寒い季節に楽しめるペラルゴニウム属の植物。

  • 2023.10.05

その奇妙で愛らしいフォルムやインテリアとしても存在感があることから、塊根植物の愛好家は急増中。そんな塊根植物の魅力にずいぶん前から傾倒し、自身のセレクトショップを立ち上げたときに、趣味が高じて塊根植物も販売し始めてしまったというオーナーが、すでに塊根植物の「沼」にハマッてしまった人や、初心者で塊根植物を育ててみたいと思っている人にもやさしくお届け!

今回は塊根植物のなかでも,これからの季節に楽しめる冬型塊根の代表的なペラルゴニウム属にスポットを当てる。

日本でも流通する品種の多い人気の冬型塊根。

冬型塊根の代表的な植物であるペラルゴニウム属。属名であるペラルゴニウムは「オオヅルの口」という意味を持つギリシャ語である「pelargos」に由来していて、これは種子の鞘が裂ける前の状態がオオヅルのくちばしに似ていることから名付けられたと言われています。世界に約250種類が存在し、オセアニアや中央アジアなどに見られる一部の品種を除き、ほとんどの品種がアフリカ大陸に自生するフクロウソウ科の植物です。

前回ご紹介させていただいたオトンナ属と同様に、日本でも流通する品種が多く、人気の高い冬型の塊根植物です。今回は、そんなペラルゴニウム属の植物を少しご紹介させていただきます。

オトンナ属の記事はこちら。

実生株も入手しやすく種類も豊富なオトンナ属の植物たち。

古い樹木のような塊根を持つ、ペラルゴニウム・トリステ。

近年のペラルゴニウム人気を牽引してきた品種でもある、ペラルゴニウム・トリステ。

以前にご紹介したこともあるミラビレと並び、ペラルゴニウムの人気を牽引する品種と言っていいかもしれません。

古い樹木のような表皮を持つ塊根が特徴的で、葉の無い時期はまるで鉢に木片を埋めたような見た目ですが、塊根好きにはたまらなく魅力的な姿でもあります。

画像の個体は南アフリカの現地球ですが、休眠から目覚め僅かに芽吹き始めた段階です。ちなみに、種小名のトリステは、ラテン語で「冴えない」などの意味を持ちますが、これは生育期に咲かせる花が小さく、地味なことに由来していると言われています。

参考価格46200

トリステの花はこんな感じです。

この記事を書いているタイミングでは開花していませんでしたが、以前に撮影していた写真が残っていました。冴えないというよりは、可憐で可愛らしい花という印象です。そして、この木片のような塊根からはイメージしにくい花ではないでしょうか。

モフモフの葉が可愛らしい、ペラルゴニウム・アッペンディクラツム。

ペラルゴニウム属の中では実生株の流通も多く、価格的にもわりと手頃な品種であるアッペンディクラツム。

涼しい季節になると、パセリに細かい毛が生えたような美しい葉を伸ばすのが特徴です。生育期の間は、この葉をさらに伸ばしながら成長しますが、水を与えすぎると葉が徒長してしまうため、水遣りはやや控えめぐらいを意識するのがいいとされています。

株が小さいうちは塊根部が地中に埋まっているため、こちらの個体のように塊根が露出した姿を見ることは珍しいかもしれません。

参考価格4400

小型な希少種、ペラルゴニウム・カロリ・ヘンリキ。

生長しても塊根は5㎝前後と言われる小型のペラルゴニウム、caroli-henrici(カロリ・ヘンリキ)。南アフリカ・西ケープ州のごく一部の地域のみに自生する希少種であり、ほんの数年までは、小さな実生株でもかなり高額で流通していた印象です。

現在では一時期より価格は落ち着いたものの、流通は決して多くはなく、稀少かつ高い人気を誇る品種です。

参考価格7700

葉は細長い毛に覆われる。

こちらの画像も以前に撮影した別の個体ですが、生育期には深い切れ込みのある羽状複葉の美しい葉を伸ばします。

アッペンディクラツムなどと同様に、葉は細かい毛に覆われますがカロリ・ヘンリキの葉には細長く白っぽい毛が生得ているのが特徴です。

光に反射することで、キラキラと輝くように見える葉は非常に美しくこの品種の最大の特徴ともいえます。

今回は、オススメのペラルゴニウム3品種をご紹介させていただきました。

個人的にも大好きな3品種です。これからの季節に成長するので、ぜひチャレンジしていただきたい品種です。

【DATA】
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長野県長野市篠ノ井布施高田879-1
TEL026-247-8160
営業時間:11時~20時 火曜定休
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