旧さの中に新しさを感じるものに強く惹かれる。
近年、キャンプブームが加熱して、全国各地からクラフトマンシップ溢れるインディペンデントなアウトドアブランドが誕生している。そんなキャンプシーンの顔役のひとりが、出雲を拠点とするオールドマウンテンの辻丿内さんだ。手掛けるプロダクトは言わずもがな、ライフスタイルや道具選びにも注目を浴びている。そんな辻丿内さんのモノ選びの基準とは?
「自分が作るプロダクトにも、愛用品にも通じるのが、旧さの中に新しさがあること。希少性を求めて、ただ旧さを追求するのではなく、その中に斬新さを感じるものに惹かれます。
例えばクルマなら、’60年代から’80年代の様々な国のメーカーから選んでいます。その理由は’60年代のマッスルカーには今の時代に復刻されるほど、流麗なフォルムがありますし、’80年代から’90年代にかけてはインジェクションへ進化していく過程で様々なチャレンジ精神を感じることができます。
うちのプロダクトでもわかりやすいのが、真空管オーディオ。旧きよき時代のスピーカーですが、バッテリーを搭載することで野外でも聴けるように現代の技術でアップグレードしました。
あとは長く使えて、エイジングを楽しめることも重要なポイントです。それを実現するためには、各工程でプロの手仕事が必要不可欠。多少高くても、そういうものを買うと結果的に長く使えて、人生が豊かになると思いますね」
乗るのは、今の時代にはない美しさを併せ持つ商業車。
1980年製のシボレー・シェビーバン20は、ブラウンの同系色で仕上げられたカラーブロックに一目惚れして購入。窓の位置なども個性的で、なんとも美しい。
内装などは基本的にオリジナルのコンディションを維持しており、独特の風合いを感じる。長時間の運転も疲れないのも魅力である。
リアシートがフラットになるので、キャンプの際は車中泊をすることもある。内装とマッチしたブランケットはオールドマウンテン製。
辻丿内さん愛用のキャンプ用品を拝見!
使用している斧は、バリスティックスのドリルドハンドアックス、ナタはネルデザインワークス、灰掻きはSomabitoのソマシャベルだ。
オールドマウンテンのOKAMADONに、ボンファイヤー×トランクゼロのシェラカップ。この2つでお米を簡単に炊けてしまうのだ。
38エクスプローとオールドマウンテンのコラボとなる卓上ライト。クラシックなデザインながらもMAX200ルーメンのLED。台はネイタルデザインワークスのフタマタを使用。
オールドマウンテンのアイコン的な存在であるヒノキ製のカップであるラクサ。和歌山の職人によるハンドメイドでラクダをモチーフにしている。
【問い合わせ】
オールドマウンテン
https://www.oldmountain.jp
Instagram @ oldmountain_official
(出典/「Lightning2023年3月号 Vol.347」)
Text/S.Sato 佐藤周平 Photo/M.Watanabe 渡辺昌彦
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