軍パンはどう着こなす? ミリタリーファッションのオーソリティ「バズリクソンズ」にチノパンコーデを聞いてみた。

軍服という「機能美」の源流から生まれたアイテムながら、洗練されたシルエットにより、都市部でも違和感なく穿けるチノパン。そこでミリタリーファッションのオーソリティ・ブランドであるバズリクソンズに、あらためてチノパンの歴史と魅力についておすすめの着こなしを訊ねてみた。バズリクソンズ企画統括/フライトジャケット研究家・亀屋康弘さんの右腕として、ブランドの次世代を担っていく若きホープ佐々木洋佑さんが3つのスタイルを提案してくれたのでぜひ参考にしてみてほしい。

軍パンながらカジュアルなデニムの装いにマッチ。

バズリクソンズ設立以前に、シュガーケーン名義の時代から展開している1942型のチノパン。色は“01ベージュ”をチョイス。程よい太さのシルエットと股上の深さから、デニムジャケットのようなショートレングスのトップスと相性抜群だ。強度の高い巻き縫い仕様なので、ガンガン穿ける逸品だ。

【着用アイテム】EARLY MILITARY CHINOS1942 MODEL|極めて数の少ない2本針巻き縫い仕様を再現。

1942年型を再現。脇、内股、尻ぐりは、当時の限られた設備でしか縫製できなかった2本針の巻き縫い仕様。これは現存するヴィンテージ品の中でも希少性の高いディテールだ。U.S. ARMY刻印入りメタルボタンを採用し、ポケット口は両玉縁仕様。股上は深く、全体的にゆったりとした太めのシルエットが特徴だ。1万7380円

南国気分とミリタリーテイストが交差する。

チノパンの色は“02キャメル”をチョイス。その味わい深い色味を軸にアースカラーでまとめた、夏の正解スタイリング。トップスにはアロハシャツとカンカン帽をセレクトして、清涼感をプラス。M-43ブーツを履くことで、全身に統一感が生まれている。

【着用アイテム】EARLY MILITARY CHINOS 1945 MODEL|割り縫い仕様で斜めポケットのベーシックスタイル。

1945年型を再現。チノパンといえば一般的に、割り縫い仕様に斜めポケットのスタイルが主流。1942年型と同様にU.S. ARMY刻印入りメタルボタン、ポケット口は両玉縁仕様を採用し、全体的にゆったりとした太めのシルエットだ。1万7380円

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ADちゃん
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ストリート&ミリタリー系編集者

Lightning本誌ではミリタリー担当として活動中。米空軍のフライトジャケットも大好きだけど、どちらかといえば土臭い米陸軍モノが大好物。そして得意とするミリタリージャンルは、第二次世界大戦から特殊部隊などの現代戦まで幅広く網羅。その流れからミリタリー系のバックパックも好き。まぁとにかく質実剛健なプロダクツが好きな男。【得意分野】ヴィンテージ古着、スケートボード、ミリタリーファッション、サバイバルゲーム
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