市松のK14(シャンパンイエロー)×シルバータガネねじりバングル
市松というアクセサリーブランド、知ってますか? 僕は市松のK14×シルバーリングをかれこれ7年ほど愛用している。普段アクセサリーを身につけないのに、なぜ唯一これだけを愛用しているかと言うと、一切ギラギラしていない品の良さがあるのにちゃんと独自性もあるアクセサリーなんて、探してもなかなか見つからないからだ。
市松は、湘南エリアに工房を構えるオーダー制のアクセサリーブランドで、一点一点職人がフルハンドで製作している。何度も取材で工房にお邪魔しているので、職人さんの手仕事を拝見したこともあるのだが、「これはこの人にしか作れないな」というのが十二分に伝わった。
ブランドがスタートして28年になるが、ずっと変わらないスタイルで製作しているのだ。その迫力と技術の高さには圧倒されるほかない。
そんな市松から、新たな技法を用いた新作が発売された。その技法とは「鑽(たがね)」。薄い地金を切断したり溝を入れたりするために使用される工具の名前で、この鑽で地金に溝を打ち込み、デザインしているのがこの新作の特徴だ。ゴールドとシルバーの2トーンで高級感も十分。男らしいアクセサリーもいいけれど、シンプルで上品なアクセサリーもいいものです。
14金のシャンパンイエローとシルバーの2トーンになったバングル。鑽(たがね)という工具で、一本の地金に溝を打ち込んで捻ることで、まるで数本の地金が捻り合わせられているかのように見える。鎌倉の長谷にあるオーダーサロン「ベルーリア」でオーダー可能。19万8000円(ベルーリア鎌倉 TEL0467-22-2566 http://belluria.net/ichimatsu/)
ギラギラしすぎず、シンプルすぎない絶妙な塩梅は、装いが軽くなっていくこれからの春夏シーズンにぴったり。このさりげなさがたまらない。
写真はシャンパンイエローとシルバーの2トーンだが、ライムグリーンやローズレッドとの2トーンや、シルバー素材のみで製作することも可能。
(出典/「Lightning 2025年5月号 Vol.373」)
Photo/N.Suzuki 鈴木規仁
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