乗馬服から着想を得た古着にはない着心地
昨年、再始動を果たした和製アメトラブランドの注目株「D.C.ホワイト」。なかでも、ひと際こだわりをもって作られる「アルティメットコレクション」から、今季はツイードジャケットが登場した。
元々スーツ業界で経験を積んだデザイナー石原協さんが目指したのは“日常服としてのツイードジャケット”。固くて重い由緒正しいイメージをあえて払拭するコンセプトを掲げた。
その上で参考にしたのが英国上流階級の嗜みである乗馬用のスポーツジャケット。
野外活動でも紳士淑女としての品位を保ちながら、動きやすさも求められたスポーツジャケットは、一見、普通のテーラードだが、手綱を持つため袖が極端に前付けされていたり、可動域を確保するダーツが各所に施されていたりと、非常に手の込んだ仕様が特徴。そのような意匠を踏襲したD・C・ホワイトの一着は身体に沿う丸みを帯びたシルエットで着心地は格段に良い。
確かに、古着ならハリスツイードなどの上等なジャケットも安価で手に入れることができる。しかしながら、構築的な往年のジャケットでは裏地やパッドを抜いても手に入れられない、軽やかさがこの一着にはあるんのだ。
生地は質感と見た目のいい塩梅を
本場・英国で180年の歴史を持つ老舗テキタイルメーカー、ムーン社のツイード生地を採用。カントリー出自の粗野な質感は残しつつ、着心地を考慮して、ゴワつきの少ない程よい厚みを選んだ。色・柄の使い方は英国人ならではの感性が表れる。他にはなかなかないものだ。
【問い合わせ】
ステイ オア ゴー
TEL03-6447-5095
https://stay-or-go-online.com/
Photo/Ryota Yukitake Stylist/Syun Iizuka Text/Kazuki Ueda Hair&Make/Daisuke Yamada
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