無いなら作ってしまえという思いつきで再入学!
ウエブ記事の取材をするにあたって写真も自身で撮ることが多くなった筆者。プロまではいかなくてもカメラを片手に取材で動き回っていることで、カメラ専門店にもよく行くようになった昨今。そんなときにあることに気がついた。自分好みのカメラストラップってなかなか無いということ。よく売っているのはナイロンの編み地になるストラップがほとんどで、レザー製を探すも、なかなか男前のレザーを使っているモノが無い。
そこで以前、体験入学でエプロンを自身で製作したスターディ・レザーアカデミーを思い出す。ここでは材料費と受講料を払えば自分で作りたいレザーをメインとした製作物をプロに教えてもらいながらDIYできることを。欲しいモノが無ければ自分で作ってしまえと、自分好みのアイテムを求めて再びスターディ・レザーアカデミーの門を叩くことに。
ちなみに以前のエプロン制作はこちらで。
下準備_01 何はともあれ、まずはイメージから設計図に落とし込む作業。
スターディ・レザーアカデミーでは用意されたアイテムのなかからひとつを作る初級コースをひととおり体験すると、素材となるレザーを1枚購入して自由課題コースが受講できる。筆者は以前初級コースのデニムエプロンを制作したので、次のステップとして自由課題コースにステップアップできるってわけだ。そこでカメラストラップを作りたいと校長である水野さんに聞くと「まずは作りたいストラップをイメージして絵を描き、それをベースに設計図に落とし込み、そこからパターンを作りましょう」ということに。
頭の中で想像して適当に作業すればできると思っていた筆者の安直な考えは見事に否定され(笑)、まずはお絵かきの時間に。
じつはここでしっかりとした設計図を描くことで仕上がりが左右されるということをまだ知らないのであった。地味な作業だけど重要なのである。
といっても絵を描くのは久しぶり。まずは頭の中に思い描くストラップのデザインをできるだけ細かくイラストに落とし込む。楽しいけれど、何枚描いてもパッとせず、書き直すこと多数。
下準備_02 イメージイラストを元に実寸を入れた企画書を製作。
完成形をイメージしたイラストを描き終えたら、次はそのイラストを元に実寸を入れた企画書(設計図)を製作する。イラストが描ければ終わりでは無いのだ。各箇所に実寸を入れた設計図を描くことで、物理的に可能、不可能という部分も判明し、より実現可能な図面へと導かれていくというわけだ。スターディでも実際の商品を制作するときはイラスト→実寸を入れた設計図→パターン→布製モックアップ→本生産という手順を踏んでいるという。ローマは一日にして成らずというわけだ。残念ながらまだレザーにも触らせてもらっていない(笑)
下準備_03 実寸が出たらパーツを作るパターンを製作。
実寸を落とし込んだ設計図ができたら、それを元に実際のパーツを作るためのパターンを製作する。今回の設計図から必要なパターンは、カメラに取り付けるためのストラップの先端部、ストラップ部から本体へと繫がるレザーの幅が広がる部分、金属製バックルを取り付ける部分、パッドの4つ。最初のイメージイラストから実際のパターンになることで、ずいぶんと現実味が出てきた。これで下準備が完了。いよいよ次回は実際の制作に入るぞ!
レザー製カメラストラップと聞けばそこまで難しいアイテムではないと思われがちだけど、素人が作ろうとすること作業前の下準備からかなりタフな作業になっている(笑)。というわけで今回は下準備のみで、次回はいよいよ実作業に。
【DATA】
Sturdy Luggage Academy
<初回体験コース>
受講料:4000円(2時間)
材料費:1500円
製作物:レザーペンケース
<通常コース>
入会金:4000円
受講料:1レッスン4500円(2時間)+材料費(制作物で変動)
制作物:バッグ、ウォレット、デニムエプロンなど任意で選択可
場所:横浜市港北区新羽町1218-1スターディ工房内
TEL045-900-2211 sturdy@lucent-jp.com