EB100年考。80年代のダウンから生まれたクラシックなライトアウター
1970年代後半から80年代はアウトドアメーカー各社が、よりタウンユースを意識したプロダクト開発に注力しはじめた時代。エディー・バウアーも例に漏れず、主力のダウンジャケットを中心にデザイン性に特化したアイテムを多くリリースした。
その代表格と言えるのが、スウィングトップやデニムジャケット、ハンティングジャケットなどのデザインを踏襲したダウンアイテム。自社カタログには、自然のフィールドではなく街着を想定したロケーションでのスタイリングカットが多く見られるようになった。
1981年に[クラシックラグランジャケット]というモデル名で登場したダウンジャケットは、スタンドカラーにドッグイヤーの意匠を備える、まさにスウィングトップ型。ここにダウンを封入したのは当時画期的な発想だっただろう。
そして、そのDNAを十分に感じるのが、今季リリースされた、この一枚。ダウンの代わりにチェックの裏地を配して英国由来のクラシックな佇まい。春先にちょうどいいライトアウターに仕上げている。
1980年代製のヴィンテージがコチラ!
すべてエディー・バウアーのネームが付く1980年代製。遡るとカジュアルウエアの定番デザインも同社ではダウンウエアとして先行して作られていた。左のカタログにある1981年登場のスウィングトップ型ダウンジャケット[CLASSIC RAGLAN JACKET]もそのひとつ。上/1万8920円(ステップアヘッド 下北沢2号店TEL03-6884-3175) 左下/1万6390円、右下/1万6390円(ともにバックストリートTEL042-720-0355)
【問い合わせ】
水甚
TEL058-279-3045
https://eddiebauer.jp/
(出典/「2nd 2024年6月号 Vol.205」)
Photo/Yoshika Amino Styling/Manabu Harada Text/Kazuki Ueda
関連する記事
-
- 2024.09.20
ミリタリートラッドに最適なダッフルコートを雑誌2nd(セカンド)が企画!
-
- 2024.08.07
ミリタリー感とテーラーメイド感が交錯する「ウエアハウス」のWPAもの。
-
- 2024.07.31
とっておきのヴィンテージデニム。寺本欣児さん
-
- 2024.07.27
とっておきのヴィンテージデニム。高木英登さん