スペシャルティコーヒーを身近なものにするために。
はじめてバックルコーヒーを訪れる人は、その場所を見逃してしまうかもしれない。コーヒー店らしい外観ではなく、あるのは工場のガレージと丸和工業という会社名。そこにコーヒースタンドと焙煎所が併設される。
代表の石山さんの父が経営しているシャッター施工を請け負う丸和工業内のバックルコーヒー事業部という位置づけだ。あえて店舗らしい構えをしなかったのは代表・石山さんならではの戦略がある。
「資金も限られているので環境にリソースをかけるのではなく、美味しいコーヒーをつくることだけにフォーカスしたかったんです」
石山さんのスペシャルティコーヒーに対する想いは深い。店をスタートするために東ティモールの農園に滞在したこともある。
「厳選して取り寄せた豆を幾度もテストします。商品化するまで短くても1カ月。毎日理科実験をしている感覚です」
美味しいコーヒーとは、ポジティブな驚きが与えられるもの。近隣にはそんなコーヒーに触れられる場所はまだ少ない。
「スペシャルティコーヒーを身近なものにする」ための妥協のない職人気質。それは町工場特有のものかもしれない。
人気のコーヒー豆を紹介!
[豆の種類]
シングルオリジン 7種類
ブレンド 1種類
コーヒー豆の特徴を分類化し、幅広い層に届くラインナップに
[抽出方法]
ペーパー
[焙煎機]
フジローヤル/半熱風式/1kg釜
コーヒーディスカバリー/半熱風式/250g釜
【ブレンド】バックルブレンド
バックルコーヒーの定番。コーヒー3大大陸を代表する銘柄を贅沢にブレンド。重厚感のあるコクに加え、ホットコーヒーが冷めるに従い黒糖のような甘味が強くなっていく。
100g/980円~
産地:ルワンダ、パプア、エルサルバトル、他
焙煎:ハイ
精製方法:ウォッシュト
香り:ナッツ風味
酸味:ほんのり
コク:強め
後味:長く続く
【シングルオリジン】レティホ
中深煎りにすることでダークチョコレートのようなほろ苦で上品なコクを楽しむことができる。乾燥工程を徹底コントロールさせたことで、品質が昨年よりアップした。
100g/980円~
産地:東ティモール
焙煎:シティ
精製方法:ウォッシュト
香り:ナッツ風味
酸味:ほんのり
コク:強め
後味:ダークチョコ
【DATA】
BUCKLE COFFEE(バックルコーヒー)
住所:東京都大田区東六郷2-4-14
連絡先:TEL03-3731-1515
営業時間:8:00~17:00
定休日:水・木曜
駐車場:なし
公式HP:https://www.bucklecoffee.jp/
SNS:Instagram@bucklecoffee、Facebook@bucklecoffee
席数:なし
ホールセール:あり
豆販売:あり
豆通販:あり
テイクアウト:あり
デカフェ:なし
ドリップバッグ:あり
セミナー:あり(少人数制)
器具販売:あり
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/別冊Lightning Vol.215「東京コーヒーロースターズ」)
Text/K.Yoneda 米田圭一郎 Photo/S.Kai 甲斐俊一郎
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