クラフトマンシップ溢れるアメリカ車と日本の一生モノのギア。|「OLD MOUNTAIN」代表・辻ノ内実さん

空前の盛り上がりをみせている日本のキャンプシーン。その牽引役のひとりであり、ひときわ強い個性を放つオールドマウンテン。代表を務める辻丿内実さんの相棒は、クラフトマンシップに溢れていた。そんな相棒の数々をたっぷりと見せてもらった。

「OLD MOUNTAIN」代表・辻ノ内実さん|島根県出雲市出身。土木事業をメインとした株式会社エースサービスを創業。その後、趣味が高じて、アウトドアブランドであるオールドマウンテンをスタート。今年には1日1組限定のエアストリームのキャンプ場を開始

旧さの中に新しさを感じるものに強く惹かれる。

近年、キャンプブームが加熱して、全国各地からクラフトマンシップ溢れるインディペンデントなアウトドアブランドが誕生している。そんなキャンプシーンの顔役のひとりが、出雲を拠点とするオールドマウンテンの辻丿内さんだ。手掛けるプロダクトは言わずもがな、ライフスタイルや道具選びにも注目を浴びている。そんな辻丿内さんのモノ選びの基準とは?

剥き出しのリベットやサスペンダーボタンなど、1933年の意匠を用いたデニムパンツは、昨年にスタートした出雲デニム。早くもいい風合いに
まるでヴィンテージウォッチのような風格を持つパネライのルミノール1950PCYCレガッタ。レガッタカウントダウン機能を備えたP.9100/Rを搭載

「自分が作るプロダクトにも、愛用品にも通じるのが、旧さの中に新しさがあること。希少性を求めて、ただ旧さを追求するのではなく、その中に斬新さを感じるものに惹かれます。

例えばクルマなら、’60年代から’80年代の様々な国のメーカーから選んでいます。その理由は’60年代のマッスルカーには今の時代に復刻されるほど、流麗なフォルムがありますし、’80年代から’90年代にかけてはインジェクションへ進化していく過程で様々なチャレンジ精神を感じることができます。

うちのプロダクトでもわかりやすいのが、真空管オーディオ。旧きよき時代のスピーカーですが、バッテリーを搭載することで野外でも聴けるように現代の技術でアップグレードしました。

あとは長く使えて、エイジングを楽しめることも重要なポイントです。それを実現するためには、各工程でプロの手仕事が必要不可欠。多少高くても、そういうものを買うと結果的に長く使えて、人生が豊かになると思いますね」

なんとも色気のあるエイジングとなったウォレットとカードケースは、辻丿内さんが手掛けるオールドマウンテンのスペシャルアイテム。クロコダイルを使用
デイリーユースからアウトドアフィールドまで幅広く活躍してくれるオールドマウンテンのサーマルシャツ。フットボールTの意匠を用いた
常にクルマの中に常備しているというオールドマウンテンのブランケット。ウール100%で、アイコンであるオリジナルパターンを落とし込んでいる

乗るのは、今の時代にはない美しさを併せ持つ商業車。

1980年製のシボレー・シェビーバン20は、ブラウンの同系色で仕上げられたカラーブロックに一目惚れして購入。窓の位置なども個性的で、なんとも美しい。

内装などは基本的にオリジナルのコンディションを維持しており、独特の風合いを感じる。長時間の運転も疲れないのも魅力である。

リアシートがフラットになるので、キャンプの際は車中泊をすることもある。内装とマッチしたブランケットはオールドマウンテン製。

辻丿内さん愛用のキャンプ用品を拝見!

使用している斧は、バリスティックスのドリルドハンドアックス、ナタはネルデザインワークス、灰掻きはSomabitoのソマシャベルだ。

オールドマウンテンのOKAMADONに、ボンファイヤー×トランクゼロのシェラカップ。この2つでお米を簡単に炊けてしまうのだ。

38エクスプローとオールドマウンテンのコラボとなる卓上ライト。クラシックなデザインながらもMAX200ルーメンのLED。台はネイタルデザインワークスのフタマタを使用。

オールドマウンテンのアイコン的な存在であるヒノキ製のカップであるラクサ。和歌山の職人によるハンドメイドでラクダをモチーフにしている。

【問い合わせ】
オールドマウンテン
https://www.oldmountain.jp
Instagram @ oldmountain_official

(出典/「Lightning2023年3月号 Vol.347」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

FINE CREEKを世界でいちばん熱く語る男。

  • 2026.10.07

この男恐るべし、である。北海道・帯広にあるセレクトショップ、...Dannyオーナー、河合裕介さん。彼のセレクトスタイルは一貫している。自分の愛せるものしか、ショップに置かないのだ。「売れるモノ」をセレクトするのではなく、「自分の売りたいモノ」のみを並べる。この時代にあって、その姿勢はまさに「愚直」...

毎日のそばに、エル・エル・ビーン。秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツ

  • 2026.10.16

毎日の服に、特別な理由はいらない。気兼ねなく着られて、どんな装いにも自然となじむ。そんな日々のワードローブを支えてくれるのが、エル・エル・ビーンだ。今回は秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツを着て街へ出た。 100年を超えて今日もいつもの日常着 朝、玄関を出るときに手が伸びて、休日にもつ...

世界中で探し求める最上の素材。「THE FAT HATTER」秋冬コレクションをクローズアップ!

  • 2026.10.07

日本が世界に誇るハッターであるTHE FAT HATTERの秋冬コレクションをクローズアップ。今回のシューティングでは、それぞれの正義や美学をぶつけ合う場に向かう男たちを表現。彼らの強い決意と威厳を表現したような力強いハットが、精悍な雰囲気を醸し出している。ハットの良し悪しを大きく左右するフェルトは...

武骨な男服に効かす超繊細なメタルフレーム。「ディグナクラシック」の新作に注目

  • 2026.10.09

フライトジャケットやデニムなどの武骨な服に合うメガネで王道として挙がるのはプラフレームの場合が多い。だが、そんな武骨さのなかに繊細さを潜ませギャップを楽しむという意味ではメタルフレームも有用だ。 細かな彫金が施されたディグナクラシックの新作 今季展開されるメタルの新作は計6型で、それぞれにシルバーと...

55周年を迎えた「MOTO」。周年を祝うスペシャルなレザー&シルバープロダクツを紹介

  • 2026.10.11

レザーやシルバーを駆使した製品を手がけるMOTO。1971年の創業より半世紀を超えて55年。ここでは、周年を祝うスペシャルプロダクツを紹介する。MOTOや本池秀夫さんが纏う唯一無二の世界観にも注目だ。(写真は「本池美術館」の隣にあるアトリエにて。周年限定のライダースジャケットにコンチョを装着する本池...

Pick Up おすすめ記事

55周年を迎えた「MOTO」。周年を祝うスペシャルなレザー&シルバープロダクツを紹介

  • 2026.10.11

レザーやシルバーを駆使した製品を手がけるMOTO。1971年の創業より半世紀を超えて55年。ここでは、周年を祝うスペシャルプロダクツを紹介する。MOTOや本池秀夫さんが纏う唯一無二の世界観にも注目だ。(写真は「本池美術館」の隣にあるアトリエにて。周年限定のライダースジャケットにコンチョを装着する本池...

「Wrangler(ラングラー)」の名作、スタッズを纏う。レザーラバー垂涎スウェードモデルも登場!

  • 2026.10.19

ワークウエアとしての機能だけでなく、ファッション的視点を取り入れることで独自の立ち位置を築いてきた3大ブランドのひとつでありデニム界の異端児・Wrangler。そんな彼らの受け継がれし不朽の名作に“スタッズ”が施された特別モデルが登場した。 “スタッズ”で作るネオ・ウエスタンスタイル ラングラーとい...

毎日のそばに、エル・エル・ビーン。秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツ

  • 2026.10.16

毎日の服に、特別な理由はいらない。気兼ねなく着られて、どんな装いにも自然となじむ。そんな日々のワードローブを支えてくれるのが、エル・エル・ビーンだ。今回は秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツを着て街へ出た。 100年を超えて今日もいつもの日常着 朝、玄関を出るときに手が伸びて、休日にもつ...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

ネイティブアメリカンの美しき手仕事。伝統を守りながらもモダンな表現を得意とする現代作家を紹介!

  • 2026.10.08

ネイティブアメリカンのヴィンテージや工芸品を通して、彼らのカルチャーを伝えるCORNERS。今回は伝統的な手法を守りながらも、モダンな表現を得意とする現代作家をピックアップ。もの作りが乏しくなった今の米国だからこそ、余計に強く輝いているのだ。 Pamela Brown 1868年から続くナバホ族の織...