・もしくはスタイリング全体のバランスを意識することで、かっこよくなりすぎないように気をつけています。そうは言っても品の良さは不可欠。そこで、ブラウンとホワイトの2トーンに色数を抑えていたり、モヘア混のジャケットやスウェードのローファーなど、テクスチャーも極力揃えています」
【ポイント①】アイテムのバランス。
「抜け感を演出するうえで、ノータイは重要なポイント。白Tシャツを見せることで『タイを忘れているわけではない』ということを強調できます」
【ポイント②】メタルブレスの腕時計。
「いつからかアクセはつけない派ですが、時計は仕事上必須。実用性を重視する&汗かきな自分にとっては、革ベルトより断然メタルブレスです」
【ポイント③】毛羽感ある革靴。
「モヘア混のジャケットに合わせて、同じく毛羽感のある革靴を。無理をせず上品に装いたい僕にとっては、アンライニング仕様が嬉しいです」
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「2nd 2023年7月号 Vol.196」)
Text/Kazuki Ueda
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