新潟の工場で見たREGALの靴作りが、あまりにも凄くて度肝を抜かれてしまった。

今回の取材の相手はREGAL(リーガル)。日本の靴の産地というと東京・浅草周辺などが挙げられるが、リーガルの靴、それもグッドイヤーウェルト製法の靴を中心に、製甲から縫製、仕上げまで一貫して行える技術力と設備を有する国内有数の工場が新潟県加茂市にある。

新潟県加茂市に構えるREGALの工場の凄さ。

そこで目にしたものは、これまでに海外のシューメーカーの工場も取材をしてきた今回の撮影班でも度肝を抜かれるほど、精緻なモノ作り。その全容は動画としても記録しているので、そちらも合わせてご覧いただきたいが、何がすごいって一つひとつの作業を終え、次の作業に移るたびに、前の作業内容を確認し、以降の作業に支障がないように、細かいチェックを怠らない点。

REGALの靴作りの現場に潜入!

特殊な技術と設備を必要とするグッドイヤーウェルト製法。

言葉にしてしまうと当たり前のことのように聞こえるかもしれないが、100をゆうに超えるグッドイヤーウェルト製法の工程では、それぞれが特殊な技術や設備を必要とする。「だし縫い」や「すくい縫い」と言った特殊な工程を踏むことでも知られるグッドイヤーウェルト製法。その工程が移るたびに技術者が入れ替わり、使う設備を変えて分業で行うのだが、次の技術者がチェックして、不十分だと感じた場合は前に戻り、を繰り返していく。

接着の確認や縫製後の革や糸の始末、磨きのほか細部に至るまでの仕上げも一々が丁寧で、これまでに見てきた世界の靴作りの現場の中でも群を抜いて丁寧だということができる。

元になった木型と完成品のサドルシューズ。雑誌『Lightning』編集部のわがままをめいっぱい詰め込んだ特別仕様だ。通常は使われない栃木レザーをサドル部分に採用するほか、同じく栃木レザーを使用したキルトを付属、ヒール部分のT字型バックステーを採用するなど、REGAL史上初となるアイデアも盛り込んだかつてない別注アイテムとなっている。

スチール製のシャンクを使用。

加えて、この別注アイテムには工場でしか確認できない隠れたこだわりがたっぷり。たとえば、スチールシャンク。シャンクとは革靴の土踏まず部分を支えるとともに、型崩れを防ぐ役割を担うパーツ。近年ではシャンクを使わずに作る靴もあるし、樹脂製のシャンクでも代用できるのだが、本別注では正真正銘のスチールシャンクを使っていることがわかった。

最も伝統的な中物、それが練りコルク。

また、中底と表底の間にはクッション材を敷くのだが、そこには「練りコルク」を使っている。本格革靴といえども、板状のコルクや他の素材を使っているものがほとんどのなか、トラディショナルな練りコルクを使ってサドルシューズを作っている現場を見ることができるなんて! 製品になってからでは確認できない隠れたこだわりを垣間見られるのは取材班の役得。そのこだわりを少しでもお伝えられたなら本望だ。

そんなこだわりいっぱいのリーガル×ライトニングの別注サドルシューズは現在好評発売中。編集部のわがままをこれでもかと詰め込んだサドルシューズ、注文期間は10月20日まで。こちらからご確認を!

【8/23配信で紹介】REGAL × Lightning サドルシューズ

この記事を書いた人
おすぎ村
この記事を書いた人

おすぎ村

ブランドディレクター

『2nd』のECサイト「CLUB-2nd」にて商品企画・開発を担当。貴重なヴィンテージをサンプリングした人気ブランドへの別注などを世に送り出している。2nd、Lightningの元編集長にして現在は2ndのブランドディレクター
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

今季の「Lee」はブランケット付きジャケットに注目せよ!

  • 2026.10.19

シグニチャーモデル「101」が101周年を迎えるなど、アメカジ好きに多くの話題を提供してくれるLee。そんなアメリカンデニムを代表する同ブランドの注目の新作は、ブランケットを携えたワークジャケットだ。普遍的なデザインと保温性に優れるという機能を備えるこの秋冬の相棒となる逸品を紹介する。 Leeのシグ...

FINE CREEKを世界でいちばん熱く語る男。

  • 2026.10.07

この男恐るべし、である。北海道・帯広にあるセレクトショップ、...Dannyオーナー、河合裕介さん。彼のセレクトスタイルは一貫している。自分の愛せるものしか、ショップに置かないのだ。「売れるモノ」をセレクトするのではなく、「自分の売りたいモノ」のみを並べる。この時代にあって、その姿勢はまさに「愚直」...

「Wrangler(ラングラー)」の名作、スタッズを纏う。レザーラバー垂涎スウェードモデルも登場!

  • 2026.10.19

ワークウエアとしての機能だけでなく、ファッション的視点を取り入れることで独自の立ち位置を築いてきた3大ブランドのひとつでありデニム界の異端児・Wrangler。そんな彼らの受け継がれし不朽の名作に“スタッズ”が施された特別モデルが登場した。 “スタッズ”で作るネオ・ウエスタンスタイル ラングラーとい...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

世界中で探し求める最上の素材。「THE FAT HATTER」秋冬コレクションをクローズアップ!

  • 2026.10.07

日本が世界に誇るハッターであるTHE FAT HATTERの秋冬コレクションをクローズアップ。今回のシューティングでは、それぞれの正義や美学をぶつけ合う場に向かう男たちを表現。彼らの強い決意と威厳を表現したような力強いハットが、精悍な雰囲気を醸し出している。ハットの良し悪しを大きく左右するフェルトは...

Pick Up おすすめ記事

今季の「Lee」はブランケット付きジャケットに注目せよ!

  • 2026.10.19

シグニチャーモデル「101」が101周年を迎えるなど、アメカジ好きに多くの話題を提供してくれるLee。そんなアメリカンデニムを代表する同ブランドの注目の新作は、ブランケットを携えたワークジャケットだ。普遍的なデザインと保温性に優れるという機能を備えるこの秋冬の相棒となる逸品を紹介する。 Leeのシグ...

毎日のそばに、エル・エル・ビーン。秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツ

  • 2026.10.16

毎日の服に、特別な理由はいらない。気兼ねなく着られて、どんな装いにも自然となじむ。そんな日々のワードローブを支えてくれるのが、エル・エル・ビーンだ。今回は秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツを着て街へ出た。 100年を超えて今日もいつもの日常着 朝、玄関を出るときに手が伸びて、休日にもつ...

武骨な男服に効かす超繊細なメタルフレーム。「ディグナクラシック」の新作に注目

  • 2026.10.09

フライトジャケットやデニムなどの武骨な服に合うメガネで王道として挙がるのはプラフレームの場合が多い。だが、そんな武骨さのなかに繊細さを潜ませギャップを楽しむという意味ではメタルフレームも有用だ。 細かな彫金が施されたディグナクラシックの新作 今季展開されるメタルの新作は計6型で、それぞれにシルバーと...

55周年を迎えた「MOTO」。周年を祝うスペシャルなレザー&シルバープロダクツを紹介

  • 2026.10.11

レザーやシルバーを駆使した製品を手がけるMOTO。1971年の創業より半世紀を超えて55年。ここでは、周年を祝うスペシャルプロダクツを紹介する。MOTOや本池秀夫さんが纏う唯一無二の世界観にも注目だ。(写真は「本池美術館」の隣にあるアトリエにて。周年限定のライダースジャケットにコンチョを装着する本池...

「Wrangler(ラングラー)」の名作、スタッズを纏う。レザーラバー垂涎スウェードモデルも登場!

  • 2026.10.19

ワークウエアとしての機能だけでなく、ファッション的視点を取り入れることで独自の立ち位置を築いてきた3大ブランドのひとつでありデニム界の異端児・Wrangler。そんな彼らの受け継がれし不朽の名作に“スタッズ”が施された特別モデルが登場した。 “スタッズ”で作るネオ・ウエスタンスタイル ラングラーとい...