別に「半袖短パン」自体がダメだと言いたいわけではない。そうではなくて、もし「半袖短パン」でいくと決めたのなら、「仕方なくそうしたのではなくて、ちゃんと選んで服を着ている」ように見せるにはどうしたらいいのか? この解決には、小物の存在が不可欠だ。
たとえば「靴をどうするか?」。これを読んでいるあなたの年齢や好みにもよるかもしれないが、大人のトラディショナルスタイルを求めている場合、ビーチサンダルはちょっとスポーティすぎる。スニーカーだと若々しく見える。はたまた紐付きの革靴だと、まず暑苦しいし、見た目の印象としても重たくなってしまう。
「夏らしい軽さがあって、ほどよく大人なトラッドスタイルに合う」という目線で考えた場合、レザーサンダルは実に使いやすいアイテムでおすすめだ。
「タイドアップしたいから、つま先の見えないサボタイプで」とか「ラフにボーダーTシャツを着たいから、リゾートっぽくワラチサンダルで」など、その日身につける服によって、レザーサンダルの種類を使い分けるのも楽しい。
お次はメガネだ。そもそもかける・かけないという選択肢があるが、かけるとするならどんなモデルがいいだろうか。最近では、マスクから解放されたことも影響してか、「主張の強い個性的なフレームが気分」という人が増加傾向にある。
例えば、フレームが極端に分厚かったり、ナードな雰囲気の出るツーブリッジデザインだったり。これは薄味になりがちな「半袖短パン」スタイルにも応用しやすい傾向だろう。
半袖なのに手元に何も身につけていないと、圧倒的な物足りなさを感じてしまう。そこで活躍するのが腕時計だ。
これに関しては、全体のコーディネイトにもよるが、シンプルでクラシックなデザインの時計さえ選んでいれば、そこまで大きくバランスを外すということはないだろう。セカンドとしては「クラシックな金時計」か「80〜90年代の顔つきをしたレトロウォッチ」の2軸をおすすめとして紹介している。
以上、かなり細かいことを言っているようだが、ちゃんと小物一つ一つを吟味して身につければ、自ずと全体のバランスはまとまっていくもの。存在感のある小物を使って、うまく「夏の物足りなさ」と格闘したいものだ。
7月14日発売のセカンド9・10月号「存在感のある夏小物」特集では、上述した「レザーサンダル」「メガネ」「腕時計」などを「三大小物」として取り上げる。ぜひこの一冊を片手に「半袖短パン」の涼しげなスタイルを思う存分楽しんでいただきたい。
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