V8を載せたマッスル・ジープ「1986 AMC Jeep CJ-7」に注目!

レトロな雰囲気の残る’80年代のCJジープに、最新のV8エンジンを搭載。電子制御の4 速オートマや、クーラー、パワステなど、見た目以上に快適に走行できる装備満載のレストモッズとでも呼びたい快適ジープに注目だ。

最新のジープにも勝てる実力の持ち主!

2021年のはじめ、最新のジープに6.2リッターのV8エンジンを搭載する「ルビコン392」が発表されて話題となったが、ここに紹介するのは’86年式というからAMC時代のCJ-7をベースに、GM製のLM7型5.3リッターV8ユニットと電子制御の4速オートマチックを搭載し、ドライブトレーンを最新にアップデートしてしまった一台だ。細部を細かく見ていこう。

足回りからエンジンまであらゆる箇所に手が入る。

ルビコンエクスプレス社製のリフトアップリーフをチョイスし、フロントはリバースシャックル化(通常リーフ前側にあるシャックルを後側に移動)している

足回りは1インチのボディリフトと、5〜6インチのリフトアップとなるルビコンエクスプレス社製のリフトアップキットを装着するが、街乗りの安定性と見た目のバランスを重視して1インチのブロックを挟み込み実測で合計約5.5インチのリフトアップを実現。さらにアメリカンレーシングのスティールホイールに外径35インチという巨大なタイヤを装着。ワイルドな見た目を実現。

ホイールはアメリカンレーシングのクロームタイプ で、巨大なタイヤは35×12.5R15サイズのBFG マッドテレーンを装着する
リーフとデフの間にローダウン用の1インチブロッ クを挟むことで車高を微調整しているのが判る。ショックはビルシュタイン製
サイドステップはスイッチで下に伸び、足元を照らすLEDフットライトが光る自動格納式の社外品を加工して装着している
エンジンはキャディラックエスカレードなどに搭載されるLM7型5.3リッターの最新V8ユニット。トランスミッションも電子制御の4速ATとなる

エンジンをあえてGM製とするには理由がある。日本ではGM製のエンジンパーツが最も入手しやすいため、国内での整備性が向上するというメリットがあるのだ。またアメリカでもGM製エンジン用のアフターマーケットパーツが最も豊富に発売されており、例えばエンジン制御用の社外CPUユニットもこのエンジン専用パーツが市販されている。他にもクーラーやパワステ、パワーブレーキなどの快適装備も当然のように備わり、現代車の性能を凌駕するような、まさに究極の快適CJ-7となっているのだ。

極太タイヤで見た目も現代的!

巨大なタイヤを装着し、見た目はかなりワイルドな雰囲気ながら、足回りもエンジンも最新の技術でアップデートしているため、現代の路上でも驚くほどキビキビと走る

足回りや駆動系はアップデートされているが、基本的なボディはオリジナルスタイルのまま。上の写真ではハーフドアとビキニトップを装着するが、幌を閉じることで、雨天時にも走行できるフルクローズ状態にすることも可能。逆にすべて外してフロントウインドーを倒せば、オープンカーでも味わうことのできない開放感を満喫できる。これらのバリエーションを天候や行き先で気軽に選べるのもCJ-7の大きな魅力なのだ。ちなみにオープン状態は一度味わってしまったらヤミツキ間違いなし!

ビキニトップやハーフドアを外してしまえば、オープンカーもビックリの開放感。ドアがないので、足元まで外に出ている感覚はどちらかというとバイクに近い?
ダッシュ周りはいたってシンプル。フロントウインドーはネジ二本で簡単に前 に倒すことができる。シートはオフロードレーサー用のベンチシートを装着。 ステアリングコラムは4速ATに対応したGM製をチョイス。スピードメーター はGPSで測位する最新式。エアコンのスイッチも純正風だ

フロントウインドーを倒しても機能するように、サイドミラーはAピラーではなく、フロントのエンジンフード部に装着する。ヘッドライトはあえて最新のLEDではなくガラス面の丸いシールドビームをチョイスすることで、レトロな雰囲気を損なわないようにしている
スペアタイヤキャリアは重い35インチタイヤにも対応すべく、リアゲートではなくリアバンパーに直接マウントし、リアゲート開閉時にはスイングする仕組み。テールランプの下にあるのは給油口

【問い合わせ】
OVERLANDSPEED
東京都品川区西五反田6-10-4
TEL03-3943-8460
http://www.overlandspeed.com/

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning 2021年6月号 Vol.326」)