米国の名門も認める! “トルク”のデニム転写とは?

  • 2024.03.03

ヴィンテージを中心に様々なファブリックを独自の技術で転写し、再構築するトルク。2017年のスタート以来、唯一無二のプロダクツを展開する人気ブランドだ。この度、アメリカの三大デニムメーカーであるラングラーとのコラボレーションを果たした。そんなトルクのデニム転写についてクローズアップした。

狙いはリアルとフェイクの境界線を曖昧にすること。

「トルク」デザイナー・中垣拓也さん|2011年に独立後、様々なブランドの企画やOEMなどを経て、2017年にトルクを立ち上げる。その圧倒的な転写技術が評価され、国内外の有名ブランドとコラボしている

特殊な転写の技法を用いて、個性的なコレクションを展開するトルク。昨年には、世界的なラングラーのヴィンテージコレクターである金丸さんのコレクションをベースに、ラングラーとコラボレーションを果たすなど、その技術とクオリティの高さ、そして洒落の効いたデザインが多方面から評価されている。デザイナーの中垣さんの狙い所がまたおもしろい。

「学生時代からサルバドール・ダリのトリックアートが好きで、原点はそこかもしれません。ブランドのコンセプトは、ボーダーレス。リアルとフェイクの境界線を曖昧にすることを狙っています。そうなると転写の高い技術も必要となりますし、より表情豊かなエイジングとなった希少なヴィンテージをベースにした方が、深みが出るんです。

ヴィンテージへの敬意を払って、できる限り細部まで表現し、色味も合わせますが、シルエットに関しては現代的な感覚でもファッションとして楽しめるように改良しています。体感できるアートとして着てもらえるとデザイナー冥利に尽きますね」

褪せたエイジングも見事に再現! 類稀なる転写術。

世界的なラングラーコレクターである金丸さんのコレクションがベースになっている。所有するチャンピオンジャケットの中でも個性的なエイジングとなった個体であり、今回のコラボレーションの目玉である。

12MJ Champion Jacket

実写
実写
転写後
転写後

ラングラーのヴィンテージの中でもトップスクラスのピースとして知られるチャンピオンジャケット。ラングラーがロデオ大会で優勝したカウボーイへと贈呈していたもので、一般販売されていなかったため、非常に数が少ない。ベースは111MJと同じであるが、レッドのサテンを使っているのがポイント。色褪せも再現。7万9200円

実写
転写後

1950年代のヴィンテージのため、保管している際に折りジワが入ってしまったネームもあえて再現しているのがおもしろい。裏は焼けていないので、本来のカラーに近いレッドになっている。

実写
転写後

これまでもヴィンテージのGジャンをベースにしたプロダクツを展開していたが、ブランドロゴはあえて消していた。しかし今回はラングラーとのコラボのため、ボタンのロゴもしっかりと反映。

実写
転写後

チャンピオンジャケットの大きな特徴である背面のチェーン刺繍もしっかりと立体感のある仕上がりに。このように写真にするとどちらがオリジナルか混乱するほどのクオリティである。

こんなアイテムも!

111MJ

ラングラーにおけるGジャンのファーストモデルである111MJも金丸さんのコレクションがベース。背面に刺繍の入ったレアな仕様でエイジングも完璧だ。7万9200円

888MJZL

ラングラーとのコラボレーションで金丸さんが所有するレアなライニング付きのジッパーモデルがベース。裏地のチェックのフランネルもしっかりプリント。7万9200円

SHORTS

トルクの新作モデルはカットオフのデニムショーツをスウェットパンツに転写。見た目は風合いのあるデニムであるが、穿き心地はスウェットという優れもの。2万6400円

【問い合わせ】
トルク
https://tolq.jp

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年3月号 Vol.359」)

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