ロッキーからクレイマークレイマーまで、映画の中のアメリカンヒーローの愛用品。

  • 2022.06.14

過去の物語を描く映画の場合、その時代にマッチしたアイテムがちゃんと再現されていると嬉しくなるもの。キャストが身に着けていることから空前のブームを巻き起こすことも数知れない。そんな、映画の中でのアメリカンヒーローの愛用品を見ていきたい。

〈バック・トゥ・ザ・フューチャー〉はアメカジスタイルの教科書だ。

タイムマシンものは時代感を表現するだけにファッションの描き方にも注目。’85年では左腕にカシオ・データバンク「CA-50」、足元はナイキ・ブルインのマーティだが、’55年に戻った時のトップスはギャバジン、足元はコンバース・オールスターに履き替えている。

劇中でマーティが着用していたカシオ・データバンク「CA-50」はすでに廃番モデル。こちらの写真は後継機にあたる「CA-53W」だ(写真提供カシオ計算機)

有名なトレーニングシーン。一度は〈ロッキー・バルボア〉の真似をしたい。

ロッキー・バルボアがフィラデルフィアの街を霜降りスウェットで走り抜けるシーンに憧れを抱いた人は多い。ボロボロのスウェットにタオルを首に巻き、足元はコンバース・オールスター。ロードワークに向かない靴だがロッキーにはこれしかなかったのでしょう。

トレーニングが目に浮かぶレイニングチャンプのスウェット。段差のないフラットロックシームで着心地抜群。パーカ2万2000円、パンツ1万8700円(レイニング チャンプTEL03-3401-1811)

〈ディアハンター〉のマイケルが着ていたマウンパはどこのもの?

主人公マイケルが鹿狩りをするシーンで着用していたオレンジ色のマウンテンパーカはシエラデザインズの60/40マウンテンパーカだといわれているが、最近ではホルバーのヨセミテパーカという説が有力。どちらもマウンパの銘品であることは間違いない。

1968年発売のマウンテンパーカの元祖、シエラデザインズの逸品。今でも米国製の60/40の生地を使い米国工場で縫製されている。4万9500円(アリガインターナショナルTEL03-6659-4126)

〈クレイマークレイマー〉で学んだ日常着としての【M-65 フィールドジャケット】。

『ランボー』や『タクシードライバー』でも登場したM-65だが、バイオレンスではなく大人の着こなしとして参考にするなら断然『クレイマークレイマー』のダスティ・ホフマン演じるテッド。養育権の裁判がテーマであり、最も身近で等身大のアメリカンヒーロー。

フィールドジャケットの完成型と呼ばれる銘品M-65を再現。バックサテンを採用したエポレット付きの2ndモデル。4万9500円(バズリクソンズTEL03-3632-2321)

〈フューリー〉でドン・コリアー軍曹が着用するのは【タンカースジャケット】。

本物のティガー戦車が登場すると話題を呼んだ映画『フューリー』でブラッド・ピット演じるドン・コリアー軍曹が着用するのはパッチポケット仕様の初期型タンカース。この後、ポケットに物を入れても落ち難いスラッシュポケットに変更される。

タンカースの正式名称はウィンターコンバットジャケット。劇中に登場する第2機甲部隊章と2等軍曹階級章付きを再現。5万7200円(バズリクソンズTEL03-3632-2321)

〈クリント・イーストウッド〉が数々の映画で付けた【ロレックス GMT マスター】。

クリント・イーストウッドが出演する映画で、彼の左腕に頻繁に登場するのがロレックス・GMTマスターRef.16753 “ルートビア”。ブラウンとゴールドの2トーンベゼルが特徴のモデルでプライベートでも着用していることから衣装ではなく恐らく私物だろう。

こちらもGMTマスターのコンビだが厳密にはRef.16753ではなく前モデルRef.1675/3。酷似しているが細部デザインが若干異なる(ライター私物)

〈フォレストガンプ〉で再注目された銘品ナイキ【レザーコルテッツ】。

’94年公開の『フォレストガンプ』はトム・ハンクス演じるガンプが恋人のジェニーからナイキ・レザーコルテッツをプレゼントされてランニングの魅力に開眼する物語。アメリカ全土を横断した足元はいつもボロボロのコルテッツだった。

今年でコルテッツ50周年となるレザーコルテッツ復刻モデル。上質なレザーアッパーにアウトソールはヘリンボーン(NIKEカスタマーサービスTEL0120-6453-77)

〈8 マイル〉でエミネムが着用したのは【インデラミルズ】のアンダーウエア。

デトロイトを舞台としたエミネムの半自伝映画である『8マイル』だが、エミネム演じるジミーがMCバトルで着用するのはインデラミルズのサーマルTだといわれている。ちょっとゆるめに着こなすのがエミネム流。着飾らない自然体の姿がカッコ良い。

インデラミルズは米老舗アンダーウエアメーカー。ワッフルニット編みで保温性抜群。左はノーマル1980円、右は肉厚な9.1oz ワッフル2420円(アスTEL03-5779-7908)

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning2022年5月号 Vol.337」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

Lightning, CLUTCH Magazine, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

ランボルギーニ三浦

Lightning

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

杉村 貴行

2nd(セカンド)

ブランドディレクター

杉村 貴行

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部