フランス生まれのレトロスニーカー「パラディウム」をディグる!

シンプルな街履きスニーカーというイメージのあるパラディウムだが、ブランドのルーツはミリタリー。軍人や探検家といった過酷な環境へ赴く方たちの足元を支えたそのヒストリーは意外と知られてはいない。現代のアイテムへと脈々と受け継がれる、快適性と堅牢さを歴史と共に紹介する。

フランチミリタリー発の注目レトロスニーカー

PAMPA HI。フランスの外国人部隊のためにつくった軍靴を軽量化、深い凹凸が特徴的なソールを組み合わせた[パンパ]が1949年に誕生。このモデルはその直系[パンパ ハイ]。1万3200円(エスラッシュ 横浜店 TEL045-225-8075)

フランス・パリ郊外で航空機用のタイヤメーカーとして1920年代に創業したパラディウムはラバーの硫化・圧着などの技術を高く評価され、大戦後の1947年にはフランス軍の要請により軍用ブーツを完成させる。外国人部隊用として開発され、部隊の本拠地があった北アフリカの砂漠地帯やジャングルなどでの任務において隊員たちの足元を支えた。

そして、その2年後にはブランドの顔であり、様々なモデルの原型となる傑作[パンパ]が誕生した。そんな歴史を持つ、軽量かつ堅牢な一足は’60年代以降、徐々にアウトドアフィールドや都市部へと浸透しファッションアイテムとしても認知されていく。

現代においては防水素材のアッパーを使用した[パンパ ハイ シーカー ライトプラス ウォータープルーフプラス]がキャンプシーンでの注目を集め、キャンパーたちの足元を支えている。

探検家も魅了した履き心地と耐久性。

1960年代、地質学者のハロウン・タジエフは自然界で最も危険で、かつ魅力的な溶岩湖への降下調査を試みた。噴火する火山に接近するミッションのすべてで、彼はパラディウムブーツを履いていた。同じ時期にフランスではレジャーが流行し、タフなスニーカーはアウトドアアクティビティを楽しむファミリーなどにも広く認知されていく。

突然の雨で心配ご無用。フィールドを選ばないオールラウンダー[シーカー]がアップデート!

PAMPA HI SEEKER 2 LITE+ WP+

防水透湿性はそのままに、アッパーの生地感を光沢のないキャンバス風に変更し、シティユースでもより馴染む仕様に。サイドジップの位置も内側から外側にすることで従来よりも簡単に着脱が可能となった。8月中旬発売予定。1万8700円

独特なソールは濡れた地面でも確実なグリップ性を発揮する。

軽量でクッション性に優れたアウトソールLITE-TECH+を使用。深い凹凸とラバーによって濡れた路面もしっかりグリップする。

脱ぎ履きしやすいジップアップ仕様。

脱ぎ履きしずらいハイカットスニーカーの着脱性を向上させる、サイドジップは防水機能を損なわない止水ジップを採用している。

高い防水透湿性をもつ素材をアッパーに使用。

防水透湿性を持つメンブレンを使用したアッパーは急な雨でも心配無用。高い透湿性は1日中履いても蒸れず快適に着用可能。

防水性を実際に調査してみた!

[パンパ ハイ シーカー2 ライトプラス ウォータープルーフプラス]について紹介してきたが、それはネットやブランドから聞いた情報。アップデート前のモデルにはなるが、防水性を確かめるべく着用し足を水に漬ける実験を行った。

タライに水を張り、躊躇なく足を浸け約1分間その状態をキープする。さすがに少しは水は入ってくるだろうという予想とは裏腹に全く浸水がなかった。おそらくここまで浸水しやすい状況は、普段の生活やキャンプにおいて存在しないだろう。そんな実験を耐えたモデルと防水透湿性能の変わらない新しいモデル、その機能性は間違いない。

【問い合わせ】
エスエスケイお客様相談室
TEL0120-50-7789
www.palladiumboots.jp

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年9月号 Vol.365」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

磨き続けた伝統が、新たな定番を生み出していく。「アリゾナフリーダム」の新作に注目

  • 2026.06.03

長く愛される定番には理由がある。そして、その定番を更新し続ける覚悟があるからこそ、プロダクツは生き続ける。今回、紹介する新作は、奇をてらった変化ではなく、受け継がれてきた意匠や職人技を礎にしながら、細部にわたり静かな進化を重ねた美しい作品たち。変わらないために進化し続ける。そこには揺るぎないクラフト...

ロンドン生まれのアイウエアブランド「CUBITTS」が日本に本格上陸! 人気の秘密に迫る。

  • 2026.05.19

英国・ロンドン生まれのアイウエアブランド「キュービッツ」。日本へ本格上陸したばかりでまだ多くを知られていない、その全容を紐解く。 ロンドン生まれ質実剛健な実力派 2013年にロンドンで創業、2025年に日本へ本格上陸を果たした「キュービッツ」。本国では、新鋭ながら圧倒的な知名度を誇り、ビスポークも手...

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

アイヴァン史上初の完全復刻。“ヒストリック コレクション”誕生の裏側に迫る!

  • 2026.05.22

「アイヴァン」2026年春夏の新コレクションとして突如発表された“ヒストリック コレクション”。これまでにもアーカイブを現代に甦らせる試みは幾度か行われてきたものの、どれも細やかなアップデートが施されていた。文字通りの“完全復刻”は今回が初となる。 アイヴァンには立ち返るべき原点がある どこぞのヴィ...

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

革ジャン好きなら一度は通るべき! 「No,No,Yes!」の最上級オーダー“アルチザン”とは?

  • 2026.06.01

「世界にひとつだけの革ジャンを作る」。それは、レザーラバーの憧れだ。革好き注目のブランド「No,No,Yes!」が誇るオーダーメニューの中でも最上級に位置する「アルチザン」とはいったいなんなのか? その正体に迫る。 革ジャンの伝道師・モヒカン小川が実際に“アルチザン”を体験 これは単なる革ジャンの話...

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...