誕生から一世紀。愛され続ける名品。
エル・エル・ビーンには、名前のみでイメージが湧くアイコンアイテムがいくつか存在する。[ビーン・ブーツ]や[ボート・アンド・トート]はその代表的なアイテムだ。そして、このふたつと同列に並ぶアイテムとして挙げるとすれば、それは[オリジナル・フィールド・コート]だろう。
コーデュロイの襟、上下に重なるポケットが特徴的で、類似デザインも存在するがそのデザインは唯一無二。1924年には前身である[メイン・ダック・ハンティング・コート]が誕生し、その丈夫さと耐水性が評判となり、瞬く間にハンターたちへ広まっていったという。
1947年に[ビーンズ・フィールド・コート]へ名前を変更し、時代に合わせた細かなアップデートを繰り返しながら現在まで支持され続けてきた。2024年でフィールド・コートは誕生から100年を迎える。この偉大な功績を目の当たりにすることができる僕らは、とても幸運だ。
Original Field Coat
1924年にハンティング用として製作されたエル・エル・ビーン初のコート[メイン・ダック・ハンティング・コート]を原点に持つブランドのスタンダード。表地は耐水加工を施した丈夫なコットンキャンバスを使用。クラシックな見た目ながらも高い機能性を持つ。誕生から100年、時代のニーズに合わせ細かなアップデートや変化を繰り返しながら、今日まで続く。名品と呼ぶに相応しい1着だ。2万9700円。
1924 Field Coat 100周年を記念し、英国由来のクラシックな
防水生地を採用した特別な一着。
[メイン・ダック・ハンティング・コート]が発表された1924年から100周年を迎える記念すべき年に、オイルドコットンを使用した[1924 フィールド・コート]が完成した。これからの100年も残り続けて欲しいという思いを込め、オイルドコットンは英国の老舗「ブリティッシュミラレーン」の生地を採用した。過酷な環境で働く水夫たちを支えたクラシックな機能素材は、フィールド・コート本来の機能を向上させるだけでなく、武骨な印象の強いアイテムに上品な印象を与える。その完成度の高さは、100周年を祝うのにふさわしい特別な逸品。4万2900円
英国の歴史ある防水生地、ブリティッシュミラレーンを採用。
アメリカンアウトドアの定番とも言える同アイテムに英国由来の防水生地が採用された。これまでにはない新たな歴史を刻む一着であること間違いない。
クラシックからモダンなカラーまで全4色展開。
フィールド・コートの定番カラーを含めて、全4色展開。サドルやカモフラージュなどクラシックなカラーはもちろんのこと、ブラックやオレンジといったモダンなカラーリングもオススメしたいポイントだ。各4万2900円。
100 Years of Field Coat
ハンティングウエアからタウンユースまで、幅広くに支持されてきたフィールド・コート。
その100年という長い歴史を、貴重なカタログとアーカイブとともに振り返ろう。
1924年:[オリジナル・フィールド・コート]の前身となる[メイン・ダック・ハンティング・コート]が誕生。
ポケットの形が現在とは異なるが、当時からフラップ付きのポケットであり、襟と袖口にはコーデュロイ生地が使用されている。
1947年:モデル名が変更される。
現代まで続くフィールド・コートというモデル名は1947年に生まれた。
1960〜70年代後半:本格的なハンティング仕様の時代。
いまや希少な筆記体タグで、当時は1色展開になり「ブラッシュ ブラウン」と表記される。2万1999円(古着屋JAMオンラインストアhttps://jamtrading.jp)。
1970年代後半にブロック体のタグへ変更され、ブロック体のタグの中でも旧いものには右上に「™️」がつく。2万7280円(グレースTEL03-6416-3457)。
1979 Fall/70年代後半から、ウールの裏地付きと裏地なしが選べるように、カラーは1色展開。
1980〜90年代前半:カラーや生地の種類が増える1980〜90年代前半。
カジュアルウエアとしても広まっていったフィールド・コートは80年代頃からカラーバリエーションや生地の種類が増えるようになる。それでもハンター向けに作られた本格的な仕様の個体も多く、カモ柄などフィールドに特化したものも登場する。
A.2万7390円 B.1万9690円 C.2万7390円(すべてバックストリートTEL042-720-0355)D.1万8920円 E.7480円 F.1万6940円(すべて古着屋JAM オンラインストアhttps://jamtrading.jp) G.2万7280円(グレースTEL03-6416-3457)
1990年代初期頃に刻印入りボタンに変更される。
正確な年号までは特定できていないが、90年代初期頃から変わっていったと推測。
ブロック体はそのまま、TM表記から®マークに変更。
ブロック体のタグ右上に付いていた「™️」マークは、80年代に入ってから「®」マークに変更される。
デニムなど異素材生地が登場。
1989 Christmas/80年代後半、デニムやヘリンボーン生地を使用した、よりカジュアルなフィールド・コートが誕生する。カタログの中でも街着としてという紹介がされている。
1990〜2000年代:プリマロフトなど機能素材が使用され始める1990年代〜2000年代。
左から/1万1990円(古着屋JAM オンラインストアhttps://jamtrading.jp)、1万7600円(モンキーTEL042-850-9163)、1万1990円、1万1990円(ともに古着屋JAM オンラインストア)。
豊富なカラーバリエーション。
上/1996 Christmas、下/1997 Fall、年によっても変化するが、定番のサドルカラーをはじめ、コットンキャンバス生地で6色展開されていた。ネイビーとブラウンは比較的レア
2024年:誕生から100年を迎え、別々の記事で作られた3種類、三者三様のフィールドコートをリリース。
アイテム誕生から100周年という節目に、3種類のフィールド・コートが登場。2023年よりはじまり、2年目となったジャパンエディションから誕生したフィールド・コートは着用感にこだわった一着だ。真冬でも快適に過ごせるよう、軽量で、保温性と伸縮性を兼ね備えたインサレーション3DEFX +を採用。可動性を最大限発揮するための縫製技術とストレッチ素材によって、見た目の重厚さからは想像できない着心地を実現した。
Original Field Coat
各2万9700円(エル・エル・ビーン カスタマーサービスセンターTEL0422-79-9131)
1924 Field Coat
各4万2900円(エル・エル・ビーン カスタマーサービスセンター)
JAPAN EDITION
各3万5200円(エル・エル・ビーン カスタマーサービスセンター)
生地と製法にこだわった次なる100年への新定番。Scotch Plaid Flannel Shirt
1937年に誕生してから今年で87年。長きにわたって愛用できるよう生地や製法にこだわり抜いたフランネルシャツ。その良さは一度着てみれば分かるはず。
厳しいテストを潜り抜けた本場のフランネルシャツ。
よりアウトドアフィールドに特化したアイテムに目が行きがちな同ブランドのアイテムだが、本場ポルトガルで織られるフランネル生地を使用した[スコッチ・プラッド・フランネル・シャツ]を忘れてはいけない。
袖を通した時の極上の肌触りは長繊維綿で織られた生地を熟練した職人による起毛加工によって生まれ、長きにわたって愛用して欲しいという思いから、日々の着用や洗濯でも褪色しづらい染色方法を採用するなど、こだわりの製法で作られる。
出荷前には耐久性、柔らかさ、起毛状態など、品質を確かめるため、最終工程で熟練の手による「タッチテスト」を行うといった徹底した品質管理も魅力である。
どんなスタイルにも合う、幅広いカラーに定評あり。
スコットランドにあるタータン登録局に認可されているアーカイブを忠実に再現したオーセンティックなタータンチェック柄をはじめとする、豊富なバリエーションが特長だ。アウトドアスタイルはもちろんのこと、ジャケットを羽織ったトラッドスタイル、デニムに合わせるアメカジなど、幅広いスタイルに取り入れることができるのも嬉しい。各8690円。
期間中、対象商品をご購入のお客様に、限定オリジナルのステッカーをプレゼント!
フィールドコート、ビーンブーツをご購入の方には『テント・ステッカー』を、JAPAN EDITIONをご購入の方には『Fall 1983カタログ・ステッカー』をプレゼントいたします。
【DATA】
エル・エル・ビーン カスタマーサービスセンター
TEL0422-79-9131
https://www.llbean.co.jp/
(出典/「2nd 2024年11月号 Vol.208」)
Photo/Kenichiro Higa(Model),Yoshika Amino(Item) Text/Yu Namatame 撮影協力/レイクロッジヤマナカhttps://lakelodgeyamanaka.com/
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