積み込むのは荷物だけじゃない! 家族も犬も楽しめる憧れのバンライフ。

  • 2023.02.21  2017.08.07

バンといえば仕事用のクルマや、家族で出かけるためのワンボックスカーをイメージする人も多いのでは? 以前は人や荷物をたくさん積むためだけを目的として無個性なバンも多く見かけたが、最近は趣味や遊びを謳歌している人ほど、スタイルの一環として、欧州車やアメリカ車など自分らしいバンを選ぶ傾向にあるのだ。

今回はそんな彼らが選んだ、スタイルのあるバンに注目! さぁ、趣味も家族サービスも一緒に楽しもう。

奥さんと6匹の愛犬とともに楽しむ男のバンライフとは?

三浦半島に位置する海に面した街、横須賀。神奈川県にはサーフスポットや観光地として海沿いに有名な街が多いが、アメリカ海軍の基地があり軍港都市として栄えた歴史からか、横須賀はその中でも異彩を放っている。基地の軍人に向けたショップが街には多く並び、潮の香りと共にどことなくアメリカンな雰囲気が漂う。

バンの所有者・八田井貴博さんは、帽子メーカーのドレスダウンを主宰する傍ら、ミュージシャンのPVや映画のディレクターを務めていたり、街の自転車屋を経営していたりとマルチに働き、マルチに遊ぶ男。横須賀生まれ、横須賀育ちを象徴するアメリカンなライフスタイルを送っている。

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ところどころにサビが浮き上がり、やれた雰囲気のオリジナルペイントに身を包むこのダッジ・ラムバンは、そんな街で生まれ育ち、横須賀を拠点に多方面で活躍する八田井さんの愛車である。

アメリカのエアフォースで使用されていたという希少な個体で、このネイビーは米軍仕様の限定色。ワイルドな風貌のオーナーによく似合っている。

八田井さんは現在はこのラムバンの他に、ランドクルーザー60や、ハーレーのスポーツスターなどを所有する大の乗り物好き。特にアメリカ車が好みで、常に1台は手元にあったという。つい最近まで所有していたAMCイーグルワゴンやフォード・エコノラインなどを乗り継ぎ、知り合いが乗っていたこの車両にたどり着いた。

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お世辞にも綺麗とは言えないバンだが、この車両はまさに八田井さんのライフスタイルにはまっている。6匹のアメリカンピットブルを家族として愛する八田井さんのクルマ選びは、当然のように愛犬たちの居住性も条件に含まれているのだ。

汚れを気にせず遊べる相棒。

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「アメリカ車は大きくてワイルドな雰囲気が好きですね。でも、イーグルワゴンは犬があまり乗れなかったし、エコノラインは装備がもっと豪華な感じで、汚れないように乗るのが大変だったんです。このクルマはうちの犬をみんな乗せられるし、最初からこんな雰囲気だったから、汚れを気にせず遊べるので最高です。

うちの犬たちは海で遊ぶのが好きだから、車内がすぐ砂だらけになっちゃうんですよ。僕の生活には犬たちやアウトドアでの遊びがあるから、大きくて、ラフに扱えるクルマが欲しかったんですよ。こう見えて、ミリタリービークルというストーリーも面白いですよね」

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八田井さんは、愛犬たちとの遊びの他にもサーフィンやスケートボード、オールドBMX、ピスト、ハーレーなど男が憧れるアメリカンな趣味をほとんど網羅していると言っても過言ではない。

「何か既存のスタイルを意識しているわけではないですけど、サーフィンやスケートは子供の頃から自然と身近な存在だったし、周りの仲間には土地柄アメリカ人も少なくないから、自然とアメリカっぽい遊び方が身についているのかもしれませんね」

U.S. AIR FORCE仕様のラムバンで、愛犬との遊びを満喫。

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愛車の荷台には、サーフボードやスケートボード、オールドBMXなど八田井さんのアメリカンなライフスタイルを物語る遊び道具がいっぱいだ。

クルマ自体のカスタムやディテールを追求するのもクルマ好きの楽しみ方のひとつだが、それ以外のライフスタイルを充実させることができるのはバン特有の楽しみ方かもしれない。

愛犬も含めた家族との時間や遊びを大切にする八田井さんのライフスタイルをすべて実現させるためには、このクルマが必要不可欠。趣味や家族との過ごし方を目一杯クルマに詰め込んだ、まさに多趣味な大人のバンライフと言えるだろう。どうやら趣味のアイテムや仲の良い友人だけに限らず、『楽しさ』も一緒に積み込んでいた。

(出典:「Lightning 2017年9月号 Vol.281」

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