サウンドマンを象徴する英国的軍パンとは?
今井千尋氏による「サウンドマン」は、テーラード、ミリタリー、ワークなどのメンズクローズのディテールを掘り下げ、現代の視点をもって製品へと落とし込むことを得意とするブランドだ。デザインソースとなるヴィンテージの出自は欧米問わず様々だが、今井氏自身がかつてブリティッシュトラッドメーカーに在籍していた経緯もあり、特に英国ヴィンテージがモチーフとなっているアイテムが多く見受けられる。
なかでもブランドのアイコンとなっているモデルが、英国軍のオフィサートラウザースをベースにした「クラーク」。ほかにも、英国発祥の軍パンとして欠かせないグルカパンツをデザインソースとした「ノートン」や「ウィルトン」も人気モデル。これらはいずれもアメリカの軍パンでは味わえない、欧州ならではの品の良さを醸し出す。

CLARKE(クラーク)
8年ほど継続して展開しているフラッグシップモデル。深い2タックが入り、裾に向かってゆっくりとテーパードする美しいシルエットが醍醐味。素材は毛羽立ちを抑えて光沢感を強めた高密度のヘビーチノクロスを採用している。同生地で全5色展開。2万9700円
オリジナルは1930~’40年代の英国軍オフィサートラウザース
テーパードしたシルエットと、長いボタン留めのウエストベルトをサンプリング。完全再現ではなく、一部の意匠を取り入れるだけに留めている点が、サウンドマンらしい魅力だ。
NORTON(ノートン)
“1950パターン”と呼ばれる王道のグルカパンツをベースに製作。フロントとバッグいずれにも2タックが入り、美しいシルエットを形づくる。チノはムラ糸を使った光沢のある質感で、デニムは綿麻を使ったラフな素材感が魅力。裾はダブル仕様。チノ2万8600円、デニム2万7500円
オリジナルは1950年代の英国軍グルカパンツ
参照元はショーツではなくロング丈のモデル。ウエストベルトや2タックの仕様はもちろん、チノクロスに関しては生地感までヴィンテージを踏襲している。ポケットのみ’70年代がベース。
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