ジーパンと同じで使ってナンボの味が出るもの。「リゾルト」林さんのリアルヴィンテージバッグ。

1988年、DENIME設立時にデザイナーとして活躍し2010年には、RESOLUTEの設立とともにデザイナーに就任した林芳亨氏。スタイリッシュなデニムスタイルは常に業界でも注目され彼独自の感性に共感する人も多い。そんな林氏が愛するヴィンテージは、自ら長く使い続けることで自分色へと変化させたリアルヴィンテージだった。

長年使い続けてこそリアルなヴィンテージ。

服でも靴でも、林氏の目に適うものは、昔からスタンダードなものばかり。一度買ったら潰れるまで使い続けるというが、そのなかでも自然と経年変化が出るものばかりを選んでいるという。

「色の濃いものが褪せて薄くなったものが好きだし、そのほうが愛着が湧く。そういったものは、だいたい新品時は、ゴワつくし使いづらいものばかりだけど、ずっと使い続けていくことで、いつの間にか自分の色へと変化していく。新品で手に入れて、自分で使い続けてこそ、ヴィンテージになっていくものだと思います」

いわゆる超ヴィンテージと呼ばれるモノの価値は理解しつつも、重要なのは、自ら長く使い続けることでヴィンテージへと変化し、価値を見出していくという林氏。モノへの執着よりも愛着を大切にしていることが伝わる。

ビーントートの愛称で親しまれてきた厚手のコットンキャンバス製トートバッグ

そんな彼がとっておきのヴィンテージとして選んだのが、L.L.BEANのボート&トートだ。いまでこそ定番として知られるコットン製のトートバッグだが、40年ほど前は、当然、日本では珍しく、本国アメリカで購入するか、カタログ通販のみでしか手にすることはできなかったリアルに使い続けたヴィンテージだ。

1970s L.L.Bean BOAT&TOTE

「水に濡れても気にしないし、炎天下や砂浜の上もまったく気にならない。ウェットスーツにタオルなど、サーフィン道具を放り込んで雑に使い続けてきた。もちろん近所へピクニックへ行くときも。ジーパンと同じで、味が出るもの、使ってナンボのものが好き。たまに洗剤をつけてタワシでゴシゴシ洗って干すだけ。ハンドルはボロいけど雰囲気あるでしょ」

(出典/「CLUTCH2023年6月号 Vol.91」)

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