軽快でスポーティ、だけどスタイリッシュ。【Cape HEIGHTS(ケープハイツ)】
アメリカ・マサチューセッツ州で誕生した「ケープハイツ」。どんな環境下においても耐えられるものづくりを目指すというコンセプトのもと、1994年にスタート。それ以前は、アメリカ国内アウトドアブランドの生産を担うファクトリーとして活躍。急速に拡大しつつあったアウトドア産業において、重要な役割を果たしていた。
「ケープハイツ」には、そういった過去に裏付けされた技術がベースにあるが、それはあくまでもひとつの側面。注目すべきは、アイテムそのもののスタイリッシュさだ。上質な素材とデザイン性が生み出す洗練された雰囲気で、一歩先のお洒落を楽しめる。特に今季は、軽快かつスポーティでありながら、生地やカラーリングによって高級感のある仕上がりに。ますます街着として活躍してくれそうだ。
そんな「ケープハイツ」からは、大人世代の着こなしを格上げする5つのコーディネイトを提案! スポーティだけでなく、きれい目コーデにもハマる「ケープハイツ」に注目だ。
1.色で統一感を出しながら、ミリタリーの武骨さを緩和。
本年の流行色でもあるグリーンを基調とした、爽やかなコーディネイト。落ち着いたオリーブの色味と、柔らかなペールトーンのインナーがマッチして、ミリタリーの武骨さを和らげている。
着用したのは・・・【FLINT(フリント )】
マイナーチェンジを続ける定番モデル。光沢感を抑え、細かいシワの入ったマットな質感が大人っぽい。フロントに入った三角形の切り替えしがアクセントに。今シーズンはパッカブル仕様。3万3000円
2.ブラックのワントーンで、大人っぽくキメる。
アイテム自体はスポーティだが、高級感のある素材を使用しているため、落ち着いたブラックで統一しても浮くことなく馴染んでくれる。まさにブランドの魅力を体現したコーディネイト。
着用したのは・・・【FLINT(フリント )】
1つめのコーディネイトで登場した【FLINT(フリント)】のブラック。3万3000円
ディテールをチェック!
止水ジッパーを採用。また、目立たないが、胸元のジッパー横にも小ポケットを配置。スマホなどの細かい携行品はここにしまえる。
脇下にあしらわれたベ ンチレーションによって、高い通気性を誇る。 タウンユースとは言え、 機能的な面においても抜かりない。
3.アイテム自体の特徴を活かし軽快かつスポーティに。
気取らないスポーツミックスコーデは、ちょっぴりレトロ感のあるライム×ブラックのカラーリングがアクセントになっており、街着としても映える。シューズと色味を合わせている点もポイントだ。
着用したのは・・・【MILESTONE(マイルストーン)】
リモンタ社製の高級なナイロンを使用した高級感のある光沢が特徴。ウエストの切り替えしからアームまでつながる縫製により、腕周りの運動性が高い。大きなフロントポケットも嬉しい。3万5200円
ディテールをチェック!
【MILESTONE(マイルストーン)】と【OGEMA(オゲマ)】には、ハイブランドを含む数々のブランドに高品質ナイロンを供給してきたイタリアの生地メーカー、リモンタのナイロンを使用。深みのある光沢が特徴。
フロントポケットは二層に分かれており、細かく持ち物を収納可能。街着はもちろん、スポーツ時のアウターとしても申し分ない。
他のモデルにも見られる特徴だが、裾にはドローコードが、袖にはアジャスターが配されており、防風性を高めてくれる。
カラバリもチェック!
コーディネイトに使用したバイカラーのほかに、カーキとネイビーの単色のものも展開。スポーティさが弱まり、落ち着いた印象の着こなしに。各3万800円
4.トラッドスタイルを簡単にカジュアルダウン。
一見不釣り合いなように感じるトラッドスタイルだが、いざスーツスタイルにサラッと【OGEMA(オゲマ)】を羽織ってみれば、ほらこの通り。程よい抜け感を心得たデキる男風のコーディネイトに仕上がる。
着用したのは・・・【OGEMA(オゲマ)】
肩のラインを綺麗に見せるラグランスリーブやフィッシュテールなど、デザイン的にも気の利いたモデル。裏地はメッシュ仕様で、前面・背面にはベンチレーションが。機能性も心配ご無用。3万5200円
カラバリもチェック!
こちらもビジネスシーンにも合うデザイン。オンオフどちらでも活躍しそうだ。
5.フレンチスタイルで大人の色気を漂わす。
フレンチシックな色気漂うコーディネイトにも難なく合わせられるのは、ケープハイツのアイテムならではの特徴だろう。逆にこれぐらい軽快なアウターなら、いやらしさがなく、上品に映る。
着用したのは・・・【MARINER(マリナー)】
今シーズンの新作。ʼ90年代のヨットジャケットがモチーフになっており、前面についた救命胴衣を固定するためのループにその意匠が見てとれる。スタンドカラーの中にはフードが収納。3万5200円
【問い合わせ】
Cape Heights(ケープハイツ )
グリニッジ ショールーム ☎03-5774-1662
大御所ブランドの復活に要注目。【North by Northeast(ノース・バイ・ノースイースト)】
ブランドのスタートは1940年代初頭。もとは別のブランド名で、グローブやブランケット等のキャンプ用品から、パイル・フリースウエアなどを生産。本格メーカーへと成長した同社は、アメリカ北北東の厳しい気候にも耐えうる機能性をアイデンティティとしていたことから、ブランド名を「ノース・バイ・ノースイースト」に変更、1999
年の活動休止に至るまで、高性能なウエアを展開していた。
そして昨年2019年に活動を再開し、当時のアーカイブをもとに、現代版へとアップデートさせたウエアを発売。要は、アウトドアがベースにあるからこその高い機能性、トレンドでもあるʼ90年代のレトロな意匠、そこに現代的な解釈を加えた非の打ちどころのない老舗ブランドの復活という大ニュースなのである。
「ノース・バイ・ノースイースト」からは、オンオフで活躍間違いなしのアウターと、着回しが自由自在なジャケットの2アイテムを使った、5つのコーディネイトを紹介しよう。
1.ビジネスシーンでも重宝する“オン”のお洒落に。
ビジネスシーンでもカジュアルにお洒落を楽しみたいのであれば、このアウターは適任だ。ジャケパンスタイルに馴染みながらも、リップストップが生み出す独特のニュアンスでさり気ない主張を。
着用したのは・・・【LARGE RIPSTOP ZIP HOODIE JACKET(ラージ リップストップジップフーディジャケット )】
1999年に生産を中止する以前に存在していたモデルの形そのままに、シルエットを現代風にアップデートさせた。ブランドらしいビッグリップストップ生地は、自然な立体感がある。2万9700円
ディテールをチェック!
ʼ80~90年代に使用していたビッグリップストップを採用。通常のリップストップに比べ、ひとつひとつの格子が大きく、絶妙なニュアンスを生む。もちろん高い撥水性と強度を備える。さらに、ボタンを閉めてフードをかぶれば、深く顔を覆うことができ、防寒性に優れている。アウトドアをルーツに持つブランドならでは。
裏地はメッシュ仕様になっており、通気性に優れている。暖かくなってきても、快適に着用できるので、温度調節にも持ってこい。
2.休日は〝オフ〟スタイルでカジュアルに着こなす。
「1」と同じ【LARGE RIPSTOP ZIP HOODIE JACKET(ラージ リップストップジップフーディジャケット )】を使った休日コーデ。休日のカジュアルスタイルももちろん得意分野。生地の表情が、オフの時とはまた違った意味で活きてくる。どんな装いにもばっちりハマる汎用性の高さを備えているので、出張時などにもおすすめだ。
3.アウターづかいでコーディネイトの主役に。
合わせる服装を選ばない絶妙な色味と、ビッグリップストップの程よい主張が相まって、アウターとして着用すれば適度に存在感を放ってくれる。襟元を開けてインナーとの合わせを楽しみたい。
着用したのは・・・【LARGE RIPSTOP PULLOVER JACKET(ラージ リップストップ プルオーバー ジャケット)】
ʼ80~90年代に使用していたビッグリップストップを採用。通常のリップストップに比べ、ひとつひとつの格子が大きく、絶妙なニュアンスを生む。もちろん高い撥水性と強度を備える。2万900円
ディテールをチェック!
風を通しにくい袖のリブ仕様と合わせて、より防風性を高める役割を果たすドローコード。シルエットの調整にも。
左右でつながった大きなポケットは、切り口が独特な形状になっており、デザインのアクセントに一役買っている。
4.挿し色にもなるインナーづかい。
「3」と同じジャケットを使用したコーデ。ハンティングジャケットのインナーとして着用することで、武骨な
ワークスタイルの印象を和らげる挿し色として機能。もちろんミリタリーやトラッドなど、他のスタイルにもマッチしてくれる。
5.状況に応じて臨機応変に。アウター、インナー、両使い。
アウターでもインナーでも申し分ないから、気候が変動しやすい季節の変わり目にももってこい。オススメはしないが、脱いだアウターをそのままフロントの大容量ポケットに、なんてことも!?
インナーとして着るとこんな感じ・・・
アウターとして、インナーとして着用可能。まさに春に最適な一枚だ。
着用したのは・・・【LARGE RIPSTOP PULLOVER JACKET(ラージ リップストップ プルオーバー ジャケット)】
「4」「5」で着用した【LARGE RIPSTOP PULLOVER JACKET(ラージ リップストップ プルオーバー ジャケット)】の色違い。2万900円
【問い合わせ】
North by Northeast(ノース・バイ・ノースイースト)
ノース・バイ・ノースイースト ☎03-5774-1662
Photo/Norihito Suzuki, Akira Kuwayama Text/Shuhei Takano
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