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とあるIoTデバイスの、新製品発表パーティーに行ってきた

新製品を開発したのは、ブロガーで、さまざまなIT系企業で働いた経験を持つ甲斐祐樹さん。個人で新製品を開発したというので、その新製品発表会に行ってきた。個人で製品を開発できるって面白いし、その発表会に80人以上の人が集まるというのも面白い。

パネルディスカッションを成功させるデバイス

甲斐さんは、現在、TechnoEdgeを運営するテクノコアに所属しながら、複数の副業的仕事に並行して携わってらっしゃる。その前には、IoTデバイスのShiftallやCerevo、さらにその前にはインプレスにお勤めだった。メディア執筆、広報など、コミュニケーションが生業というわけだ。

開発されたデバイスは、『パネルバトラー(仮称)』。

甲斐さんの悩みとして、パネルディスカッションをした時に、弁の立つ人、主張の強い人が一方的に長時間話してしまって、あまり話せない人がいるという問題があったのだそうだ。

主張が下手な人、控えめな人でもいい話をする人はいる。お互いに話し合うからこそディスカッションなのだ。

それをプッシュボタンを押して、タイマーが動作するようにすることで、均等に話せるようにできるデバイスということだ。現在本体は3Dプリンターで製作されている。USB-Aケーブルでハブのような部分に繋がり、パソコンを経由して動作する。

実際に、noteプロデューサーでブロガーの徳力基彦さん、くふうカンパニー代表取締役・Zaim創業者の閑歳孝子さん、元LineヤフーDevRelエヴァンジェリストの櫛井優介さん、一休執行役員・CTO伊藤直也さんが、インターネットをテーマに対談して、このガジェットを利用された。

「これは『徳力殺し』じゃないですか!」と声を上げたのは徳力さん。
主張したいことがいっぱいあっても、時間が気になって、控えめになってしまうのだそうだ。

また、戦略として、自分の時間を残しておいて、最後に結論を持って行くという手もあるかもしれない。残り時間が少なくなると、すごく焦るようだ。

拍手が多かったら(モデレーターが手動で)5分追加……などの動作もできるそうで、そういうオプションを使いながら、モデレーションしていくのにはとても便利そうだ。

一方、マイクと連動しているわけではないから、興奮してきたらボタンを押さずに話し始めたり、話し終わったのに解除を忘れていたりという問題はある。しかし、音声認識にしたらそれでいいかというとそうでもない。

たとえば、「そうだよね」「なるほど」のような合い手の場合もボタンを押さねばならないのかというような問題はある。

甲斐さんのメッセージは……

ユニークなデバイスだが、マネタイズなどについては、また考えていないとのこと。誰もがモデレーターをするワケではないから、数は売れなさそうだ。プロダクト自体の買収も歓迎とのこと。

会場には、甲斐さんがこれまで関わった、ネット界隈、 IoT界隈などの人が(けっこうな有名人も含めて)80人も集まった。これもすごいことだ。

「商品は誰でも開発できる」っていうことを知って欲しい……というのも甲斐さんのメッセージだが、ここに集まった人たちを相互に出会わせたいという目論見もあったようだ。非常に楽しい会合だった。

(村上タクタ)

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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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