「趣味の文具箱」編集長・清水のつぶやき<第1回>これが万年筆の本当の魅力だ!

好きな理由は言葉にできない。
好きな度合いが深いほど、好きを表す言葉はどんどん離れていく。
趣味の雑誌は、それでも言葉(やイメージ)でその趣味の楽しさを表現しようと努め、読者の「好き」に寄り添っていく。

雑誌「趣味の文具箱」は、文房具の楽しさや大切さを語り続けている。ここでは「万年筆の魅力」について、趣味の文具箱が語ってきた言葉を、4回に分けて紹介しよう。
第1回は「万年筆の魅力の奥深さ」について。

万年筆はたとえ同じモデルでも、ペン先の字幅ひとつで書き味が変化する。さらにインク色や使う紙との組み合わせで、筆致や紙面との抵抗など多様に変化する。繊細な表現力を持つ万年筆ゆえに、使う人のその時の感情までの鮮やかに文字に表してくれる。そして使う人を心地良い気分に整えてくれるのだ。

万年筆は、使うほどに使い手になじんでいくのも大きな魅力だ。一般的な道具は、新品がベストな状態で、使っていくほどにだんだんと劣化していくものだが、万年筆は先端のペンポイントが自分の握り方や書き方に合わせて形が微妙になじんでいき、書き味や握り心地がどんどん良くなっていく。長い時間使い込んでいくほどに、自分だけの手放せない1本になる希有な道具なのだ。