中目黒の「スターバックス リザーブ ロースタリー トウキョウ」は、コーヒー好きのためのワンダーランド。

  • 2023.11.09

巨大な焙煎機を設置し、圧倒的な世界観を構築するロースタリーがある。20192月末、業界の話題をさらう形で中目黒にオープンした「スターバックス リザーブ® ロースタリー トウキョウ」。世界で僅か5箇所という限られたロースタリーでのみ提供される希少性の高いコーヒー豆「リザーブ® コーヒー」を楽しめる焙煎機併設型の大型店舗である。

五感で感じられるコーヒー文化の発信基地。

場所は桜の景勝地として知られる目黒川沿いの角地に建てられたスターバックスのロースタリー。他の国はディーラーだった店舗や郵便局をリノベーションした施設だが、ここはゼロベースから建設された唯一のロースタリーとなる。

目黒川の桜との融和をイメージした外装は、新国立競技場の設計にも携わった隈研吾氏によるもの。世界中のロースタリーをデザインしたリズ・ミュラー氏が手がけた 内装の世界観も圧巻。カッパー色 をキーカラーに、折り紙さながら の天井模様が印象的だ。

1階でまず目の飛び込んでくるのはプロバットの120kg釜。まるで蒸気機関車のような黒の鉄装甲に覆われた巨大な焙煎機だ。そしてその先を見上げると約17mの巨大な円柱のキャスクが天井に向かって伸びる。焙煎された豆はすぐコーヒーとなるわけではなく、一旦このキャスクのなかでガスを排出し熟成される。

デザイナーのリズがまず考えたことは、キャスクの高さに見合ったロースタリーにしようということ。17mのキャスクを建屋内に収納したところ4階建てになった。

焙煎された豆はこのキャスクに送られ熟成される。豆が送り込まれるシンフォニーチューブはオーケストラさながらに重層的

このロースタリーは、スターバックスの焙煎所という意味合いを超え、コーヒーのワンダーランドともいうべき世界観を演出する。1階はメインバー&ロースター、2階はティが楽しめる、3階はお酒が楽しめるカウンターバーARRIVIAMO4階はソーシャルインパクトを与える様々なセッションが行われる。焙煎が始まればと香ばしさに引き寄せられ焙煎機まわりに人だかりができていく。

焙煎士がギャラリーに駆けより途中経過の豆を見せてくれる。生豆から徐々にコーヒー豆の完成に近づいてく過程を見せたあとに、豆が一気に冷却漕に放出されると、観客たちは歓声をあげる。まるでテーマパークのアトラクションだ。

焙煎機に集まってくるギャラリーに対し、焙煎士が生豆から徐々にローストされていく過程を見せてくれる

リザーブ® コーヒーとは、世界のコーヒー生産者の努力、文化、ライフスタイルなどの物語を何より大切にする。農園から届けられた豆が、このロータリーに集結し、目の前で焙煎される。その過程を身近に、多くの人たちと共有できる環境なのだ。

ちなみにキャスク付近は、吹き抜けになっており4階からの眺めも壮観。どこか空港のターミナルの景色と似ており、出発便案内表示調のメニュー表や、クラッカーボードなど空港に見立てたデザインが随所に見られる。初めてコーヒー文化に触れ、新しい世界に飛び立っていく人たちに相応しい演出だ。

「スターバックス リザーブ® ロースタリー トウキョウ」の内部を公開!

1階はメインバーや焙煎設備、イタリアンベーカリー「Princi」やグッズの販売エリアなど。天井のシンフォニーチューブが圧巻!!

空港の出国掲示板さながらのメニュー表示にもぜひ注目してほしい。

キャスクの付近は吹き抜けになっているため、このように2階からの眺めは圧倒的。空港ターミナルさながらの景色だ。

3階にはオリジナルカクテルを味わうことができる「ARRIVIAMO BAR」がある。この階にもプロバットの60kg釜が稼働している。

キャスクの表面加工はまるで桜の幹。この地に根を下ろし親しまれるよう思いを込めた。121枚の0.6mm銅板が桜の花びらのように揺れる。

人気のコーヒー豆を紹介!

[豆の種類]
シングルオリジン 5種類
ブレンド 1種類
扱うのはリザーブ®コーヒーのみ。豆の種類は時期によって異なる。

[抽出方法]
ペーパー/サイフォン/ブラック/イーグル/クローバー/ケメック/コーヒープレス/ナイトロ/コールドブリュー/

[焙煎機]
プロバット/半熱風式/120㎏釜

【シングルオリジン】ハシエンダ アルサシア®

コスタリカにあるスターバックスの自社農園にて栽培。シトラスや甘いミルクチョコレートのような風味、そしてはじけるような酸味が特徴的。カフェインレスのコーヒー。

値段:100g1014円+税
産地:コスタリカ
焙煎:ー
焙煎方法:ウォッシュト
香り:シトラス
酸味:ほどよい
コク:ほどよい
後味:ー

DATA
STARBUCKS RESERVE® ROASTERY TOKYO(スターバックス リザーブ® ロースタリー トウキョウ)
住所:東京都目黒区青葉台2-19-23
連絡先:TEL 03-6417-0202
営業時間:7:0022:00
(ラストオーダー 21:30
定休日:不定休
公式HPhttps://www.starbucks.co.jp/roastery/
SNSInstagram@starbucksreserve_tokyoX@roasterytokyo
駐車場:なし
席数:約300(季節によって変更あり)
ホールセール:なし
豆販売:あり
豆通販:ロースタリー限定豆はなし
テイクアウト:あり
デカフェ:あり
ドリップバッグ:あり
セミナー:セッションあり
器具販売:あり

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/別冊Lightning Vol.215「東京コーヒーロースターズ」

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

Lightning, CLUTCH Magazine, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

ランボルギーニ三浦

Lightning

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

杉村 貴行

2nd(セカンド)

ブランドディレクター

杉村 貴行

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部