電源ONは、右のボタンか、左のボタンか、両方長押しか?
昨年のWWDCのデモの時は電源が入った状態で渡されたし、電源をON/OFFする機会がなかった。購入してからも、あわてて使い始めたので、深く考えていなかった。
使い始めて4カ月経つのだが、毎回、電源を入れる時は、「あれ、左のトップボタンを押すのかな? 右のホームボタンを押すのかな? いや、両方長押しかな?」とか思っているうちに電源が入るので、いつもそのまま使っていた。
しかし、正しい方法は
『何もしない。装着するだけ』
だった。
Vision Proは装着すると、各種センサーが装着したことを検知して電源ONになる。それだけで良いのだった。
驚くべき、Vision Proの電源の切り方
では、電源を切る時にはどうすればいいのか?
筆者はこれまで、iPhoneの電源を切る時と同じように、トップボタンとホームボタンを長押ししていた。すると、ご覧のようなスイッチが表示されるので、これを右にスライドすれば電源が切れる。設定の一般からも同じスイッチを表示させることができる。
もしくは、「Siri, turn off my Apple Vision Pro」と言う。
そうして、ソフトウエア的に電源を切ってから、必要に応じてコネクターを外していた。
しかし、正しい電源の切り方は違った。
電源コネクターを外す。
えー! 動作中のパソコンの電源を抜いちゃいけないって習ったよね?
実は筆者は、昔、新卒の時にSE(システムエンジニア)と呼ばれる下請けプログラマーだったのだが、ひとり残業して帰る時に、大企業の販売管理のシステムのシャットダウン手順を間違えてしまい、ファイルをクローズせずに電源を切ってしまったことがあった。その時は、翌朝に電源が入るかどうか、心配で夜も眠れなかった。以来、電源の切り方については、慎重になっている。
しかし、Vision Proの電源の切り方は『電源ケーブルを外す』。
Vision Proは本体内に電源を持ってないから、このバッテリーが主電源のはず。それをいきなり外すなんて、なんか気持ち悪い。
「たとえば、外出先で使い終わったら、コネクターを外してバッグに入れてもらって結構です。それが正規の電源の切り方です」
えー。なんだか気持ち悪い。
他のライター仲間とも話したのだが、「いくらなんでも、急に電源が落ちると具合が悪いこともあるから、本体内にコンデンサがあり、電源が外れたことを感知したら、コンデンサー内の電力で、ファイルクローズやシャットダウン作業をするのではないか? Mシリーズチップはほとんどのものがチップ内にあるから、コンデンサーの電源があるウチに終了処理ができるのでは?」ということになった。
ともあれ、Vision Proは、
『被ったら電源ON』
『電源OFFはケーブルを外す』
だそうだ。
ちょっと違和感があるが、覚えておきたい。
(村上タクタ)
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