「デウス」が蘇らせる、’90年代のTWカスタム。

いま40代や50代の男たちの青春時代といえば、’90年代。いま若者になんだかリバイバルしているみたいだが、我々おじさんもいま再び’90年代に夢中になったモノが気になっている。あの頃乗っていたバイク、手が出なかったあのスニーカー……復刻されたり、適正価格になったいまこそ手に入れたい!

今回ピックアップするのは、’90年代を席捲したヤマハTW。その人気車を「デウス・エクス・マキナ」がノスタルジックな雰囲気を醸しながらも現代的なアプローチで制作した車体を紹介しよう。

TVドラマで人気アイドルが乗ったことで空前のブームに。

’90年代はストリートにおいてさまざまなムーブメントが明確だった時代。モーターサイクルのカルチャーにおいてもヤマハのTWは当時の若者たちの多くを魅了したバイクである。

そもそもTWは、極太のリアタイヤを備えた本格派オフロードバイクとして’87年にデビューしたが、人気に火が付いたのは’90年代中頃。個性的なルックスが若者を中心に支持され爆発的なヒットとなった。

その後、2000年に放映されたTVドラマの劇中車として使われたという後押しもあり、街中にはティーダバー(TWに乗る人を指す当時の造語)で溢れ返った。

またカスタムシーンにおいても、バッテリーを取り除き車体をスカスカにみせる「スカチューン」や、リア周りを強調するためスイングアームを延長した「ロンスイ」など新たなカスタム用語を生み出したことからも、改めてその人気が高かったことがうかがい知れる。

ここで紹介する車両は、まさにそんな’90年代を彷彿させるスタイルのカスタムバイク。前述のスカチューンにロンスイを採用し、さらにはライトブルーのタンク……当時に青春時代を過ごした読者諸兄ならば、ノスタルジーを感じずにはいられないスタイリングとなっているのだ。

2003 YAMAHA TW225E

それまでのTW200では排気量が200㏄だったのに対し、2002年にはTW225として223㏄にアップデートされて登場。外装も当時のストリートシーンに合わせて小型化された。同じカスタムが気になる人は「デウス」に相談してみよう

この車両をディレクションしたのは、Lightning本誌でもお馴染みの「デウス・エクス・マキナ」。サーフィンやモーターサイクルなど様々なカルチャーにヴィンテージ感をミックスしたスタイルを発信するブランドだけに、このTWにも“デウスらしさ”がふんだんに詰め込まれている。

カスタムは’90sスタイルを踏襲しているが、ただ模倣するのではなく、現代的なパーツを使って新たなアプローチをしているため、懐かしさと目新しさが共存しているルックスを纏っているのが最大の特徴である。

カスタムのコンセプトは「ストリートでも林道でも軽快に走れる」というテーマで製作されている。そのため吸排気系はもちろんのこと、サスペンションやブレーキ周りなど高いパフォーマンスを発揮するパーツが採用されている。

また大柄な英国人オーナーに合わせてシートフレームをトラス式で補強を入れたり、ナンバープレートステーも凝ったデザインを採用したりと、ワンオフにより作られたパーツもふんだんに盛り込まれているのも見どころなのだ。

「デウス」のヤマハTWの細部を見てみよう。

’70年代のラリーカーに使われていたスタジアム製ライトを装着しクラシカルな雰囲気を打ち出した。

センターアップで配置したレオビンチ製のサイレンサー。エキパイもフレームに沿わせ存在感を薄めた。

ウインカーはハンドルのバーエンドに埋め込んで、ハンドル周りをすっきりと仕上げている。

高い性能で知られるKEIHIN製のFCRキャブを装備し、トマゼリ製のハイスロも組み込んでいる。

エンジンを守るスキッドプレートを装備しオフロードバイクらしい印象を追加している。

シートはストリート感のあるスタイルに変更し、シートフレームも補強を施しスポーティなルックスに。

ライトブルーに塗装されたワンオフのタンクは’90年代を彷彿させる。中央にはデウスのロゴがあしらわれる。

フロントはダブルディスクに変更し、ブレンボ製4potキャリパーをセット。スポーティな足周りに。

近年は久しく見かけなくなったTWだが、現在の中古市場ではかなりリーズナブルな価格で手に入
れることが可能。あの頃乗っていた人も、乗りたかった人も、もう一度TWを狙ってみてはいかがだろうか?

【問い合わせ】
デウス エクス マキナ原宿店
TEL03-5413-3949
http://deuscustoms.com
Instagram @deusresidence

(出典/「Lightning Vol.297」)

この記事を書いた人
サカサモト
この記事を書いた人

サカサモト

アメカジ系動画ディレクター

Lightning、2nd、CLUTCH Magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」のディレクター。元Lightning副編集長ということもあり、クルマ、バイク、ミリタリーなど幅広い分野に精通。現在はもっぱら動画作成機材に夢中。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

ヘビーデューティど真ん中! レトロなデイパックに注目。

  • 2026.01.26

1977年に発売された『ヘビーデューティの本』という名著をご存知だろうか。当時数々の雑誌で、イラスト・ルポ(自ら現地に赴いて取材した内容をイラストを用いながら報告すること)を描いていた小林泰彦さんが手掛けた1冊で、いまだファッション好きにとってのバイブルとなっている。ヘビーデューティとは、「耐久性が...

上質な馬革をシンプルに愉しむ。石炭(COAL)を運ぶために使われていたコールバッグという選択肢

  • 2025.12.27

きめ細かく美しい銀面を持つことで知られる馬革。軽くて強靭、上品な質感、そして使うほどに味わい深い経年変化で、多くのレザーファンたちを魅了し続けてきた。そんな馬革をシンプルに愉しませてくれるのがINCEPTIONのコールバッグだ。 ヴィンテージをベースに、実用性を加味し再構築。 19世紀末から20世紀...

こんなコスパのライダース、見たことある? 「中田商店」のオリジナルブランドのライダースを侮るなかれ!

  • 2025.12.29

東京・上野にある老舗ショップ、中田商店。そのオリジナルブランドが「モーガン・メンフィスベル」だ。中田商店というと、ミリタリーのイメージが強いが、モーガン・メンフィスベルでは、ミリタリーをはじめ、様々なレザーウエアを展開している。もちろん、ライダースのラインナップも豊富。今回は珠玉のライダースを紹介す...

憧れの平屋が実現できる! かつてスクリーン越しに憧れたアメリカンハウスで暮らす

  • 2025.12.31

かつてスクリーン越しに憧れた、夢が詰まったアメリカンハウス。到底叶わないと思っていたその景色が、実は日本でも実現できるそうなんです。新婚ホヤホヤの編集部員、パピー高野とジョージが、アメリカンスタイルを得意とする、埼玉県を中心に海外スタイルのお家を手掛ける注文住宅・輸入住宅の専門店「古川工務店」の住宅...

【KEATON CHASE U.S.A.×2nd別注】大人のための、ちょうどいいシャンブレーシャツ登場!

  • 2026.01.25

ライトオンスのシャンブレーを使用した、米国のシャツファクトリー「キートンチェイスUSA」の定番プルオーバーシャツ。カジュアルな要素を備えながらシャツ本来のきちんと感も残したこのアイテムを、2nd仕様に別注。胸ポケットの作りや前立てのボタンの数などを微調整し、すっきりと大人な印象にまとまっている。 >...

Pick Up おすすめ記事

「ORGUEIL」が提案する、凛冬を彩る大人のガーメンツ。

  • 2025.12.26

凛とした寒さが日に日に増し、コーディネートが重くなりがちな季節。クラシックなデザインと丁寧な作り込みのORGUEILのクロージングが、いつものスタイルを格上げしてくれる。さりげなく上質で存在感のある一着が、冬の日々を彩ってくれるはずだ。 Aniline Steer Oil A-1 Jacket 19...

アメリカンヴィンテージやヨーロッパのアンティーク品や建築物からインスパイアされた「ホリゾンブルー」のジュエリー

  • 2025.12.28

宝飾品と呼ぶべき繊細で美しいジュエリーを世に送り出し、国内外で人気を集めるHorizon Blue Jewelry。アメリカンヴィンテージだけでなく、ヨーロッパのアンティーク品や建築物など様々なものからインスパイアされた逸品は、大量生産できないため入手機会の少ない希少な存在だが、ここでは今後発売する...

映画で観た欧米のクラシックな世界観をモダンに昇華。“好き”が詰まった空間で暮らす!

  • 2025.12.30

衣食住は、私たちが生活するうえで必要不可欠な要素である。なかでも日々の生活と最も密接に結びつく住居には、ひと際こだわりたいもの。自分のお気に入りの空間を作るための選択肢のひとつに、リノベーションがある。 “三人四脚”で作り上げた理想の居住空間 兵庫県芦屋市。豊かな自然と落ち着きのある街並みから関西で...

【KEATON CHASE U.S.A.×2nd別注】大人のための、ちょうどいいシャンブレーシャツ登場!

  • 2026.01.25

ライトオンスのシャンブレーを使用した、米国のシャツファクトリー「キートンチェイスUSA」の定番プルオーバーシャツ。カジュアルな要素を備えながらシャツ本来のきちんと感も残したこのアイテムを、2nd仕様に別注。胸ポケットの作りや前立てのボタンの数などを微調整し、すっきりと大人な印象にまとまっている。 >...

こんなコスパのライダース、見たことある? 「中田商店」のオリジナルブランドのライダースを侮るなかれ!

  • 2025.12.29

東京・上野にある老舗ショップ、中田商店。そのオリジナルブランドが「モーガン・メンフィスベル」だ。中田商店というと、ミリタリーのイメージが強いが、モーガン・メンフィスベルでは、ミリタリーをはじめ、様々なレザーウエアを展開している。もちろん、ライダースのラインナップも豊富。今回は珠玉のライダースを紹介す...