これ以上古い和柄はもう出ない!? 図鑑みたいな「土偶柄」ハワイアンシャツ(アロハシャツ)。

  • 2021.10.24  2019.09.11

昨年の夏に東京国立博物館で開催されていた特別展「縄文-1万年の美の鼓動」。CMで知り、行こう行こうと心では思っていても、いざ上野に行くと縄文よりもビールが気になってしまい、結局行かずじまいだった。

そもそも俺が縄文を意識し始めたのは、大学生の時。古本屋で岡本太郎の著作集を購入し、その中で、岡本太郎が縄文の土器にダイナミックなパワーを感じ云々とあったのが、俺と縄文の出会いだった。彼の生み出すアートはよくわからんが、彼の著作は文章も素晴らしく、彼独自の語り口で個人的には大好き。彼の縄文観をとても興味深く読んだのを覚えている。

侘び寂びが根底にある通常の日本美術は、引き算が基本だが、どうやら縄文美術は、造形が独創的で、装飾がもりもり施されており、エネルギッシュなのだという。ふーん。とはいえ、太郎の打ちのめされた縄文土器や土偶は、その本の挿絵の写真でしか見たことがないので、アタマでは知っていても、結局は実物を見たころすらない“縄文童貞”。だからこそ、昨年の特別展には行きたかった。

Dry Bonesのハワイアンシャツ“土偶”

1950年代のシャツをベースにしたデザインで、素材にはレーヨンフジエットを採用したドライボーンズのハワイアンシャツ“土偶”。プリントは手捺染で、深い風合いが特徴。2万5920円(ドライボーンズ東京店 TEL03-5458-5688 http://www.dry-bones.com/)

そんな折、ドライボーンズ代表・武内さんのSNSで目にしたのが、この土偶柄のハワイアンシャツ。普段、ハワイアンシャツを嗜まない俺だが、これは思わず買っちゃった。昔は和柄のシャツもよく着ていたが、最近はとんとご無沙汰。でも、和柄もここまで年代が古くなれば、逆に新鮮でしょ。

このシャツ、よく柄を調べてみると、まったくカタチの違う、しかしどこかユーモラスでグラマラスな土偶たちが、なんと7種類も描かれている。俺なんて、社会の資料集に出てくる、目のでかい「遮光器土偶」しか知らなかったので、これを着ているだけで、土偶図鑑を持ち歩いているような気にさえなってしまうのだ。せっかくなので、この土偶たちの種類を調べてみた。その成果を下に記した。お楽しみあれ。

1.合掌土偶:膝の上で両手を合わせた「体育座り系」。2.土偶:愛称はナシ。タイタニック。3.仮面の女神:逆三角形の仮面をつけた女神。ゴモラ系。4.縄文の女神:顔の表現はナシ。スタイリッシュなボディが◎。5.遮光器土偶:目が遮光器(スノーゴーグル)のように見えるが実際は目の誇張表現。日野日出司系。6.ハート形土偶:仮面かデフォルメかは不明。乳房が付くので女性像。7.縄文のヴィーナス:腰回りから、妊婦をあらわしたものらしい

ちなみに、ボタンは、柄と雰囲気を合わせ、オリジナルで製作した古銭釦を使用し、ヴィンテージハワイアンシャツを彷彿させるクラシカルな仕様となっている。

【問い合わせ】
ドライボーンズ東京店
TEL03-5458-5688
http://www.dry-bones.com/

▼こちらの記事もおすすめ!

アロハシャツを選ぶ時に知っておきたい8つのこと。柄の由来からコーデ、ブランドまで。

アロハシャツを選ぶ時に知っておきたい8つのこと。柄の由来からコーデ、ブランドまで。

2023年03月16日

※掲載情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2019年9月号」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

Lightning, CLUTCH Magazine, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

ランボルギーニ三浦

Lightning

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

杉村 貴行

2nd(セカンド)

ブランドディレクター

杉村 貴行

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部