トイ・ストーリーの世界を自宅に! USアドバタイジングトイ(キャラクタートイ)の中古市場価格を調査!

  • 2021.11.24  2020.05.13

企業が顧客獲得のために配布した個性的なUSのアドバイジング・トイ。映画「トイ・ストーリー」に登場するMr.ポテトヘッドも元ネタはアドバタイジング・トイ。ユニークなフォルムやポップなカラーリングはUSキャラクター・トイの魅力だ。今回は、アドバタイジング・トイに絞って紹介。様々なバリエーションのおもちゃ達が現代になって価値あるヴィンテージとして再評価されている世界を覗いてみる。

CONTENTS

顧客の心を鷲掴みにした、愛くるしさが今も漂う。

世界中に多くのコレクターが存在するヴィンテージ・トイの世界。本来は子供が遊ぶ目的で作られたおもちゃだが、時代背景や市場価値などの要因でプレミア値が付いたりする。

今回フォーカスしたアメリカの「アドバタイジング・トイ」は、様々な企業が顧客獲得のために配布したものなので無料のおまけのものが多く、仮に当時、販売されていたとしても、価格がさほど高くはなかったという。

アドバタイジング・トイの代表格と言えばコレ!!!【Big Boy/1970年代】

ヴィンテージ企業物トイの中でも代表的なコレクターアイテムがこちらのビッグボーイの貯金箱だ。人気ゆえに数々のマイナーチェンジを繰り返し、たとえ同じ年代でも胸ロゴのフォントが違うだけで4180円(左)と7700円(右)の差がつく

バリエーションとしては、フィギュアや貯金箱といったアイテムが一般的で、どれも顧客を喜ばせるために試行錯誤されたと思われる愛くるしいデザインばかり。中には応募キャンペーンの一環として作られた電話機やラジコンといったエクスクルーシブなプロダクツも存在し、この類のアイテムは当時も生産数が少ないため、現在の市場価値が高くなるそうだ。

また、アドバタイジング・トイ全般に言えることとして、旧いものになればなるほど相場の値段が高くなる傾向にあるが、とはいえ非現実的な価格にならないのも、このカテゴリーの魅力である。

今回はヴィンテージ・トイを幅広く取り扱う東京・高円寺にある老舗専門店「2000TOYS」に足を運び、個性的で価値のあるアメリカのアドバタイジング・トイを紹介してもらった。

アドバタイジング・トイの市場価格を知る!

タダ同然で配布されていたアドバタイジング・トイ。当時はオマケとして扱われていた個性的なキャラクター達が主役となって蘇っている現在の相場観をチェック!

【TAGAMET(タガメット)/1988年】胃の形をした奇想天外なフォルム。

胃腸薬メーカーが薬局などでプロモーション用に店頭に飾っていたノベルティフィギュア。胃の形という奇想天外なフォルムとロゴの入った台座、そして腕が折れずに残っているため希少価値は高いが4290円なり

【CREST(クレスト)/1980年代】アメリカらしい発想とこだわりのディテール。

一見するとフィギュアのようなこちらはなんと実際に使える電話機で、’80年代のアメリカらしい豪快な時代を象徴するキャンペーングッズ。今では考えられない発想とディテールへのこだわり、申し分ないサイズ感から1万3200円のプレミア値

【MCDONALD’S(マクドナルド)/1970年代】’70年代らしい二重構造仕様のマグカップ。

マクドナルドが’70年代におまけとしてセット売りをしていたプラスチック製のマグカップ。プリントではなく台紙を挟み込む二重構造仕様がこの時代ならでは。当時のキャラクターが実写で集合した今では見られないデザインのため4400円

【DOMINO’S PIZZA(ドミノピザ)/1980年代】憎めない表情が愛くるしい配達の邪魔をする人気悪役。

30分以内に配達するという宣伝文句でドミノピザが’80年代に制作したCMに登場する悪役。憎めない表情でコレクターの間で人気が高く、市場にもあまり出回らないため小振りな手のひらサイズだが値段は控えめで880円

【TROPICANA(トロピカーナ)/1980年代】ストローのデザインに希少価値性アリ。

‘80年代に応募券とお金を払って手に入れることができたメールオーダーグッズ。オレンジにストローを差し込んだデザイン性の高いノベルティラジオで、アンテナの赤白ストローが折れずに現存されているのが珍しい。値段は8800円

【CAP’N CRUNCH(キャプテンクランチ)/1970年代】主役よりも価値が高まった人気キャラクターの敵役。

シリアルで有名な食品会社の代表的なキャラクターで商品名にもなっているキャプテンクランチ。そのライバル的存在がこちらのジーンラフーテ。あまり人気がなく生産数が少なかったため今では主役以上の値段。2万7500円

【MR. PEANUT(ミスターピーナッツ)/1980年代】未開封で存在する人気キャラのレアすぎる鉛筆削り。

企業物の中では定番のミスターピーナッツ。100年以上もキャラクターとして愛され続け、フィギュアだけにとどまらず様々なノベルティが世界中に存在する。こちらの鉛筆削りはパッケージが現存するため通常よりも少し価値が高く1100円

【ESSO(エッソ)/1960年代】’60年代ならではの渋さが一周以上回って魅力的。

キャンペーンでしか手に入らなかった大手ガソリンスタンドのマスコットキャラの貯金箱。時代を感じるデザインや独特な表情は現代にはない渋さが魅力的。’60年代のもので状態も良いことから1万780円とお高め!!

【FUNNY FACE(ファニーフェイス)/1971年】コインの重さで歩く!?時代を象徴するギミック。

粉末ジュースで有名なフィルズベリー社のノベルティフィギュア。付属するコインの重さでトコトコ歩くというギミックが今では珍しく、4種類のフレーバーがコンプリートされていることも稀なため5万5000円と高額

【SMOKEY THE BEAR(スモーキーベア)/1960年代】ハットを外して使用するシャンプーボトル。

森林火災予防を呼びかけるために誕生したキャラクターのシャンプーボトル。造形や色合いの加減がヴィンテージならではの雰囲気を作り出しており、現代の物にはない魅力が詰まったアイテム。4950円

【WOODSY OWL(ウッジーオウル)/1970年代】経年劣化がほとんどない超美品のぬいぐるみ。

環境保護を目的に’70年代に登場したウッディオウルのぬいぐるみ。当時は国民的な人気を誇ったマスコットキャラクターで数多くの関連グッズが存在した。50年近く経った今でも劣化が少ないため6600円の価値が付く。

【RAID BUG(レイドバグ)/1980年代】圧巻のビジュアルとノベルティとしてのラジコンという珍しさ。

アメリカの殺虫剤メーカーであるレイドのマスコットキャラクターのラジコン。現在では可動しないものの、そもそもラジコンという珍しさとビジュアルの良さから価値が上がり続けており、1万9800円のプレミア値が付いている。

今回お話を伺ったのは……

【DATA】
2000TOYS
東京都杉並区高円寺南2-43-9 スギタビル1F
TEL03-3312-6615
http://www.2000collectabletoys.jp
Instagram@2000toys

※情報は取材時のものです。

(出典/「Lightning 2020年5月号 Vol.313」)

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