パフォーマンスだけじゃない あらゆるスタイルを発信する
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現在ではアメリカのみならず世界18カ国に250店舗以上を展開する、グローバルなアウトドアウエアブランドとして成長を続けるエディー・バウアー。その中枢である本社は、長年マイクロソフトの本社やグーグルなど世界的大企業が連なる都市ベルビューに構えていたが、2022年より、創業地であるシアトル市内に移転した。
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レンガ造りの社屋はブランドと同じく100年以上の歴史を刻む、なんとも趣きのある外観。ここには、マーケティングや企画デザイン、MDなどの主要部門をはじめ、数シーズン分の膨大な商品サンプルやEC部門のフォトブースも完備されるなど、ブランド全体の機能を網羅している。
近年では、より幅広いアウトドアユーザーに提供できるような、カジュアルアイテムも多く、生地開発から着手していることは特筆すべき点だろう。8000m級の世界最高峰の頂を目指す冒険家から、キャンプや街を散歩するためのタウンユースまで、懐の深いラインナップがエディー・バウアーのさらなる可能性を創造している。そんなエディー・バウアーのCEOとして牽引するティム・バントル氏にインタビューを行った。
「初めて手に入れたのはスカイライナーでした」
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2022年にブランドのトップに立ったティム・バントル氏は、これまで数々の名だたるアウトドアブランドを渡り歩いてきたスペシャリスト。豊富な知見を活かした商品開発やマーケティングでエディー・バウアーの新たな歴史を作り出していく。そんな彼はブランドをどのように捉えて、これから舵を取っていくのか。
「エディー・バウアーは本当のアメリカの精神を持った素晴らしいブランドです。100年を超える歴史は間違いなく偉大ですし、そのなかで生まれた数々のプロダクトは我々にとって財産。ブランドのDNAを宿したヘリテージなデザインをこれからも大事にしていきたいですね。
私自身、はじめて手に入れたのは[スカイライナー]でしたし、いま着ているダウンベストも1950年代からあるデザインをアップデートしたもの。最近では、若い世代に大きな影響力を持ったデザイナーが、ファンを公言してくれて、コラボを通して我々のヘリテージを広く伝えてくれています。アウトドアはある一時のトレンドではなく、人生を豊かにするもの。多くのカスタマーに向けた普遍的なアイテム作りを心掛けたいですね」
近年は人気ブランド&ショップとのコラボにも注目が集まる
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カニエ・ウェスト主催のクリエイティブチーム、DONDAのディレクターとして活躍したジャスティン・サンダース率いる「JJJJound(ジョウンド)」や、ロサンゼルス発の人気セレクトショップ「BUCK MASON(バックメイソン)」は米軍に提供したゲッデスパーカをベースに別注。
ライフスタイルからフィールドまで幅広く揃う
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全米で252店舗を展開するエディー・バウアー。アメリカ北西部最大のショッピングモール「ウェストフィールドサウスセンター」に構える店舗は、フラッグシップではないものの、本拠地シアトルを代表する店舗である。アパレルはタウンユースを中心にメンズ・レディスともに充実、パフォーマンスラインの「ファーストアセント」やホームウエア、小物も幅広く揃えられ、ブランドの商品構成を網羅的に楽しむことができる。
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とりわけ、店内奥に鎮座する「EB ICE BOX」は訪れた多くのカスタマーを魅了する。ダウンジャケットの性能を確かめるだけでなく、ブランドの歴史も知ることができるインスタレーションは、限られた店舗にしかないので現地を訪れたら是非体験してほしい。
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(出典/「2nd 2024年2月・3月合併号 Vol.202」)
Photo/Nao Fukui Text/Kazuki Ueda
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