解体した建物の廃材にデザインをプラス。|ReBuilding Center JAPAN

長年使われその役割を終えたとき、捨てられるのではなく次は別のカタチに変化し再び愛されるプロダクツがある。解体した建物の廃材を利用、デザインをプラスして新たなインテリアや雑貨に蘇らせる。そんなショップを訪ねた。

「ReBuilding Center JAPAN」千葉夏生さん

岩手の古着店で12年間働き、5年前に諏訪に移住し、リビセンのスタッフとなる。現在は主に制作を担当している。

廃材をレスキューして新たなプロダクツにデザインする。

ショップは3フロアに分かれており、家屋の解体のときにレスキューした食器や家財道具などをジャンルごとに陳列。宝探しをするような楽しさがある店内だ

長野県諏訪市。ここに古材や古道具を販売するリサイクルショップ「リビルディングセンタージャパン」が拠点を置く。この店名を聞いてもしかしたら「おや?」と思った人もいるかもしれない。そう、アメリカ・ポートランドの「リビルディングセンター」からその名を受け継いでいるのだ。

リビセンの主な仕事は家屋や工場の解体のときに出た廃材や、片付けの際に出た行き場を失ったものをレスキュー(引き取り)して販売することだ。

解体した建物から出た古材は、床や柱など種類によって収納している。またいつ、どこの家からレスキューした古材なのかを明記しており、それを見ながら選ぶのもなんだか楽しい

「半端に残ってしまったり、レスキューではがすときに割れてしまった古材もたくさん出ます。そんな古材は幅と長さを合わせてミックスした状態にてセット販売したり、オリジナルプロダクツの材料にするなど、極力使い切ることを目標にしています」

と千葉さん。また古道具などニーズから外れてしまったプロダクツの本質的な価値を見いだし、アップデートすることも仕事のひとつ。作家やアーティストなどとのコラボも積極的に行うなど、長く使ってもらえる仕組みを考案し続けている。

「地元のプロの方々にも相談したり、協力してもらうことでリビセンはできているんです。そんなパートナーみたいな人たちを増やしたいですね」

東京や名古屋から共に2時間半ということもあり、クルマでも訪れやすい。建物は元ゼネコン会社の本社ビル。2カ月かけてリノベーション
店内にあるレスキューされた古材を使ったカフェ。窓からは工房のスタッフやサポーターズが働く姿も

リビセンの注目アイテムたち。

廃材を使ったオリジナルプロダクツをディスプレイ。テーブルや額、椅子など少し手を加えたものが、こんなにもおしゃれなプロダクツに生まれ変わるのだ。

オリジナル商品や作家が制作したアイテムも販売。Tシャツや本などもあり、お土産にもぴったりだ。

レスキューしたガラスと古材を組み合わせた古材フレーム。一枚一枚表情が異なり、イラストや写真を入れて飾りたい。

レスキューしたガラス皿を使って照明にリプロダクト。ガラスの模様がアクセントになっていい風合いを醸し出している。もちろんすべて一点モノだ。

古材の端っこなど、制作の過程で切り落とされるパーツを使った一輪挿し。意図的なカタチにしていないため、家のどの部分だろうと想像しなが選ぶのもいいかも。ちょっとしたグリーンやドライフラワーにぴったり。

古材を使ったリビセンのサインボードに、チョークボーイ率いる表札看板店「WHW!」が看板を制作。インテリアにいかが?

様々な古材を組み合わせて一枚の天板に仕上げた。異なる木を組み合わせるという、ユニークな発想もリビセンならでは。

こちらはガラス窓コーナー。昔ながらの型板ガラスがなんとも風情がある。写真のように木枠が付いたものもあれば、ガラスのみも販売している。

解体時にはこういった石材も引き取ってくる。玄関までのアプローチに使ったりと想像力が膨らむ素材だ。アナタなら、どう使う?

レスキューした椅子やテーブル、ステレオなど家具やインテリアの展示スペース。掘り出しものが見つかりそうな予感。

【DATA】
ReBuilding Center JAPAN
長野県諏訪市小和田3-8
TEL0266-78-8967
営業/11:00~18:00
休み/水・木曜
rebuildingcenter.jp

(出典/「Lightning2022年7月号 Vol.339」)

この記事を書いた人
めぐミルク
この記事を書いた人

めぐミルク

手仕事大好きDIY女子

文房具、デザイン、ニッポンカルチャーなどのジャンルレスな雑誌編集を経てLightningへ。共通しているのはとにかくプロダクツが好きだということ。取材に行くたび、旅行するたびに欲しいものは即決で買ってしまうという散財グセがある。Lightningでは飲食、ハウジング、インテリアなどを担当。
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