プロテックスの縦長キャリー。
海外出張が多い。年間100日近く海外で過ごした年もある。コロナ禍でゼロになった期間はあったが、最近は、ほぼ毎月だ。私の出張はとにかく荷物が多い。大量の雑誌、撮影用のサンプルなどが多いし、目的がイベント参加だったりすると、「衣装」も増える。物量が多い上に頻度も多いと、運搬用のキャリーケースは妥協できない。
これまでの長年の相棒はリモワの縦長キャリーだった。ドイツに出張した際に購入したもので、当時は現地で買うと安かった。かなり傷んできたので新調しようと思っても、物価高騰の折、とんでもないプライスに。小市民には手が届かない。そして、新たなツレを探すことに。ケチると本当に簡単に壊れちゃうんだよ。
ナイロン製は安くて軽いけど、接合部分が脆い。ハードケースはカラでも重い。ダッフルタイプは収容量は大きくても、雑誌なんかグチャグチャになる、値段で選ぶとカッコ悪い……。いろいろ調べた結果、短所がないのが長所とでも言おうか、日本製のプロテックスに絞られた。
120年前に創業し、旧日本陸軍のコンテナを作ったフジコーワ工業が手掛けるブランドで、現在も自衛隊や消防庁などにも各種ハードケースを納入する。こういう話には弱いんだよね。
大きくなればなるほど重要度が増すのがウィール。静音設計でじつにスムースな回転。かつてキャリーと言えば2輪が主流だったが、もはや4輪は必須だ。
耐久性を追求することによって、便利な機能は疎かになりそうなところだが、内蓋、内部ストラップなど気の利いた機能も充実。長旅には助かる。
耐久性を追求することによって、便利な機能は疎かになりそうなところだが、内蓋、内部ストラップなど気の利いた機能も充実。長旅には助かる。
(出典/「Lightning 2024年12月号 Vol.368」)
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